進撃の巨人(34) の商品レビュー
デジタルで全巻購入済み。 随分前に読み終わっていますが、三連休で1巻から読み返しました。 これほど面白い漫画があるでしょうか・・・ 伏線回収が凄すぎる。もう一度記憶を消して読みたいです。
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エレンは自分が完全な悪役になり、仲間達にそれを倒させ英雄とすることで世界を救おうとしていたんですね。結末はある程度予測はできていたものの、あれだけの力を持っていたのを目の当たりにしていただけに、もっとベストな解決方法があったのでは無いか、と思ってしまいます。 エレンがアルミンに、ミカサには幸せになってもらいたいけれど自分のことを引き摺っていて欲しい、と話すシーンは年相応の男の子、って感じで好きでしたね。 最終巻を読むまでにかなり長い時間がかかってしまったので余計にラストはエレンにも幸せになって欲しかったなぁ、と悲しい気持ちになりましたが、予想外な展開が次々と起こるすごい作品でした!
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ついに最終巻。 一瞬平和になったかに見えた世界のすぐ先に、エレンの首が埋められた木のすぐ先で、あんなにして守ったパラディ島に爆弾が撃ち込まれ、廃墟になった町がまた森に帰る。 巨人がいてもいなくても、人間は殺戮を繰り返すということか。 あれだけ、こんな34冊も悲劇の殺戮の物語を描いて着地しておきながら、どうやっても人々は殺しあうラスト。 これは決してフィクションではない。 人として生まれて、またこの世界に次の世代の子供を産み落としながら、こんな絶望的な物語が巨人がいないだけですぐそこで起きている世界にいることに気づかされて、なんて人は愚かなのだろうと思う。 こんな、人の残酷さを描きながら、人々を守るために人を殺すという選択とは、という戦争がなくならない理由を突き付けられたような物語。 この物語がこれだけ読まれている世界であってもやはり戦いはなくならない。 私もその人間の一人なのだ。 ずっと心の中に置いておきたい、本当に自分に生き方を問う崇高な物語だった。
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最後まで圧倒されっぱなしだった。 みんな幸せな人生を歩んでほしかった、、、 アニメも、本当にすごいとしか言いようがないくらい良かった。 進撃の巨人はグロそうだからやめよ、と初見で決めて、読んでいなかったことにほんとに後悔させられるほどすごい漫画。
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本当にすごい作品だった。 読後は圧倒されて言葉が出てこない。 重厚な歴史書物を読んだみたい。とにかく壮大なストーリーの中に人間同士の交わりが描かれている。 1話に詰められた伏線が緻密で、作者の構成力に畏れすら抱いてしまう。後半の巻を読んでいるのにこんなにも1話を繰り返し見たくなる...
本当にすごい作品だった。 読後は圧倒されて言葉が出てこない。 重厚な歴史書物を読んだみたい。とにかく壮大なストーリーの中に人間同士の交わりが描かれている。 1話に詰められた伏線が緻密で、作者の構成力に畏れすら抱いてしまう。後半の巻を読んでいるのにこんなにも1話を繰り返し見たくなる漫画は初めて。 長期連載で大量の伏線と回収を成し遂げているのが凄すぎる………… なんでもない場面の印象の付け方もすごい。 序盤でなんとなく印象に残ったシーンがあとに出てきたりする。当たり前だが、読者の記憶に残っていないと伏線に気づいてもらえないが、1つひとつの小さな出来事の描き方が頭に残るのであとで気づきやすい。「絶望」の描き方がうまい… そして全巻通しておもしろい。長編ものだと、特定の◯◯編が好みなどといった話があるが、進撃の巨人は全てが物語の真髄に繋がる重要な要素が詰め込まれている。 あとたまに出てくる小ボケや巻末のネタとの温度差に風邪引く。 キャラは、クリスタ、アニ、サシャ、ハンジ、リヴァイが特に好きかも。 ↓ここからこれまでの物語について触れています↓ 巨人VS人間という二項対立の話かと思えば、政治、宗教などの話が絡んできて、人間同士の争いや、次第に人種、差別、文化、歴史の遺恨など様々な要素が絡み合うのが面白かったしとても考えさせられた。フィクション作品であるが読者も自分や周りのこととして捉え、重ねてしまう。登場人物たちが必死に生き、自分の正義を信じ、叫ぶ姿に引き込まれる。 マレー編を見ると進撃の巨人の物語への見方が180℃変わる。この作品には絶対悪がいない。見方によって善であり悪になる。その裏側には一面的な歴史教育の問題もある。そんな世界でエレンを悪の象徴に仕立てる展開も見事だが、完全なハッピーエンドにはならず、のちに人が争う歴史は繰り返すことを暗示させるラストが好き。 私たちは、戦争は良くないことだと認識しているが、 実際に戦場に巻き込まれ、政府に命じられ、周りの空気に煽られたら、戦場に出ることを名誉だと思うのかもしれない。戦争の悲惨さを伝えていくことの大切さも同時に感じた。 絶望の物語の中で求められる即座の選択の必要性は個人的に刺さった。選択を強いられる登場人物たちの葛藤や後悔もリアル。 また、自由、愛、生きることなどの普遍的で人間味があるテーマが根底にあるのが良い。だからこそ考えさせられるし、物語に引き込まれる。 エレンは自由を求めていながらも未来を見て、それを変えられない不自由さが良いなと思った。自由であり不自由。
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完結してからの一気読み!! 顔に陰影入りのギャグが最初違和感だったが、慣れたらハマった(笑笑) 特にハンジによる“年頃いじり”がツボ。 人気の通り、世界観は秀逸です。 兵団の制服のデザインが好き。 子ども→大人へのキャラクターの成長の描きわけも、“長い戦いに寄り添って来た感”があ...
完結してからの一気読み!! 顔に陰影入りのギャグが最初違和感だったが、慣れたらハマった(笑笑) 特にハンジによる“年頃いじり”がツボ。 人気の通り、世界観は秀逸です。 兵団の制服のデザインが好き。 子ども→大人へのキャラクターの成長の描きわけも、“長い戦いに寄り添って来た感”があり魅力のひとつ。
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3巻まで読んだ記録がブクログにも残っていた。厳密にはもう少し先までリアルタイムで追っていたけど、なんだかハマりきれなくて読み進めるのをやめた。 久々に思い立ち、全巻読破。読み進めるのをやめた後に驚くような仕掛けの数々。 自由を求めて巨人を駆逐し壁を壊したどり着いたところには人種差別という壁があり、ならばその人類の歴史ごとを差別の原因である巨人の力で消し去ってしまおうと神の所業かのような手段に出るも、愛に阻まれ、人は神になれないことを思い知る物語。これが世界か。
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二千年の巨人をめぐる憎しみの歴史に苦悩する若者たちのバトルファンタジー最終第34巻。 最初は、途中あれだけ闇サイドに振っといてこういう結末かーと思ったけれど、改めて初めから読み直すとちゃんとエレンの、物語の一貫性は取れているなと感じた。巻末の"進撃のスクールカースト&...
二千年の巨人をめぐる憎しみの歴史に苦悩する若者たちのバトルファンタジー最終第34巻。 最初は、途中あれだけ闇サイドに振っといてこういう結末かーと思ったけれど、改めて初めから読み直すとちゃんとエレンの、物語の一貫性は取れているなと感じた。巻末の"進撃のスクールカースト"の3人のやり取りがそのまま書評のような気がする。 でも、やはり時間を飛べる設定は諸刃の剣、できることならエレンの自力でここにたどり着いてほしかったというのが本音。 エレン、ミカサ、アルミン、そしてユミル。愛と友情と男のカッコ悪さを最後にちゃんと描いてくれてありがとう。お疲れさまでした。
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シリーズを包括するような感想を書かなければ...あとで読み返してちゃんと評価しなければ...と思ったら、8月10日に読み終えてから、一ヶ月以上経ってようやく読み返した(9月14日)。 正直間を空けすぎて、もっと感想が新鮮なうちに、まとまらなくても良いから書いておくべきだった気がする。しょうがないので、簡単にまとめておくことにする。 エレンが結局悪者になり切ることなく、それを演じた上で英雄を創り出して平和を築こうとするのかな、というのは割と予想通りだった。一応彼らの物語としては、それなりに得たものはあっただろうけれど、結局またも戦争が起こるだろうことは示唆されていて、これだけ辛い物語だったんだから、もう少し幸せに寄っても良かったんじゃないか、と思わないではない。散々いがみ合って来た人々同士が共闘したり、和解したりするのにはぐっと来た。 個人的には、キーパーソンであったはずのヒストリアがかなり唐突にフェードアウトして、ところどころでバックアップしてくれるのみになったのが、やや残念だった。 また、ユミルやミカサの心境があまりはっきりとは描かれていなかったために、正直色んなものが解決した原理みたいなものは、あんまり納得しきれていない。ミカサの何にユミルが可能性を見出したのか、という点については、友人から「ユミルはフリッツ王を愛していたがゆえに止められなかったが、ミカサはエレンを愛しているがために止められるから」というようなことを聞いて、そのときは「なるほど」と思ったものの、やっぱりどうにも腑に落ちないというか、もう少し心の動きを明示して欲しいなと思った。 巨人の大元になった光る生物もなんだったのかは明かされなかった気がするし。 ミカサの「私たちの家に帰りたい」以後の一連のシーンとか、それに関連して一話の「お前髪伸びてないか」あたりとかも、結局よく分からなかった。 それから、読み返してみるとあまり気にはならなかったものの、初読では、過去のユミルの選択によって巨人の力が継承されなかったことで、この世から巨人の力が消えたとするなら、ものすごいタイムパラドックスが起きるんじゃないのか、と思った。再読を終えると、ある程度の出来事まではレールが敷かれていて、起こったことは起こったこととして変わらないものの、決断が下されたその時点からは消失が反映される、という感じで考えることもできるかなあ、と思うけれど...。
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凄かった。 これはパラパラ〜っと読むような漫画ではなかった。 物語に入り込むタイプなので、読んでて心が痛くて結構しんどかった。伏線に気を付けながらもう一回読み返したいけど心が元気な時にしようと思う。
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