月下のサクラ の商品レビュー

柚月裕子(著者)

2024/07/12

朽ちないサクラの続編。
前作で警察官になることを決意した泉が努力して、機動捜査係に配属され、そこで本部内で起きた金庫内の多額現金窃盗事件を追いかける。
強烈な上司黒瀬や機動捜査係の濃い面々に信頼を得ながら捜査をすすめていく。

前作よりも事件がはっきりしてるので、さらに読みやすく一気に進んだ。
黒瀬がカッコ良すぎて、映画化するなら誰が演じるのがいいのだろうと考えながら読んでみたりもした。

朽ちないと同様、最後はもやもやするところが残ることもあるがそれも現実やし、それはそれでいいのかな。

防犯カメラや過去のデータを集約してて、すぐに見れるとか都合の良いところが多すぎる部分に少し引っかかり、終盤のバトルもあっけなかったところが残念やったけど、それでも十分楽しめた。
まだまだ泉の活躍が見られそうで楽しみではある。

2024/05/23

キャリアとノンキャリア、警察の裏を描いた作品だが、ストーリーが読めてしまう。
もう一度この作者の本を読み、興味が持てるかを考えたい。
ただ、遅咲きの主人公である泉には共感できる思いがある。

2024/05/21

まさかゴリゴリの警察小説だったとは。
なにかのおすすめで予約して読んだ。
興味がないなりに、ラストが気になって一気読みしたので、興味深かった。
治安を守るお仕事に従事している方々には感謝。

2024/05/20

前作と比べて主人公がどっしりと物語りの中心にいて、しっかり活躍するのが痛快だった。テーマもよりはっきりしていて、読後感も良い。
さほどのめり込んだ自覚はないけど、読みやすいからか、今回も一気読みしてしまった。

2024/04/29

この作品のシリーズ第1作として「朽ちないサクラ」という作品があるようですが、私はそれを全く知らず、この作品もBSテレビ東京の「鈴木保奈美のあの本読みました」において、文庫本ランキングに入っていると紹介されて知った作品です。

私が通う図書館に、既に単行本が入っていたので、借りて読むことができました。

柚月裕子さんというと「狐狼の血」の印象が強いですが、どちらかといえば2018年の本屋大賞２位の「盤上の向日葵」が好きでした。

本作は著者お得意の警察小説ですが、警察事務員から警察官へ転向した女性刑事が主人公というところが、本作の一つの鍵です。
さらにハラスメント意識の低いであろう警察の組織と起こる問題、また現代の大きな問題である詐欺事件と受け子と呼ばれる下請け犯罪者の低年齢化に焦点を当てた点がもう一つの鍵でした。

これらを私のようなシニアでもわかりやすく、さらに読みやすく描いた作品でした。

6月にシリーズ1作目の「朽ちないサクラ」が監督が原廣利、脚本を我人祥太 、山田能龍、主演を杉咲花さんで映画公開されるようです。

映画の人気具合では、本作も映画化になるかもと思いつつ読み終えました。

2024/04/27

はじめ、教場に似てるのかな？と思って読み進めたが、少しちがった。結末で評価が決まることが多い私の場合、ちょっと物足りない。現実的な部分とそうでない部分の割合が、現実的なほうがかってしまったところだろうか？

2024/04/16

朽ちないサクラの続編
ショボイ事件からの前作とは全然繋がってないと思いきや、事件が連鎖していく。
ショボイ事件からのヤリすぎな事件へ続いていく。
黒瀬警部は大上警部と少し被るんかな。（大上ファンより）
あとはサクラ（公安の符牒）を題にしているわりには公安が出てこない（出てくるけど）

2024/04/06

警察内部で起きた窃盗事件

警察内の会計課金庫からお金が盗まれた

警察内での不祥事でマスコミや世間は大騒ぎ

そこには大きな黒幕と警察関係者が繋がって隠されていた

面白く飽きずに読める警察ミステリーだった

2024/03/12

　最高のスピード感！

成長した泉、しかしまっすぐにつき進む
黒瀬の仕事に対する姿勢がカッコイイ
部下は黒瀬を慕う

　後味スッキリ～

　続編あるかな

2024/03/10

朽ちないサクラでは、警察の広報職員
だったが友人の理不尽な死を無駄に
しない為に警察官として新たな悪を
信念を持って裁くと言う主人公の泉は
正義を体現する象徴的な存在だ。
捜査支援分析センターに異動した泉は
警察内部の窃盗事件を追って
新たな思いで事件を捜査するが
また警察上層部や公安の闇が泉の前に
立ちはだかる。
事件は解決したが、真実の正義はまた
果たされず月夜のサクラはまだ闇の中
で咲き誇っている。