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リボルバー の商品レビュー

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464件のお客様レビュー

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2021/07/14

主人公は、パリの大学で西洋美術を学び、今はパリの小さなオークションハウスに勤務している女性。学生時代の研究テーマはゴッホとゴーギャン。そんな彼女のもとに、ゴッホの自殺にまつわるという古い錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。 原田マハの十八番であるアート系小説だけに、ゴッホと...

主人公は、パリの大学で西洋美術を学び、今はパリの小さなオークションハウスに勤務している女性。学生時代の研究テーマはゴッホとゴーギャン。そんな彼女のもとに、ゴッホの自殺にまつわるという古い錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。 原田マハの十八番であるアート系小説だけに、ゴッホとゴーギャンの絵画の魅力をたっぷりと描かれ、画集等を横にして読んだらなおよろし。勿論小説としての完成度もよく、登場人物も皆輝いている。満足の一冊。

Posted byブクログ

2021/07/13

ゴッホとゴーギャンの自殺に関するリポルバーを 巡るストーリー、絵と人間関係を絡めて、どうなるのだろうとワクワクさせてくれる。 そうか、弟のテオもゴッホが死んで半年くらいで なくなったんだ。 なんとも強烈なつながりを感じた。

Posted byブクログ

2021/07/11

えええっ〜!?と思わせる展開!! マハさんの、ゴッホとゴーギャンに対する考察が詰まってる感じ。 そして、アートへの情熱も相変わらずw ゴッホは先を行き過ぎた天才で、それがために不遇で、いつもそれが悲しい。 テオの存在に救われるけど、天才ってやっぱり紙一重なので、遠くから眺...

えええっ〜!?と思わせる展開!! マハさんの、ゴッホとゴーギャンに対する考察が詰まってる感じ。 そして、アートへの情熱も相変わらずw ゴッホは先を行き過ぎた天才で、それがために不遇で、いつもそれが悲しい。 テオの存在に救われるけど、天才ってやっぱり紙一重なので、遠くから眺めてるのがいいわね〜(^◇^;)

Posted byブクログ

2021/08/08

ゴッホとゴーギャンの話なんて、それだけで楽しくて仕方がない。しかもかねてよりゴッホとの関係においてゴーギャンがどの様に思ってきたのか、どう言う苦しみがあったのかは知りたくても知り得る機会があまりなかっただけに、マハさんの大胆なフィクションを充分差し引いたとしても、リボルバーでゴー...

ゴッホとゴーギャンの話なんて、それだけで楽しくて仕方がない。しかもかねてよりゴッホとの関係においてゴーギャンがどの様に思ってきたのか、どう言う苦しみがあったのかは知りたくても知り得る機会があまりなかっただけに、マハさんの大胆なフィクションを充分差し引いたとしても、リボルバーでゴーギャンがゴッホを殺したかどうかは置いといて、マハさんが描くゴーギャンの苦悩や行動に至る経緯は、ゴッホにまつわる話ばかり見聞きして来た私にとって当たらずとも全くもって遠からじ、いやきっと真実だと私は思う、と勝手に断定してしまう。 最後の終わり方はふわっとしていて、ちょっと力が抜けてしまう様な気持ちとなるも、ゴーギャンの苦悩に触れられたことはマハさんありがとうなのです。マハさんのアートに寄せる愛が今回もとても感じられ、面白くてあっという間の読了となりました。 なお、この単行本はカバーの表裏がゴッホのひまわり、カバーを外すとゴーギャンのひまわりになっていて、それはもうテンション上がる装丁で読んだ後も持っているだけでわくわくしてしまいます^ ^

Posted byブクログ

2021/07/10

錆びついた一丁の拳銃。リボルバーがオークション会社に持ち込まれた。 ファン・ゴッホが自殺したリボルバーか?ファン・ゴッホはこのリボルバーで殺されたのか?  史実に基づくアートミステリー! 面白かった。

Posted byブクログ

2021/07/08

  ゴッホとゴーギャンはかつてアルルで生活を共にし、互いに作品への影響を与え合ったが、ゴーギャンは二か月で立ち去り、ゴッホは抗議して自分の左耳を切り取る。その一年後、ゴッホはオーヴェールでピストル自殺をはかる。  本書の軸になっているのは上のような極めて異常な状況として語り伝え...

  ゴッホとゴーギャンはかつてアルルで生活を共にし、互いに作品への影響を与え合ったが、ゴーギャンは二か月で立ち去り、ゴッホは抗議して自分の左耳を切り取る。その一年後、ゴッホはオーヴェールでピストル自殺をはかる。  本書の軸になっているのは上のような極めて異常な状況として語り伝えられているゴッホとゴーギャンの歴史である。  二人の共通点がいくつかある。二人ともゴッホの弟テオによる資金援助を受けていたこと。しかしそれにも関わらず、二人とも生前に作品を認められることはなかった。経済的にも自立はしていなかった。  本書では二人の極度に個性の強い有名画家を主軸に据えた奇妙な自殺事件の現代版謎解きミステリーである。主人公になるのは、小さなパリのオークション会社の社員である高遠冴。彼女にミステリーの核となるものを持ち込んだのは、やはりパリ在住の謎の女性サラ。  オークションに出品されようとする品物はゴッホが自殺に使用したという錆びたリボルバーである。オークション会社に勤めつつゴッホとゴーギャンの関係に関する研究論文を仕上げにかかっている主人公・冴は、このリボルバーの存在に色めき立つ。本作の面白さは、芸術家たちの歴史と現在の証拠となるリボルバーを繋ぐ探偵活動にあるのである。そして歴史を繋ぐ証言者たちとの出会いやインタビュー。重ねられる推理。  本書のようなアート・ミステリーも、原田マハを特徴づける美術小説というものも、まったく読んだ経験が無いぼくがこの本を手にしたのは、ゴッホは個人的に何かしらのインスピレーションを感じさせる存在であったからだ。  50代になって経験した初のフランス旅行の際、アルルに二泊の機会を得たこと。夜のアルルをソロで散策して現地の店で酒を呑んだりしたという小さな冒険譚に加えて、昼も夜も見ずにはいられなかったアルルの公園にある、片耳のないゴッホの胸像から伝わった強烈な印象。さらに札幌の美術館で開かれたゴッホ展などなど、ゴッホと耳にするだけで強い好奇心が心に浮き上がってくるのである。無論ゴッホの作品は、数ある美術作品のなかで、それと識別できるだけの個性があるせいか見分けることができる。ゴッホが浮世絵他、日本への憧憬を強く示していたということも印象に強いのかもしれない。  そんなゴッホに対し、放浪の画家ゴーギャン。この人の絵も、個性が強いのでまず他の画家の絵とは明確に区別できる。ふたつの個性と二人の作品群に対する強烈な好奇心がなければ、この本を手にすることはなかったと思う。  さてさらに一つの大きな特徴がこの本にはある。この7月から本作品が舞台作品として公演されるのである。本書はその脚本ありきで小説化されることとなったようなのである。いわゆるこれまでの作品とはプロセスが違うのだ。戯曲も原田マハさんの手になり、この本はそれを逆に小説化したものと理解したほうが良さそうなのである。  どおりでと思われるページがとりわけ後半に続く。関連する重要キャラクターによる独白シーン。舞台装置が似合いそうな個性が登場する。そして本書は本書なりの真相結論に辿り着く。さらに最後に現実のオークションのことが小さく数行。現実と創造とを重ね合わせ、現在も残る本の表紙でもあるゴッホの『ひまわり』のタブローへと辿り着く。洒落たことをやる一冊である。それとともにゴッホとゴーギャンのイメージが強烈に心に住み着くようになると思える作品でもある。  小説と絵画と現実とが立体的に絡み合う不思議時間を、あなたも是非体験してみませんか?

Posted byブクログ

2021/07/08

パリの小オークションサイト勤務の冴。ゴッホとゴーギャンの研究(博士論文作成)をしている。 ゴッフォが撃った銃リボルバーをオークションにかけたいと57才女画家サラが持ち込んだ。 社長、同僚と自殺をした街を訪問。 ゴッフォのイベントで展示された銃とは違うことが判明 オークションにはだ...

パリの小オークションサイト勤務の冴。ゴッホとゴーギャンの研究(博士論文作成)をしている。 ゴッフォが撃った銃リボルバーをオークションにかけたいと57才女画家サラが持ち込んだ。 社長、同僚と自殺をした街を訪問。 ゴッフォのイベントで展示された銃とは違うことが判明 オークションにはださない。 リボルバーは2丁ある。 ゴッフォが自殺に使ったとされる銃が飾ってあった食堂は博物館になっていた。博物館の社長は銃の存在を知っていた。 リボルバーについては祖母、母から娘に事実と一緒に伝えられている。 ゴーギャンがゴッフォを撃ったリボルバーだと辻褄があう ゴーギャンに子供は5人。娘は幼少で死亡。 愛人に産ませた娘を探す。 サラの告白。死期の迫った母の声を録音していた。 サラの母の祖母はゴーギャンの愛人。欧州から取り寄せた種はひまわりの種。自分の姿を書かず。ひまわりを書く。 ひまわりを抜こうと土を掘るとリボルバーが埋められていた ゴーギャンにとってゴッフォと弟のテオを金づる。 タヒチに旅費がいる。ゴッフォと二人で暮らす時、テオからリボルバーをわたされた。兄が切れる危ないので護身用銃。 銃弾は入っていない。 ゴーギャンとゴッフォは大喧嘩。ゴーギャンはパリに戻る ゴッフォは耳を切り、馴染みの娼婦に送る。精神病施設にゴッフォは一人でこもる。 ゴッフォの絵が覚醒したのをゴーギャンが気が付く ゴーギャンは焦る。遥かに高い地点にゴッフォが到達。 ゴーギャンはゴッフォに会いにアルルへ。決別する為にリボルバーで自殺のふりをする。ゴッフォが止めに入る。その銃には実弾が入っている。暴発しゴッフォを撃つ抜く。 リボルバーを渡すように依頼したのはゴッフォ。実は実弾を入れておいた。 ゴーギャンは駅に走る、誰にも見られなかった。 サラの母は絵画教室を開いていた。ある日、タヒチ女性の写真を飾った。母に似ている。サラの祖母。リストにないゴーギャンの作品。サラはその絵を模写。ある日、その絵が盗まれた。盗難届を出すが証拠がない。証拠はサラの模写だけ サラは美術学校勤務。ゴッフォを支援する団体の存在をする ゴッフォ巡礼。突然、母からリボルバーの話。 ゴッフォ支援団体に寄付する為にリボルバーをオークションにかけたい。 サラに持ち込んだのはサザビーズ勤務知人の紹介 その人脈で盗まれた絵の所在判明。 作者不明として弁護士を通じて返却される。 サラの会社でオークションにかける依頼をすることに

Posted byブクログ

2021/07/07

ゴッホとゴーギャンの相互影響について博士論文を執筆中の高遠冴。 なんと、ゴッホを撃ち抜いたとされる錆だらけの銃が持ち込まれ、調べることに。 自殺と言われているが、他殺なのかも? ゴッホとゴーギャンの尊敬と友情、嫉妬と確執。 深い。 毎回思うが、本物の絵を見てみたい。 本物が持つ絵...

ゴッホとゴーギャンの相互影響について博士論文を執筆中の高遠冴。 なんと、ゴッホを撃ち抜いたとされる錆だらけの銃が持ち込まれ、調べることに。 自殺と言われているが、他殺なのかも? ゴッホとゴーギャンの尊敬と友情、嫉妬と確執。 深い。 毎回思うが、本物の絵を見てみたい。 本物が持つ絵の迫力を感じてみたい。

Posted byブクログ

2021/07/06

ゴッホとゴーギャンとの関係、ゴッホが死な時に撃たれたリボルバー。新生のオークションハウスに持ち込まれたこのリボルバーは本物なのか?フィクション、ノンフィクションが混じりあう物語がとても楽しい。さすが、原田マハである。

Posted byブクログ

2021/07/04

美術史をフィクション交えつつ楽しく知ることができる本でした。 原田マハの本は他にもいくつか読んできたけど、どの本もテーマとなる人への愛情が感じられます。

Posted byブクログ