平成くん、さようなら の商品レビュー
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読みやすくて、一気読みしました。 安楽死が合法化された世界なんてとっても興味があって読みました。実際にも安楽死が日本でも合法化されたらいいのになと私は思っていましたが、それはそれで問題がいっぱいでてくるんだな…と思いました。残される人もとても辛いし、でも死にたいと思ってる人はもっと辛い思いをしているし…色々考えさせられるお話でした。 平成くんが生きていて、愛ちゃんのところに戻ってきて2人で幸せに暮らす未来があったらいいな…なんて考えました。
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本屋さんで、なんとなくタイトルを聞いたことがあるなと思い、手に取った。 冒頭が刺激的過ぎて、ちょっと動揺。 え、どういう話なの、これ。 しかもたまにTVで見かける古市さんじゃないか。 小説書いてたの? しかも芥川賞候補作?? というわけで色々気になり、購入に至った本。 読み終わった感想は、色んな感情が残ったけど、やっぱり面白かった!というのが一番かな。 設定も面白い。安楽死が認められているパラレルワールドの日本。変な言い方だけど、現実的っぽくて面白い。 文章も新しいと思う。形容詞が少なく、固有名詞だらけ。人によっては拒否反応を示す人もいると思うけど、テスト的に敢えて使ってみたんじゃないかな、古市さん。私は新鮮に感じて、逆に光景がまざまざと頭に浮かんで、まるでドラマを見ているような感覚で、とても面白い手法だと思った。 結局、平成くんは、終わった人間になりたくなかったというよりは、愛ちゃんの永遠になりたかったのかもしれない。 生きてるんだか、死んでるんだかわからないなんて、私なら一生気になって忘れられない人になると思う。 古市さん、面白かったですよ! 次作も楽しみにしてます!
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中盤は面白かったけど、ラストで「え、結局それ?」と疑問を感じた。 この疑問の生じた理由が、本業が小説家ではない古市さんならではの表現故なのか?…とも思ったが、 「まあ、実際にあるならこんな所かな」とも感じる。
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コメンテイターとしての古市さんの言葉の使い回しがすごく好きで、どんな文章を書いているのだろうと楽しみに読み始めました(^^) 期待以上の物語と表現力に感動でした! 始まり方も、途中のストーリーも、結末もとても面白かったです(^^)オススメの本、上位ランクインです☆
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めちゃくちゃ面白かった! 積極的安楽死(精神的苦痛なんかを理由に自ら安楽死選ぶ)が合法化されてる2021年を舞台に、落合陽一とかDaiGoみたいな頭が良くめちゃくちゃ情報収集をした上で世間を斜に見てる感じのタレント(偏見)である平成(ひらなり)くんが、「平成が終われば僕は間違いな...
めちゃくちゃ面白かった! 積極的安楽死(精神的苦痛なんかを理由に自ら安楽死選ぶ)が合法化されてる2021年を舞台に、落合陽一とかDaiGoみたいな頭が良くめちゃくちゃ情報収集をした上で世間を斜に見てる感じのタレント(偏見)である平成(ひらなり)くんが、「平成が終われば僕は間違いなく古い人間になる」からと、パートナーの女性に安楽死の希望を打ち明けるところから始まる。 序盤で安楽死したい言い出して、それ以降パートナーの葛藤や情報収集で時間は過ぎるし、これ最後どう終わらせるんだろうと思ってたけどすごい良かった。 ミステリ好きな頭良い人とかが考えながら読んだら想像ついちゃうのかもだけど、私にはすごい新鮮でした。 中盤からラストの展開がめちゃくちゃ面白かった。 平成生まれの中途半端な若者としては、上の人間が「最近の若者は〜」とか言っちゃうの苦手なのだけれど、自分がそう考える未来を容易に想像させられてしまった。令和やべぇ。 はじめは、やたらと出てくるブランド名や固有名詞、これでもかと主張される主人公達のハイソサエティーな暮らしぶりに、「あ〜SNS見てる気持ち」「令和の小説って感じで新鮮ね」と思いながら読んでいたけど、最後に「これが作者の言いたかった令和です!」と突き付けられた気持ち。 何となく買った1冊だったけれど、すごい面白かったです。 追記 古市憲寿さんの書かれた本なんですね・・・すごく納得・・・。
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なんとも言えない苦しさが胸のあたりをぎゅっと押しつぶしている。「面白かった」と言うのは少し違う気がするし、「考えさせられた」もなんだか薄っぺらい。うまく言えない。私も誰かの永遠になりたいと思うことがあるけれど、それは死にたいと思うことと似ているのかもしれないと思った。平成が終わり...
なんとも言えない苦しさが胸のあたりをぎゅっと押しつぶしている。「面白かった」と言うのは少し違う気がするし、「考えさせられた」もなんだか薄っぺらい。うまく言えない。私も誰かの永遠になりたいと思うことがあるけれど、それは死にたいと思うことと似ているのかもしれないと思った。平成が終わり令和になったことに何か感じたことはなかったけれど、こんなにも当たり前に日常が過ぎていく中で誰かが消えるタイミングが分からないのは寂しい。わたしは寂しいと思ってしまう。泣けないのは苦しい。どうせ消えてしまうのなら、平成くんの消えるタイミングを私なら知りたいと思ってしまうだろう。愛ちゃんもそうかもしれない。少し寂しいね、と話しかける愛ちゃんの表情や感情が一切地の文に書かれていないから、わたしが愛ちゃんになったみたいに感情を肩代わりして、読んだ。少し寂しいどころじゃなくて、やっぱり何と言えばいいのか分からない気持ちで、ちょっぴり泣いた。
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いかにも、古市さんらしい表現。 それは、比喩か、揶揄か。 どこか自身のことも反映してるのかなぁ、と感じる作品。 沈黙は音が溢れてることを思い知らせる、の一文が良かった。
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どんなん書く人なんやろ? って興味があったんで買ってみた 平成くんは作者なのかなぁ こういう業界にいないと書けない というか 田舎に住んでる平民なので よくわからんけどシャレかぶってんなぁ って遠くを見る目になっちゃった そこたぶん重要じゃないんだろうけど いや重要かな とにかく...
どんなん書く人なんやろ? って興味があったんで買ってみた 平成くんは作者なのかなぁ こういう業界にいないと書けない というか 田舎に住んでる平民なので よくわからんけどシャレかぶってんなぁ って遠くを見る目になっちゃった そこたぶん重要じゃないんだろうけど いや重要かな とにかくそのシャレオツなとこが 理解できん さらーっと読めたので その点で星は3つ
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・安楽死したい理由 ・周りに対しての配慮 ・みんな同じ感覚を持っているわけではないこと ・考えている領域が違うだけでみんな考えて生きていること 猫のシーンがとても鮮烈だった。 まるでAIである平成くんが愛ちゃんによって感情を手に入れていくような、そんな不思議な感覚で読みすすめる...
・安楽死したい理由 ・周りに対しての配慮 ・みんな同じ感覚を持っているわけではないこと ・考えている領域が違うだけでみんな考えて生きていること 猫のシーンがとても鮮烈だった。 まるでAIである平成くんが愛ちゃんによって感情を手に入れていくような、そんな不思議な感覚で読みすすめることができた。 平成くんの「人生は何度もあると考えればより自由になれる」っていうセリフがとても良い。 よくそのセリフと対極の「たった一度の人生だから」という言葉を聞くが、同じゴールでも前者の方が後悔も悲しみも、失うものも少ないと思う。この反省を来世で活かせるのだから、来世は最高だ。
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【気鋭の社会学者、初小説!】安楽死が合法化された現代日本で、平成くんは死ぬことを選んだ――平成という時代と、現代を生き、死ぬことの意味を問い直す意欲作。
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