地球星人 の商品レビュー

村田沙耶香(著者)

2024/08/17

村田さんの作品に今回も圧倒されてしまった
確かに奈月の視点でみた人間は地球星人で、その世界は工場みたいなのかもな、、と思う部分もあったり、でもやっぱりそんなわけ無いと思う自分がいたり、、毎回普通って？？当たり前って何？？となる

2024/08/16

自分も宇宙人へ感染してしまうかと思うラスト。軽い気持ちで読み始めたが途中でやめてしまいたいとも思った。自分を手に入れた彼らはこの後どう生きていくのか。村田沙耶香さんおそるべし。

2024/08/14

社会は、人間を作る工場、洗脳されて
皆、地球星人だ。
彼女は、自称ポハピピンポボピア星らしい。
宇宙船が壊れて、不時着したという設定。
最終的にポハピピンポボピア星人のルールが確立していき、彼女はポハピピンポボピア星人となる話。

2024/08/13

村田沙耶香さんワールドが炸裂しています。私は村田さんが割と好きなのでこちらも面白かったけど、苦手な方はほんとにダメだろうなぁということはわかります苦笑。。こないだ読んだ「生命式」「信仰」の世界と地続きのかんじ。「性」や「生」の表現がかなり独特なので、途中気分が悪くなるシーンも。生々しいリアルファンタジー。

2024/08/13

ひろーい意味で、「多様性を認めよう」にもとれる？
でも圧倒的に表現が違うし、狂ってて、村田沙耶香好きだなぁと改めて思った。
前半は主人公の置かれてる状況が悲しく、同情の苦しさだけど、後半になるにつれだんだん違う意味の苦しさになっていく。
ものすごく何か心に残るとかじゃないけど、とにかく小説として面白くてすき。
ラストスパートがかなりグロいため要注意。

2024/08/11

文体は読みやすくスラスラ進んだ。
前半は、子供ながらの生きにくさや、家族の中にいても自分を守って生きぬかなくてはならない。そんな刹那さがヒシヒシと伝わってくる。

大人になってくると、社会に出て仕事や結婚とか
しくみに乗っていかなといけない、みたいなことを強迫的に受け取った人たち、又は自由をもとめる人たちの究極のかたちが描かれている。
最後はグロくなってきてキツかった。

2024/08/05

この世は子供を作って後世をつなぐための生産工場で、その歯車の一つであると信じている女。それが正しいと思い込んでいる人は世間に洗脳されている、という主張。
確かにそういう面もあると思う。生まれてからそうすることが正しい？と考えるのは、そういう人たちを見てきたから、そういう人たちが大多数だから。
結婚は本来好きな人と一緒にいたいからする、そういう思いで結婚できた人はごく一部なんだろう、でもそれが本来あるべき姿なのでは

2024/08/02

社会を人間工場として捉えるようになった主人公の背景（家庭環境や性被害等）や社会で生き抜くために結んだ婚姻関係など、題材としては珍しくない内容でなんとなく結末を想像しやすいなぁと思いながら読んでいましたが、まさかの結末。
色々な考えや思想があり、多様性が謳われている現代社会においてこんな意見を言ってしまうのはまさに地球星人だからかもしれませんが笑、読了後は気色悪さが残りました…。まさに衝撃作でした。

2024/07/26

前半めっちゃおもしろかったけど、後半個人的には残念な方にころがった

大人になってからどんどんリアリティがなくなっていって、残念だったな〜

でも、純粋な地球星人であるわたしにはまったく発想できない世界観（しかし、筋は通っていて理解はできるような）で、これを書ける作者はすごい

もっと、話題になっておかしくない本

2024/07/28

　読書してこんなに気持ち悪くなったの初めて。200ページあたりからこわくなったと思っていたけど、最後は最大級にこわかった。奇妙。グロテスク。気持ち悪い。
　小5の女の子が社会のことを「人間工場」に例えるなんてこわすぎるけど、小学生ならではの発想とも思える。
　でもすごい読書体験ができた気がするし、こんなの映像にはできないから読書でしか味わえないと思う。