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台北プライベートアイ の商品レビュー

3.7

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    2

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2022/04/07

SL 2022.4.3-2022.4.7 はじめはなかなか入り込めなかったが、メインの事件が起こってからは面白くなった。 「プライベートアイ」だけど、欧米のそれとは一味違う。 台湾のマスコミもコメンテーターも、まるで日本のことのよう。これって世界共通?

Posted byブクログ

2022/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

台湾産ハードボイルド。 パニック障害を抱えながら大学で演劇を教えていた呉誠は鳴かず飛ばずの才能、自分を取り巻く世界のあれやこれやに嫌気が差し、一念発起して私立探偵になることに。 初仕事である尾行、身辺調査を無事にこなし、軌道に乗るかというところ、住居の近隣で発生していた連続殺人事件の容疑者として連行されてしまう。 出だしは良かった。 斜に構えた主人公の語り。 何か裏がありそうな表面的には単純な依頼。 あぁ自分はやっぱりハードボイルド好きだなぁと、久々の世界観を噛み締めさせてもらった。 だが、もう一息会話にウィットが足りない。 また、どこからともなく湧いてきた真犯人とその意図は、まぁこの手の話で求めるものではないから脇に置いておくとしても、全体としてのお友達沢山できて、協力し合って、事件解決っていう”ザ・予定調和”な展開がちょっと。 めったに出てこない台湾社会の情勢が盛り込まれており新鮮だったり、仏教の考え方が通底音に流れているところなんかも親近感が持てて○だったのに惜しい。

Posted byブクログ

2022/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやぁ、ハードボイルドだったな〜。 なんか語りの長いハードボイルド。その可笑しさがたまらなく可愛いみたいな。 でも最後の最後まで犯人はわからないし、なんならこいつ(主人公)ほんとに殺ってないよね?と思わせる危うさが面白かった。

Posted byブクログ

2022/02/08

 台北の大学で演劇を教えている教授呉誠が、突然大学を辞め私立探偵を始めた。  最初のお客は、夫の素行調査だ。浮気と思われた調査は意外な結末をむかえる。  作中の大きな柱は、呉の身の回りや過去の出来事で少しコミカルで面白いが、肝心の探偵に纏わるストーリーがその件のつなぎの様でリズ...

 台北の大学で演劇を教えている教授呉誠が、突然大学を辞め私立探偵を始めた。  最初のお客は、夫の素行調査だ。浮気と思われた調査は意外な結末をむかえる。  作中の大きな柱は、呉の身の回りや過去の出来事で少しコミカルで面白いが、肝心の探偵に纏わるストーリーがその件のつなぎの様でリズムが悪くストーリーに入り込めない。そこそこ評判が良いと聞いていたが残念な作品だと思います。

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2022/02/08

高雄と墾丁は行ったし、台北も台湾について調べる時にけっこう映像で観たのでわりとすんなり作品に入っていけましたが、いかんせん長い。全部書くやん、、というぐらいに全部書いてます。説明の説明みたいなところが何度かあって丁寧な反面、体力を使うのでわりと時間がかかった。大きな流れ自体は繋が...

高雄と墾丁は行ったし、台北も台湾について調べる時にけっこう映像で観たのでわりとすんなり作品に入っていけましたが、いかんせん長い。全部書くやん、、というぐらいに全部書いてます。説明の説明みたいなところが何度かあって丁寧な反面、体力を使うのでわりと時間がかかった。大きな流れ自体は繋がっていて面白いので優秀な作家ではあると思いますが、編集者が好きに書かせすぎかなと。

Posted byブクログ

2022/01/02

事件は3つだけど、一つ目は浮気調査からの詐欺事件。 二つ目は女性をかどわかす男をボコる。 三つめが本命の連続殺人事件。 なかなか長くて読むのが大変だった。 以下作品紹介・あらすじより------------------------------ 台湾発、私立探偵小説の新たなる傑...

事件は3つだけど、一つ目は浮気調査からの詐欺事件。 二つ目は女性をかどわかす男をボコる。 三つめが本命の連続殺人事件。 なかなか長くて読むのが大変だった。 以下作品紹介・あらすじより------------------------------ 台湾発、私立探偵小説の新たなる傑作が登場! 監視カメラの網の目をかいくぐり、殺人を続ける犯人の正体は? 劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱病に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠遁し、私立探偵の看板を掲げることに。 だが、にわか仕立ての素人探偵が台北中を震撼させる猟奇事件・六張犂(リュウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれ、警察から犯人と疑われる羽目に陥。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。 監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行い、あまつさえ呉誠の自宅にまで密かに侵入する謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は? 探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話。台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、台北国際ブックフェア大賞を受賞したほか、フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行された。

Posted byブクログ

2021/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

台湾を舞台とした作品を読むのは初めて。最初は「13・67」を思い出していたが、本番の事件が始まったあたりから一気に読み進めてしまった。演劇や主人公の懊悩にはあまり興味はないはずなのに没入できたのは、やはり舞台である台湾の適度な異世界感に対する好奇心のおかげだと思う。あとは登場人物たちの愉快なキャラクター性か。最終的に一押しは王部長だった。続刊の邦訳も楽しみ。

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2021/11/03

演劇学部の呉教授は、現世のしがらみに疲れ、教職を投げ出し、台北の路地裏の臥龍街に引っ越し、なんと私立探偵の看板を上げた。最初の依頼人の林夫人の事件を解決したが、それからは依頼がない。そんなある時に、住まいの近くで発生した連続殺人事件の犯人と疑われ、自分で真犯人探しに乗り出すはめに...

演劇学部の呉教授は、現世のしがらみに疲れ、教職を投げ出し、台北の路地裏の臥龍街に引っ越し、なんと私立探偵の看板を上げた。最初の依頼人の林夫人の事件を解決したが、それからは依頼がない。そんなある時に、住まいの近くで発生した連続殺人事件の犯人と疑われ、自分で真犯人探しに乗り出すはめになった。猥雑な台北の裏街の雰囲気が浮かんでくるような描写だ。劇作家が書いた初めての探偵小説らしく、面白かった。

Posted byブクログ

2021/10/31

台湾発ミステリー。とにかく和訳(舩山むつみ)が良い!個性豊かな登場人物の丁々発止、主人公の厨二ぶり(50前のオッサンだけど)、それぞれのグルーヴが効いてて一気読み。1本で2作のミステリー読んだようなお得感!

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2021/10/15

台湾発のハードボイルド小説。ハードボイルドミステリ、というにはミステリ要素は少なめ。事件に巻き込まれてロクでもない目に遭うという私立探偵という様式美がいいですね。街中に張り巡らされた監視カメラが当たり前のように話の根幹になるというのも台湾という国のお国柄なんだろうかと興味深かった...

台湾発のハードボイルド小説。ハードボイルドミステリ、というにはミステリ要素は少なめ。事件に巻き込まれてロクでもない目に遭うという私立探偵という様式美がいいですね。街中に張り巡らされた監視カメラが当たり前のように話の根幹になるというのも台湾という国のお国柄なんだろうかと興味深かったです。 しかしあれですね。ロクでもない目にってのはともかく、今回の事件の大元をたどると主人公である呉誠さんの酒癖の悪さというか性格の悪さが原因なような・・・・禁酒しようぜw

Posted byブクログ