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すみれ荘ファミリア の商品レビュー

4.1

352件のお客様レビュー

  1. 5つ

    110

  2. 4つ

    153

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2021/10/19

下宿でのほのぼのストーリーが展開していくのかと思った。 人には大なり小なり、裏表がある。いい人だと思っていた人がめちゃくちゃ悪人だったらやっぱりへこみます。 好きが暴走しても怖いし、憎しみが暴走しても怖い。人は怖い。

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2021/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この話ネタバレなしでは 感想書けません…!! 読んでない方はご注意を。 さて、いつも前評判なしでよみ始めるので 勝手に下宿のハートウォーミング系の話かなと 勝手に想像してましたが… なにこれ、こわ!! 全然ハートウォーミングではありませんでした。笑 人には裏と表があって 下宿の人々のことがわかってくる話なんですが 怖かった。 序盤から人のささくれだった感情が どんどん流れてきて 読み進めるのがしんどくなってくる。 そしてなんだか不穏な流れになってきて 悲鳴をあげそうになりました。 青子さんも怖いし 三上さんも怖いし でも お母さんだって 青子さんの親だって ちょっとずつおかしくて 人ってみんなこうなのかもしれないっていう 気持ちになりました。 一悟がちょっと抜けてることで 殺伐とした雰囲気が 少し収まっている感じ。 最近読み進めている凪良さん この作品も絶妙な言い回しがたくさんありました 読み返したいか?と言われると…笑 なので星は4つ でもとても面白かった

Posted byブクログ

2021/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

凪良さんの作品はこれで3冊目だけど、すごい好き。綺麗なのに、人間の汚れた感情をうまくさらけ出して描くから、怖い。とくに青子とか、こういう人いるって思ったし、三上さんとか、みんなみんないい人に見せるのに、実は…みたいな。 裏と表が錯誤するなかで、和久井と芥の裏がない素直な姿がピュアで、いいなーって。 こういう作品がもっと世に出るといいのに。綺麗事だけでなく、尚且つ厭すぎない、ちょうどいい、人間らしい作品。

Posted byブクログ

2021/10/07

 何冊か凪良ゆうさんの本を読みましたが、これが一番好きでした。 体が弱い私は主人公と自分を重ねて、朝起きた1秒後からもうきついなんてところとか、妙に共感できたのですが…まさか不調の原因がそんなところにあるとは…。どうして常にきつくてどうしようもない人の心がこんなにわかるんだろう...

 何冊か凪良ゆうさんの本を読みましたが、これが一番好きでした。 体が弱い私は主人公と自分を重ねて、朝起きた1秒後からもうきついなんてところとか、妙に共感できたのですが…まさか不調の原因がそんなところにあるとは…。どうして常にきつくてどうしようもない人の心がこんなにわかるんだろう?と不思議なくらいでした。 一人の人間にも善と悪の部分があり、周りからは見えないことが複雑に渦巻いている。個人的には人間は苦手だけれど、凪良さんはその苦手さの間にあるちょっとした隙間に上手く入り込んで、私を刺激して、また少し鮮やかな夢を見させてくれます。

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2021/10/06
  • ネタバレ

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和久井と芥がどんどん人間らしくなっていくのが良かった!家族、恋愛、複雑に絡み合って、すごいことに。愛情と憎しみは表裏一体なんだな、、、。pmsのこと詳しくなかったから知識になったし、テレビ業界の闇も。後日譚の表面張力も面白い。

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2021/10/03
  • ネタバレ

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突然突き付けられた悪意にやられました。彼女は桜子とその周りの人たちに心を少しずつ壊されてきたのかもしれないけれど、それにしても一悟にしたことは到底許されることではないと思います。ただ、彼女の一悟に謝らない姿勢といい、罪を告白してもなお一悟の愛娘を利用するという最悪な方法で一悟と一緒に死のうとする姿勢には、もやは哀愁を超えて、憎み切れないのですが。私は彼女のようなどうしようもない人間が好きなんですよね。おもしろい作品でしたし、凪良さんの他の作品も俄然読みたくなりました。

Posted byブクログ

2021/10/03

「流浪の月」の凪良ゆうさんの作品。 評判が良かったので読んだが、残念ながら「流浪の月」や「滅びの前のシャングリラ」ほどは心に残らなかった。 ん〜、なんだろ? 「愛は毒か、それとも救いか」というテーマは軸があって読ませる作品ではある。一悟と芥の関係性も面白い。 でもなぁ、僕にとっ...

「流浪の月」の凪良ゆうさんの作品。 評判が良かったので読んだが、残念ながら「流浪の月」や「滅びの前のシャングリラ」ほどは心に残らなかった。 ん〜、なんだろ? 「愛は毒か、それとも救いか」というテーマは軸があって読ませる作品ではある。一悟と芥の関係性も面白い。 でもなぁ、僕にとってはリアリティがあまりない。 というか、一悟にも芥にも感情移入できなくて、不完全燃焼のまま読了。 歳のせいですね、きっと。 装丁は好きだし、本棚に飾っておきたい文庫本。軽い気持ちで読めるし、今後何度か手に取るんだろうな。 その度、印象も変わるかも。 「表面張力」はとても面白い。 追加収録する必然性があった章(短編?)だと思う。

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2021/09/30

和久井一悟いちご殺人事件! ほのぼのストーリーなのかと思ったら、ミステリーだった。 青子の愛が強すぎる。 芥の正体について、予測していたけど、いつ、自分から言ってくれるのか?ドキドキした。 一悟くんと央二くんがずっと一緒にいられるといいなぁと思った。

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2021/09/29

一見普通でも普通でない人たちの物語。 その中で、美寿々さんの生き方がある意味羨ましい。もちろんPMSと生理痛で月の半分が超つらいって言うのが羨ましいわけでない。それゆえの「自己憐憫はしない」という前向きな生き方が!アンディ君との付き合い方が!! あと、芥君改め央二君。人を見る目は...

一見普通でも普通でない人たちの物語。 その中で、美寿々さんの生き方がある意味羨ましい。もちろんPMSと生理痛で月の半分が超つらいって言うのが羨ましいわけでない。それゆえの「自己憐憫はしない」という前向きな生き方が!アンディ君との付き合い方が!! あと、芥君改め央二君。人を見る目は確かだよね~。巻末収録の短編では、まるで、見てきたかのように! 一悟君をめぐる偏愛で、ごちゃごちゃしちゃたすみれ荘。火事で燃えちゃったけど、それはそれでリセットするいい機会だったのよ! 人が良すぎる一悟君、央二君がいれば無敵かな(^^)

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2021/09/27

まず、凪良さんの作品として期待してた良さとは全然違ったし、思ってた作品とは全く違うものでした。でもやっぱり、人間の本質的なところが描かれてるし世の中の嫌なところと、形なんて関係なく人間の愛があって、すごく現実的だけど物語だから読める作品でした。種類が全然違うけど、伊岡さんの代償の...

まず、凪良さんの作品として期待してた良さとは全然違ったし、思ってた作品とは全く違うものでした。でもやっぱり、人間の本質的なところが描かれてるし世の中の嫌なところと、形なんて関係なく人間の愛があって、すごく現実的だけど物語だから読める作品でした。種類が全然違うけど、伊岡さんの代償の最後らへんのような苦しさを途中では感じました。今回付け加えられたという表面張力はタイトル通りでわかりやすいけどなんか救われた気持ちで見終わることができてとてもよく締められてるなと感じました! 凪良さんは偏りがなく人それぞれの正義とか愛の存在を知ってるしそれを書いてくれるのが好き。そんな人ばかりやったらもう少しは世の中生きやすくなりそうなのになぁ。

Posted byブクログ