進撃の巨人(34) の商品レビュー
「ウルトラマンに街を破壊された人たちの気持ちも考えなよ」(修正)
サブカルバカ話漫談の中に「ウルトラマンに街を破壊された人たちの気持ちも考えなよ」という一節がある。 正義を名乗っておきながら市井の人たちの生活や居住を破壊するという点で敵の怪物と変わらない存在なのではないかという疑義を冗談にくるんだものである。松本人志の「大日本人」もこの発想の...
サブカルバカ話漫談の中に「ウルトラマンに街を破壊された人たちの気持ちも考えなよ」という一節がある。 正義を名乗っておきながら市井の人たちの生活や居住を破壊するという点で敵の怪物と変わらない存在なのではないかという疑義を冗談にくるんだものである。松本人志の「大日本人」もこの発想の延長線上にある。 進撃の巨人のラストでエレンは悪のウルトラマンになった。8割の人間を殺し、自身を殺させることで平和を取り戻させた。「「リトルピープルの時代」で言われてたことをきっちりなぞりました」なストーリーであった。まあ、これから彼らはビッグブラザー亡き後の世界を生きるのだろう。 しかし「自分の首を生贄にする」はあまりにもベタすぎる展開だったな。「〇〇ー!!」って泣き叫びながら時代の生贄になった人の生首や亡骸を抱えるオチ。「サロメ」から続いてるんだろうけど、映画で何百回と見た。筒井康隆の「万延元年のラグビー」が想起される。ああそういやオーケン(大江健三郎)もウルトラマンにイチャモンつけてたなと思い至る。更にダメ押しで「樅ノ木は残った」でジ・エンドである。前から映画からの引用(「フルメタル・ジャケット」「スパイダーマン」など)は多かったけど、もうお腹いっぱいです勘弁してください。 この話、世界のクロサワが時代劇風に映画化してもしっくりきそう。 ※「進撃の巨人」「転スラ」「オバロ」などのサブカル作品の中で虐殺描写が盛り込まれるようになったが、そうしたサブカルの虐殺の語りの嚆矢は「ランボー最後の戦場」からだろう。
中古
「ウルトラマンに街を破壊された人たちの気持ちも考えなよ」
サブカルバカ話漫談の中に「ウルトラマンに街を破壊された人たちの気持ちも考えなよ」という一節がある。 正義を名乗っておきながら市井の人たちの生活や居住を破壊するという点で敵の怪物と変わらない存在なのではないかという疑義を冗談にくるんだものである。松本人志の「大日本人」もこの発想の...
サブカルバカ話漫談の中に「ウルトラマンに街を破壊された人たちの気持ちも考えなよ」という一節がある。 正義を名乗っておきながら市井の人たちの生活や居住を破壊するという点で敵の怪物と変わらない存在なのではないかという疑義を冗談にくるんだものである。松本人志の「大日本人」もこの発想の延長線上にある。 進撃の巨人のラストでエレンは悪のウルトラマンになった。8割の人間を殺し、自身を殺させることで平和を取り戻させた。「「リトルピープルの時代」で言われてたことをきっちりなぞりました」なストーリーであった。まあ、これから彼らはビッグブラザー亡き後の世界を生きるのだろう。 しかし「自分の首を生贄にする」はあまりにもベタすぎる展開だったな。「〇〇ー!!」って泣き叫びながら時代の生贄になった人の生首や亡骸を抱えるオチ。「サロメ」から続いてるんだろうけど、映画で何百回と見た。筒井康隆の「万延元年のフットボール」が想起される。この話、世界のクロサワが時代劇風に映画化してもしっくりきそう。 ※「進撃の巨人」「転スラ」「オバロ」などのサブカル作品の中で虐殺描写が盛り込まれるようになったが、そうしたサブカルの虐殺の語りの嚆矢は「ランボー最後の戦場」からだろう。
中古
本当に凄い…凄すぎる… ここまで伏線が張られていて、考えさせられる漫画は無いと思う。 読んでいて涙が止まらなかった。 この作品に出逢えたことに感謝したい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと辛かったけど、面白かった。 巨人の力がない世界になったってことはわかった!ただやっぱりユミルがよくわかりません… ミカサがもたらす結果を何でユミルは興味持ったの?ジークが言うようにエレンが好きすぎて巨人を倒せるくらい力出せるとかおもしれー女って思ったの? エレンがミカサのこと大好きなのも嬉しかったし一旦巨人になった人も元に戻ったのも良かった。 子どもといたミカサはジャンと一緒になったのかや最後の最後、あの子どもが木の中で何と出会うのか出会わないのか気になる…
Posted by
28巻くらいから話が収束にむけてドライブして行ったと思うのだけれど、ドライブの仕方があまり気持ちよくなかった。 漫画が開始された頃の巨人に喰われる世界観の強度が理性(物語の収束)に屈してしまったように思う。 エレンがもう少し善悪の彼岸まで行くような話ならまた違う感想だったかもしれ...
28巻くらいから話が収束にむけてドライブして行ったと思うのだけれど、ドライブの仕方があまり気持ちよくなかった。 漫画が開始された頃の巨人に喰われる世界観の強度が理性(物語の収束)に屈してしまったように思う。 エレンがもう少し善悪の彼岸まで行くような話ならまた違う感想だったかもしれない。
Posted by
つまり生きる目的とは「増える」事だ さあ…でも…僕にとってこれは…増える為に必要でもないけど…すごく大切なものなんですよ 君の最悪の過ちは無駄にしないと誓う
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
思っていた以上に壮大で深いテーマの物語でした。人類はなんのためにいるのか、人間はなんのために生きるのか、そんな哲学的なテーマも含みつつ、実際の歴史を投影するようなストーリーも非常に奥深かったです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
感想 やはり最後はミカサがエレンを仕留めた。ミカサが最後は選択する。 エレンが命を捧げて巨人をなくすも、人々は闘いを繰り返すってなんなんだろう。 あらすじ エレンの背骨にたどり着いたが、これまでの巨人によって阻まれる。アルミンがジークを説得して、戦況が好転。地鳴らしを止めることに成功する。 エレンは、地球を元に戻すために闘いを起こしたのだ。しかし、この世から巨人が居なくなっても闘いは終わらなかった。
Posted by
デジタルで全巻購入済み。 随分前に読み終わっていますが、三連休で1巻から読み返しました。 これほど面白い漫画があるでしょうか・・・ 伏線回収が凄すぎる。もう一度記憶を消して読みたいです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エレンは自分が完全な悪役になり、仲間達にそれを倒させ英雄とすることで世界を救おうとしていたんですね。結末はある程度予測はできていたものの、あれだけの力を持っていたのを目の当たりにしていただけに、もっとベストな解決方法があったのでは無いか、と思ってしまいます。 エレンがアルミンに、ミカサには幸せになってもらいたいけれど自分のことを引き摺っていて欲しい、と話すシーンは年相応の男の子、って感じで好きでしたね。 最終巻を読むまでにかなり長い時間がかかってしまったので余計にラストはエレンにも幸せになって欲しかったなぁ、と悲しい気持ちになりましたが、予想外な展開が次々と起こるすごい作品でした!
Posted by