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平成くん、さようなら の商品レビュー

3.7

54件のお客様レビュー

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  4. 2つ

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2024/05/16

最愛の人に死にたいと言われたらどう答えるだろう。 肯定するのか否定するのか…。 何度もくる問いかけに私は最後まで答えを見つける事はできなかった。

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2024/05/05

5/2 始まり方から度肝を抜かれました。 あ、苦手なやつかも…と。 だけど、読み進めたら安楽死をテーマに男女が対話を繰り広げる物語でした。 どんなに仲がいい親友でも、 どんなに大好きな恋人でも、 相手の死生観って妙に腹落ちしないと感じます。

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2024/04/18

だんだーんと温かくなる、そんなお話だった。 「平成くん」という名前も話に味が出て良かったな〜。 「安楽死」とか「価値観の違い」がテーマに感じた。 「ねえ愛ちゃん」「ねえ平成くん」という言葉が心に残っていて、「ねえ」って声をかけられる距離がとても幸せな日常なんだな〜って思った。

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2024/02/06

死にたい理由の不確かさと死んでほしくないという確かな思いが釣り合うという不思議な関係が切なくもどかしい気持ちにさせてくれた。 安楽死が実現し、死ぬことへのハードルが下がったら私たちの希死念慮や自殺願望はこのように変容するのだろうか? 設定では現実とのパラレルワールドという設定で...

死にたい理由の不確かさと死んでほしくないという確かな思いが釣り合うという不思議な関係が切なくもどかしい気持ちにさせてくれた。 安楽死が実現し、死ぬことへのハードルが下がったら私たちの希死念慮や自殺願望はこのように変容するのだろうか? 設定では現実とのパラレルワールドという設定ではあるがところどころで現実とリンクしているところがあり「平成が終わる」ということ自体、実際に現実では起こっている。それが作品に奇妙なリアリティを与えていて、過去の私があのことをしていた時平成くんは他の世界でこのような生き方をしていたんだと思い出の中に紐付けることが出来るのは良いなと感じた。この作品のような結果を有耶無耶にする終わり方は好き。

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2024/01/10

時代の中で話題になったものも書いてあって、リアルさがあった。安楽死をする側(選ぶ側)とそれを間近で経験する側の気持ちをそれぞれ考えながら読んでいた。どちらにしても正解なようで、間違いはなくて。最早、正解はどれかなんて考えることすら違うんだろうな。読むタイミングによって感じ方が変わ...

時代の中で話題になったものも書いてあって、リアルさがあった。安楽死をする側(選ぶ側)とそれを間近で経験する側の気持ちをそれぞれ考えながら読んでいた。どちらにしても正解なようで、間違いはなくて。最早、正解はどれかなんて考えることすら違うんだろうな。読むタイミングによって感じ方が変わりそうな本だった。

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2023/12/17

序盤の平成くんは冷たい人なのかと思っていたが、後半になるにつれて心から打ち解けていく姿が印象的でした。

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2023/11/28

平成君が安楽死についての知識を深めるにつれて 少しずつ愛に対する言動が変わったのは感慨深かったです。愛は平成君の安楽死への想いをとめようとしていますが冷静に平成君を観察して対応しているのがこれが今時のクールな恋愛なのかなとも思いました。Googleで予定管理された生活の描写はもの...

平成君が安楽死についての知識を深めるにつれて 少しずつ愛に対する言動が変わったのは感慨深かったです。愛は平成君の安楽死への想いをとめようとしていますが冷静に平成君を観察して対応しているのがこれが今時のクールな恋愛なのかなとも思いました。Googleで予定管理された生活の描写はものすごく今時感がすごく味わされた感覚でした。 主人公も金髪で奔放でかなり自分とは乖離したタイプの人物でしたが、平成君と会えない時の夜の過ごし方等はやっぱり理解しにくくて、どこか遠い世界の私とはかけ離れた世界のお話だなとも思いました。 でも、求め合うところの2人が素敵なので p191の二つの意味は後者の方であってほしいと 願ってます笑

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2023/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

社会学者、89年平成元年生まれの平成(ひとなり) 原子力発電所で働く若者の聞き取り調査を卒論にら書いた。福島原発311で注目 いちやく文化人、作家、ドラマ脚本家 有名漫画家の娘、愛と同棲。性行為を平成くんが嫌うのでセックストイのイロハを使用 平成くんは安楽死を希望すている 原因は遺伝性の病気にかかっている 突然、部屋からいなくなった Google account を教えているので何をしているのかわかるが、怖くて見れず 突然、部屋に、帰ってきた。Google smart speaker を置いてある。 高級レストランに行った後、一人で部屋に帰る。スマートスピーカーと話す。 平成くん、さようなら

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2023/08/10

平成という名の、ヒトナリ君と愛ちゃんの主に2人の物語。彼はなぜか平成が終わるとともに自分も終えようとする。 彼の必要最低限で理論的な性格と、彼女の感情的でまっすぐな性格がパズルの隣同士を感じさせる。 現代を表したかのような小説であるとともに、近未来さを感じさせる小説だった。

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2023/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

平成くんを理解したい、でも納得したくない。安楽死という選択肢があるということは理解できても、やっぱり並んで歩きたいと思ってしまう。スマートスピーカーのコンセントを抜いた時の愛ちゃんの気持ちを考えると切ない。そしてセックス描写で泣いたのははじめてだった。注釈があることでよりリアルな出来事のような感じた。

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