平成くん、さようなら の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
物語の終盤まで何故平成くんが安楽死を望んでいるのかわからず、賢いがゆえに私には理解できない次元の思想なのか…?などと感じていたが、明かされた理由ですべてが腑に落ちたというか…同じ立場なら自分でも安楽死を選択したかもしれない、と思った。 最後は読んでいてどうしようもなく寂しくなり、気が付いたら涙をぼろぼろ流してしまっていた。 次作も読んでみようと思う。
Posted by
芥川賞候補作品が意外とポップで面白かった。 読んでみた感想として感じたことを書きます。登場人物の生死感と性に対する考え方って似てるのかなって感じました。没頭でセックストイの話から始まるなかなかない話だったのでそう思ったのですが、もし安楽死の対義語があるならセックス(性行為)な...
芥川賞候補作品が意外とポップで面白かった。 読んでみた感想として感じたことを書きます。登場人物の生死感と性に対する考え方って似てるのかなって感じました。没頭でセックストイの話から始まるなかなかない話だったのでそう思ったのですが、もし安楽死の対義語があるならセックス(性行為)なのかもしれないですね。 セックスをしたい女性、安楽死を望む男性、この対比が本を読む上で紡がれる生死感の訴えが読者に優しく問いかけてる感じがポップでマイルドに描かれてる気がします。文学作品として文章よりも内容で考えられる話だと思います。 またタイトルにもある平成という時代が懐かしく感じられます、生きて来た時代のはずなのにとても不思議な感覚でした。令和に読む価値がある作品にもなっていると思います。
Posted by
最愛の人に死にたいと言われたらどう答えるだろう。 肯定するのか否定するのか…。 何度もくる問いかけに私は最後まで答えを見つける事はできなかった。
Posted by
5/2 始まり方から度肝を抜かれました。 あ、苦手なやつかも…と。 だけど、読み進めたら安楽死をテーマに男女が対話を繰り広げる物語でした。 どんなに仲がいい親友でも、 どんなに大好きな恋人でも、 相手の死生観って妙に腹落ちしないと感じます。
Posted by
だんだーんと温かくなる、そんなお話だった。 「平成くん」という名前も話に味が出て良かったな〜。 「安楽死」とか「価値観の違い」がテーマに感じた。 「ねえ愛ちゃん」「ねえ平成くん」という言葉が心に残っていて、「ねえ」って声をかけられる距離がとても幸せな日常なんだな〜って思った。
Posted by
死にたい理由の不確かさと死んでほしくないという確かな思いが釣り合うという不思議な関係が切なくもどかしい気持ちにさせてくれた。 安楽死が実現し、死ぬことへのハードルが下がったら私たちの希死念慮や自殺願望はこのように変容するのだろうか? 設定では現実とのパラレルワールドという設定で...
死にたい理由の不確かさと死んでほしくないという確かな思いが釣り合うという不思議な関係が切なくもどかしい気持ちにさせてくれた。 安楽死が実現し、死ぬことへのハードルが下がったら私たちの希死念慮や自殺願望はこのように変容するのだろうか? 設定では現実とのパラレルワールドという設定ではあるがところどころで現実とリンクしているところがあり「平成が終わる」ということ自体、実際に現実では起こっている。それが作品に奇妙なリアリティを与えていて、過去の私があのことをしていた時平成くんは他の世界でこのような生き方をしていたんだと思い出の中に紐付けることが出来るのは良いなと感じた。この作品のような結果を有耶無耶にする終わり方は好き。
Posted by
時代の中で話題になったものも書いてあって、リアルさがあった。安楽死をする側(選ぶ側)とそれを間近で経験する側の気持ちをそれぞれ考えながら読んでいた。どちらにしても正解なようで、間違いはなくて。最早、正解はどれかなんて考えることすら違うんだろうな。読むタイミングによって感じ方が変わ...
時代の中で話題になったものも書いてあって、リアルさがあった。安楽死をする側(選ぶ側)とそれを間近で経験する側の気持ちをそれぞれ考えながら読んでいた。どちらにしても正解なようで、間違いはなくて。最早、正解はどれかなんて考えることすら違うんだろうな。読むタイミングによって感じ方が変わりそうな本だった。
Posted by
序盤の平成くんは冷たい人なのかと思っていたが、後半になるにつれて心から打ち解けていく姿が印象的でした。
Posted by
平成君が安楽死についての知識を深めるにつれて 少しずつ愛に対する言動が変わったのは感慨深かったです。愛は平成君の安楽死への想いをとめようとしていますが冷静に平成君を観察して対応しているのがこれが今時のクールな恋愛なのかなとも思いました。Googleで予定管理された生活の描写はもの...
平成君が安楽死についての知識を深めるにつれて 少しずつ愛に対する言動が変わったのは感慨深かったです。愛は平成君の安楽死への想いをとめようとしていますが冷静に平成君を観察して対応しているのがこれが今時のクールな恋愛なのかなとも思いました。Googleで予定管理された生活の描写はものすごく今時感がすごく味わされた感覚でした。 主人公も金髪で奔放でかなり自分とは乖離したタイプの人物でしたが、平成君と会えない時の夜の過ごし方等はやっぱり理解しにくくて、どこか遠い世界の私とはかけ離れた世界のお話だなとも思いました。 でも、求め合うところの2人が素敵なので p191の二つの意味は後者の方であってほしいと 願ってます笑
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
社会学者、89年平成元年生まれの平成(ひとなり) 原子力発電所で働く若者の聞き取り調査を卒論にら書いた。福島原発311で注目 いちやく文化人、作家、ドラマ脚本家 有名漫画家の娘、愛と同棲。性行為を平成くんが嫌うのでセックストイのイロハを使用 平成くんは安楽死を希望すている 原因は遺伝性の病気にかかっている 突然、部屋からいなくなった Google account を教えているので何をしているのかわかるが、怖くて見れず 突然、部屋に、帰ってきた。Google smart speaker を置いてある。 高級レストランに行った後、一人で部屋に帰る。スマートスピーカーと話す。 平成くん、さようなら
Posted by