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すみれ荘ファミリア の商品レビュー

4.1

341件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    148

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2021/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お話が進むにつれて、謎さを増す芥。 途中から止まらなくなってしまい一気読みでした! ミステリーぽいけど読了感はすごくほっこりします!さすが凪良ゆうさんだな〜と。 あと本を読み終わって閉じた時に目に入り込んでくる表紙で「あ!」ってなりました。 細かく作り上げられててすごいなと思います!

Posted byブクログ

2021/09/18

 本の表紙からもっとほのぼのした話かと思いきや、、人間の醜いけど、誰しも持っている裏の部分を色濃く描いていた本でした。  ちょっと強すぎる裏の部分を持った人もいましたが、人間誰しもあんな部分を持っているのだろうか。執念深い人って表向きではいい人にうつってることもあるから、怖いな...

 本の表紙からもっとほのぼのした話かと思いきや、、人間の醜いけど、誰しも持っている裏の部分を色濃く描いていた本でした。  ちょっと強すぎる裏の部分を持った人もいましたが、人間誰しもあんな部分を持っているのだろうか。執念深い人って表向きではいい人にうつってることもあるから、怖いなと思いました。ちょっと暫く人を疑って生きてしまいそう。  表向きでは、むしろ全員にいい人ではないいい印象を与えない人たちの方が自分を分かって自分の人生を生きているところがなんだかああそうだよなと納得させられたのでした。 ほうじ茶ラテ p95  濃いめのほうじ茶にレンジで温めた豆乳と蜂蜜 p52「いいんじゃない。3ビーとか言っているのは、恋愛の目的を世間一般の幸せに箱詰めしている人たちだろう。でも何が幸せかなんて、人によって違うじゃないか」「1つ確かなのは、真冬にコートなしでここはより、間に合わせでも何か羽織っていた方が暖かいってこと。嫌ならシャツ1枚で震えていればいいだけだ」 p76「おじさん、そんな簡単に人のことをかわいそうなんて言っちゃだめだよ。それは優しさの顔を被った傲慢だよ。俺ならよく知らない人に哀れまれたむっとするな」 p97 マスコミがそれで飯を食えるってのは、ゲスい情報を求めている一般人がいるって証拠なわけ。自分の欲望を満たしつつ、汚れ仕事してるやつを蔑むって、それはそれでなかなかのの ゲスっぷりですよね、 p174 つながる理由を恋愛に限定しなくていいし、孤独を解消する術なんて人それぞれだし、 p220「『天は自ら助くるものを助く』って言葉を知ってる?昔、俺に教えてくれた牧師がいたよ。どれだけ手を差し伸べられても、その手を掴むかどうかを決めるのはきみだ。本当の意味できみを助けられるのはきみだけだ、神はその道しるべをくれるだけ、それを見落とさないよう、自分で自分を愛してあげなさいって」   

Posted byブクログ

2021/09/16

最初は平和な物語っぽさあったのだけど、階段から突き落とされる辺りから毛色が.. 引き込まれる不穏さ 愛って難しい

Posted byブクログ

2021/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『流浪の月』がとても好きで、何度か読んでいました。 『流浪〜』は繊細で儚げな雰囲気だったけれど、こちらは主人公の違いなのか、もう少し朴訥で馴染みやすい印象を受けました。 印象は違うのに、凪良さんの文章がとても読みやすく、心にスッと入って来るんですよね 今回もサラサラと読めるが、内容はそれとは逆で、下宿屋でのほのぼの生活とは程遠い、割とヘビーなお話しでした。 兄弟の中で何があるんだろうと読み進めてはいましたが、途中までは芥の「素っ気ない・雑・でも核心をつく、かつ博識」という登場人物との会話が好きで(たまに美寿々も似てると思った)、クスッと笑える部分もあったのですが、最終的にそういうキャラクターにならざるを得なかった生い立ちを知ると、自分の単純さが嫌になりました。 結末は、管理人代理の和久井の、あの性格あってのだとは思いますが、意外と世の中にはこんなふうに解決済みの、事件にならない事件ってあるのかもしれない。 人間は誰しも裏表があり、本音と建前、家庭と職場での顔を使い分けて生きていると思います。 家族にでさえ、そこにまた違う顔が出てくるし。本当の自分とは…。 夫婦、親子、兄弟、姉妹、擬似家族、恋人、様々な愛を描いているけれど、『個人、ひとり』に焦点があるのかも。孤独かどうかは別として。 私は、読書して考えを巡らせるひとりの時間が案外好きで、唯一の本当の自分なのかも、なんて思いました。 物語のその後、『表面張力』 こちらはまた違うアプローチでとても面白く、人間の性みたいなものを一気に見せられた感じで良かった。(ここの芥と担当編集のやりとりも好き) ある意味、こっちのお寺さん一家の方が恐ろしいかも。形は家族だけれど、本音は自分しか見ていないようで。それを見抜く芥はやはり凄いかも。 凪良ゆうさん、やっぱり好きだわ。と改めて思う作品でした。

Posted byブクログ

2021/09/10

何か読んだことある……と思ったら読んでた(笑) 富士見文庫のを読んでるんだ。 青子さん以外のことはすっかり忘れてた。

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2021/09/05

2回めのワクチンを打って、お酒、運動を控える週末に一気読み。身近な人達の愛憎を描いていて、面白く読めました。

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2021/09/02

「天は自ら助くるものを助く」 この小説を読み1番印象に残った言葉です。 どれだけ手を差し伸べられても、その手をつかむかどうか決めるのは私自身という意味です。 この本では様々な登場人物の個性が存分に表れています。その中でも作者はそれぞれの個性を否定するのではなく、その中にこそ...

「天は自ら助くるものを助く」 この小説を読み1番印象に残った言葉です。 どれだけ手を差し伸べられても、その手をつかむかどうか決めるのは私自身という意味です。 この本では様々な登場人物の個性が存分に表れています。その中でも作者はそれぞれの個性を否定するのではなく、その中にこそ私たちの居場所があると強く主張していると感じました。 それぞれが選択し形作られた人生に対し時に嫌悪感を抱き、時に愛し、時に懺悔しその中で自分を見つけながら生きています。 上記の言葉はそんな悩みながらも強く生きている私たちを肯定してくれる言葉で、今の私の人生にも大きく繋がっていると感じました。 もしあなたが人間関係や自分に対しての嫌悪感に悩みながら悶々と過ごしている時に是非おすすめしたい一冊でした。

Posted byブクログ

2021/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人は濃い付き合いのように見えて隠していることがある。その人の本質的なところはその人が大事にしたい愛があり、愛ゆえにすれ違いやキレツが入る。人を愛するゆえに他の人を傷つける。自分を愛するゆえに他の人を傷つける。その人が大事に思うこそ他の人にも押し付け、また同じ想いだと思い込み揉め事に繋がる。そこが上手く解決すればさらに深い繋がりになるが失敗すれば別れにつながる。そういうことを普通の日常と離れた小説ならではの設定で丁寧に描かれているし、人を描いている小説のわりに伏線回収がうまく楽しめて読めた。

Posted byブクログ

2023/05/04

さいっっこうに面白い。 女性作家特有のきめの細やかさに、ぞわっとする。 やっぱり、PMSの話とか男性が書いててもどこか嘘くさく感じるんだよね。丁寧に取材していたとしても、性別が違うんだからあんたに何がわかるの、という反発心を持つというか。今の時代だとたたかれるかもしれないけど、男...

さいっっこうに面白い。 女性作家特有のきめの細やかさに、ぞわっとする。 やっぱり、PMSの話とか男性が書いててもどこか嘘くさく感じるんだよね。丁寧に取材していたとしても、性別が違うんだからあんたに何がわかるの、という反発心を持つというか。今の時代だとたたかれるかもしれないけど、男と女は一生分かり合えないし、分かり合えなくてもいいと思ってる立場なので。 めちゃくちゃ悪い奴が出てこないのよ。 人を殺そうと思ってる本物のサイコパスはいないし、暴力をふるおうとしている最悪な人もいない。でも、普通に生きていて、どこか歪んでいる人が出てくる、 この表現がとにかく秀逸。 異常者の気持ちは理解できないけど、この作品に出てくる人物の不安定さは全部わかる。 文章はうまいことは当然だけど、心理描写とか、言語化力がすごい。 凪良ゆうの小説を参考にすれば文章がうまくなりそうだな。 でもだめだな、こんな風にきめ細やかに誰かを描写する力がない。

Posted byブクログ

2021/08/25

なんだかんだ、芥が和久井になついているようなよりそってるような・・・そんな感じが、蓋を開けたら結構ハードだった人間関係の中で癒やされる感じだったな。

Posted byブクログ