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リボルバー の商品レビュー

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464件のお客様レビュー

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2021/07/23

誰が引き鉄を引いたのか?最期の瞬間にゴッホはなにを見て、なにを思っていたのか。美術史に残る事件であるゴッホの銃身自殺の裏にある謎を、オークショニアである主人公・冴が紐解いていくストーリー。 ゴッホを中心にした、弟テオ、友ゴーギャンの3人の詳しいストーリーは、美術史やアートに明るい...

誰が引き鉄を引いたのか?最期の瞬間にゴッホはなにを見て、なにを思っていたのか。美術史に残る事件であるゴッホの銃身自殺の裏にある謎を、オークショニアである主人公・冴が紐解いていくストーリー。 ゴッホを中心にした、弟テオ、友ゴーギャンの3人の詳しいストーリーは、美術史やアートに明るい作者だから描けるもの。知的好奇心が刺激されると同時に、遠い時代を生きた3人に想いを重ねることができます。半分実話で半分創作。アートにも詳しくなりつつ、ミステリ作品としても素晴らしいと思います。 やはりアートミステリーを描かせたら、日本では原田マハの隣に出る者はいないかもしれません。

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2021/07/23

ゴッホとゴーギャンの関係は、作者の、そうだったらいいな、という希望が入っていると思う。 読み終わった後は、切なくなるような、温かくなるような、不思議な気持ちになった。

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2021/08/24

ゴッホの弟テオについては本書で初めて知った。 ひたむきに兄のゴッホとゴーギャンに尽力する姿がよかった。

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2021/07/22

ゴッホとゴーギャンの関係性の真実は2人しか分かり得ない話だけど、所々に感じるお互いが影響し合い自分を確立していく様が素敵だった。 マハさんの書かれる文章も繊細で心に真に響いた

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2021/07/18

パリの小さなオークション会社で働く冴の元に持ち込まれた錆びたリボルバーを巡る作品。 持ち込んだ人物は、ゴッホを撃ったリボルバーと言い張るが… その謎を巡る形で、ゴッホの死の真相と、そのゴッホと交流のあったゴーギャンの晩年の苦悩が描かれる。 ゴッホの話は「たゆたえとも沈まず」で読ん...

パリの小さなオークション会社で働く冴の元に持ち込まれた錆びたリボルバーを巡る作品。 持ち込んだ人物は、ゴッホを撃ったリボルバーと言い張るが… その謎を巡る形で、ゴッホの死の真相と、そのゴッホと交流のあったゴーギャンの晩年の苦悩が描かれる。 ゴッホの話は「たゆたえとも沈まず」で読んでいるので、あまり新鮮さを感じず、どちらかと言うと、ゴーギャンの話として楽しんだ。 相変わらず、流れるような文章で、絵を鑑賞するようにサラサラと読める。 でも、今回は隠された真実がそこまで衝撃的ではなく、少し拍子抜けなところもあったので、評価は低めで。

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2021/07/18

【概略】  小さなオークション会社に勤務する高遠冴(たかとお さえ)は、同時にゴッホとゴーギャンにまつわる論文に向き合う美術研究家であった。そんな高遠にある日、錆びついた一丁のリボルバーを持ち込んだ女性・サラがいた。「これは、ゴッホの体を撃ち抜いた拳銃です。オークションにかけてく...

【概略】  小さなオークション会社に勤務する高遠冴(たかとお さえ)は、同時にゴッホとゴーギャンにまつわる論文に向き合う美術研究家であった。そんな高遠にある日、錆びついた一丁のリボルバーを持ち込んだ女性・サラがいた。「これは、ゴッホの体を撃ち抜いた拳銃です。オークションにかけてください」というサラ。リボルバーの真贋確認を通じ、あらためてゴッホとゴーギャンが過ごした時代に飛び込む高遠冴。ゴッホとゴーギャン、二人の孤高の画家の、それぞれの当時の想いは。そしてリボルバーの真贋は。 2021年07月18日 読了 【書評】  「ゴッホのあしあと」「モネのあしあと」といった種類の作品は別として、はじめて原田マハさんの作品で「泣かなかった」作品だったかも。決して作品の質が低かったとか、そういうことではないのだよね。なんというか・・・原田マハさんの、ゴッホ&ゴーギャンへの強烈な想いに当てられたというか。「マハさんは本当に、ゴッホ&ゴーギャンが好きなんだなぁ」と、ちょっと俯瞰した感じになっちゃった。主人公の高遠冴さんがマハさんに見えてしまったもの。  ストーリーテラーとしての色々な配置は変わらず素晴らしいよ。「おぉ、ここでコレがきたか!」とか、複数個所、あって楽しめたし、今回は主人公が勤務するオークション会社の社長さん&同僚も、他の作品よりも濃いというか、外国人チックな感じ、しっかり出てたと思う。そういった要素があっても、泣くという針の振れまでいかなかったのは、やっぱりゴッホ&ゴーギャンへの愛がゆえ、なのかなぁ。  ふと思ったけど、原田マハさんの作品って、基本的に登場人物に「毒気」というか「悪」がないよね。そういったネガティブな要素って、カラバッジョの影のように光を際立たせたりすると思うのだけど、なくても十分ストーリーを楽しめるって、やっぱり凄いなぁと思う。  この作品は当然ながらフィクションで、史実とは違ったアレンジがされていて。それを踏まえて感じたこと、それは「人って、周囲にその人を愛してくれる人がいること、そして愛する人がいること、気にかけてくれる友人にあふれていること、大事なのだなぁ」って再認識した。ゴッホ自身は絵を描くことでしか自己表現できない人だったし、生きてる間は決して裕福ではなかったし精神的にとんでもない領域にいたけれど、少なくともゴッホを愛してる人はいた訳で。逆にゴーギャンって、人生の途中で経済的に裕福になったり結婚や子供を授かったりしたけれど、愛され方としては微妙な感じで。アメリカの有名な大学(ハーバードだったっけ?)の調査で、卒業生の幸福を感じる点について「友人や愛する人・愛される人が周囲にいること」が重要だなんてものがあったと思うけど、狂気の世界に棲んでいるアーティストですら、そうなんだなと思ったよ。  この書評を書いてる時点で46歳の自分、愛する人・愛してくれる人・友人・・・どうなんだろうね(苦笑)色々と重ねちゃった。

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2021/07/17

表現がとても美しい。穏やかに流れる川を眺めて癒されるような感覚になる文章。 読んでいて心地いい。 ゴッホは決して不幸ではなかった。描きたいものを描いて幸せだった。そう信じたい原田マハのゴッホ愛が溢れていた。 またまたゴッホに思いを馳せる一冊だった。

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2021/07/17

西洋美術の素養が全くなくても十分楽しめる原田さんのいつものアート系小説。今回も、物語中に出てくるゴッホとゴーギャンの代表作を後でググって、美術の勉強になりました。「オーヴェールの教会」ってあんなにぐにゅっとした絵だったんだ~、とか、ゴーギャンの「タヒチの女」ってこれか~、とか。。...

西洋美術の素養が全くなくても十分楽しめる原田さんのいつものアート系小説。今回も、物語中に出てくるゴッホとゴーギャンの代表作を後でググって、美術の勉強になりました。「オーヴェールの教会」ってあんなにぐにゅっとした絵だったんだ~、とか、ゴーギャンの「タヒチの女」ってこれか~、とか。。。さすがに「ヴァエホの肖像」っていうタブローは実在しなかったですが、なにかこう、想像力を掻き立てられる。 ゴーギャンがパリ万博のフランス領ポリネシア館を見学して”タヒチ行き”を思ったくだりは、ちょうどいま「青天を衝け」で渋沢栄一らがパリ万博を訪れている話を放映中(2021年7月上旬現在)だったので、ドラマの中でNHKが再現した万博の風景を連想させました。

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2021/07/15

文句なし星5つ! さすが原田マハ‼️ 本当にそーだったのか?と思ってしまうマハワールド全開。1つのリボルバーをめぐり史実が変わってしまったかのような、ファミリー口伝でのお話。 ゴッホを殺したのはゴーギャンか⁉️ なんとも起きそうで過去にも騒がれた物語をマハさんは完璧に仕上げた。...

文句なし星5つ! さすが原田マハ‼️ 本当にそーだったのか?と思ってしまうマハワールド全開。1つのリボルバーをめぐり史実が変わってしまったかのような、ファミリー口伝でのお話。 ゴッホを殺したのはゴーギャンか⁉️ なんとも起きそうで過去にも騒がれた物語をマハさんは完璧に仕上げた。そしてとても愛に溢れた物語になっているのがやはり素敵なところかと。 みんなが前を向き、周囲に敬意を払いとても気持ち良い。 またゴッホとゴーギャンと見比べにオルセーへ行きたい!

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2021/07/15

好きな画家は誰ですか?そう聞かれたら、私はルノワールとモネだと答えると思う。でも、謎が多くて、気になるのがゴッホとゴーギャン。絵のタイプも印象派の2人とは違って、荒々しいというか、力強くて…惹かれちゃう。 実際にゴッホが亡くなった時の状況や真相(他殺なのか、自殺なのか…)はわから...

好きな画家は誰ですか?そう聞かれたら、私はルノワールとモネだと答えると思う。でも、謎が多くて、気になるのがゴッホとゴーギャン。絵のタイプも印象派の2人とは違って、荒々しいというか、力強くて…惹かれちゃう。 実際にゴッホが亡くなった時の状況や真相(他殺なのか、自殺なのか…)はわからないけれど、どうしてゴッホは死んでしまったのか、ゴッホとゴーギャンとはどういう関係だったのか、ゴッホと弟テオとの関係はどうだったのか…いろいろと考えてしまう。もし、原田マハさんが作り上げた話が実際に起きていたら…すごい! 美術館に行って、また絵を見たい!と思わせてくれるのが原田マハさん。違う作品も読みたい!

Posted byブクログ