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地球星人 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2021/03/27 |
| JAN | 9784101257136 |
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地球星人
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商品レビュー
3.8
458件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
奈月が子供の頃セックスをしているところが見つかった時、大の大人たちが阿鼻叫喚しているところを冷めた気持ちで見ているところが印象的だった。 『大人は子供を性欲処理に使うのに、子供の意思でセックスをしたら馬鹿みたいに取り乱している。笑えて仕方がなかった。お前たちなんて世界の道具のくせに。』 ↑ここかっこよすぎて痺れた 奈月マジでかっこいい 子どもが子どもの意思でセックスしたら可笑しくなったと暴れ狂うのに、大人が大人の意思でセックス“しない”と言ったら同じように腫れ物扱いなのおかしすぎるだろ。大人になったら、結婚したらすることがセックスしかないんですか? ていうかセックスを『仲良し』とかいう奴ら全員きもい!!!!!!!!!ちゃんとセックスって言えよ!!!!!!!!!!!! 旦那が性行為自体や人との接触を必要としないタイプの男性だったけど、村田沙耶香の小説にしては珍しいなと思った。こういう考えを持つ男女が連帯するの今までなかったかも。世界99もコンビニ人間も男尊女卑極まり男でかなりしんどいからちょっと希望だった。ラストのカオスは村田沙耶香ワールドさながらで凄まじい。 大人になっても世界から監視されるという表現はあながち間違っていなくて、結婚して子供を産んでという普通とされる人生を送っているかどうか、親が家族が友達が同僚が社会が世界が監視している。誰も放っておいてはくれない。 最近弁論見たばっかりだから『義務も果たさず権利を主張する人間が、俺は大嫌いなんだ』と偉そうに言ってる舅がアホすぎて笑えて仕方なかった。 権利の前に義務は発生しないんですよ……。権利はそれだけで保証されてるものなんですよおじいちゃん……。
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宇宙星人の世界は狂気そのものだ、巣のような家が並び、臓器を使う子孫製造の営みが満ちている。 夏休みに父の故郷、長野の山奥にある秋級(アキシナ)にいく。お盆休みに父の兄弟が家族連れで集まる恒例の行事だった。 秋月は大切な魔法道具をリュックに入れて父の運転する車で急な坂をいくつも超え...
宇宙星人の世界は狂気そのものだ、巣のような家が並び、臓器を使う子孫製造の営みが満ちている。 夏休みに父の故郷、長野の山奥にある秋級(アキシナ)にいく。お盆休みに父の兄弟が家族連れで集まる恒例の行事だった。 秋月は大切な魔法道具をリュックに入れて父の運転する車で急な坂をいくつも超えていく。姉は車酔いでぐずっているが、秋月は一年に一度従兄の由宇に会うのが楽しみでうきうきしている。 由宇は山形からくる。三年前に離婚した母は由宇を恋人代わりのように、母と言わせず名前で呼ばせて甘えている。母はいつも由宇は山で拾った宇宙船の捨て子だと言っている。由宇はいつかはこういう生活は終わって、宇宙船が迎えが来ると思っている。 5年生の秋月は家庭ではみ出している、母と姉は意見が合い仲が良い。何かにつけ秋月はさげすまれ嫌われている。 彼女は胸の奥では宇宙人の遺伝子を自覚してはいるがいつもそれには目を瞑って隠している。家庭では素直なよい子になり立派な容器を使って社会の道具になりたいと思っている。 矛盾に苦しむときは魔法警察の使者の、ぬいぐるみのピュートが味方で話もできる。 久しぶりに会った由宇と秋月は密かに結婚の儀式を行って針金の指輪と誓いを書いた紙をもって分かれる。しかし儀式は大人たちに見つかりこの後は監視付きで成長する。 由宇は結婚の誓いの最後に「③なにがあってもいきのびること」と書く。 秋月の周りで起きた殺人事件も夢まぼろしのように彼女のそばを通り過ぎていく。 その後、由宇は紳士服の店で働いている。 秋月には夫がいる。だがいまだに宇宙星人たちの希望に沿ってはいない。 干渉してくる父母や姉のくびきに縛られて行き詰り、婚活サイト「すり抜け・ドッドコム」に登録した。社会の部品になれないすり抜けている不適合者の集まりで、夫は「性行為なし・子供なし・婚姻届けあり」の条件と適合した。 晴れて夫婦という形は快適で34歳まで生き延びてきた。夫が会社をクビになった。日ごろ秋月が話す長野の山奥の家に憧れていた夫はフリー休暇をそこで過ごしたいという。 秋級の家は長男が家を出て空き家になっていた。そこには会社を辞めて行き場が無くなった由宇が住んでいると聞き秋月は行くのをためらっていた。 夫は心から憧れていた。うきうきしてもう行く気になっている。そこは自然が豊かで宇宙に近い。 秋月も行ってみることにする。 長野には由宇が迎えに来ていた。彼と離れて長いが秋月はまだ宇宙人のままで、誓い③の「なにがあってもいきのびること」を固く信じて守っている。 しかし会ってみると由宇はもうほとんど宇宙星人化していて、秋月たちを奇異の眼で見るようだった。 三人で暮らすうち彼は少しずつ感化され昔に返っていく。宇宙船を待つことは忘れてしまっていたが。 三人は雪に閉じ込められた廃屋でぎりぎりの暮らしで生き延びていく。 宇宙星人の住む世界は狂気そのものだと気づき、追っ手の足音が近づいてきたとき、三人は外に出る、三人とも妊娠していると思う大きな膨らんだ腹を抱えて。 恐ろしく奇妙なストーリーは村田沙耶香さんの世界で、そこにはできれば生命の起源まで遡りたいような、人間の原始的な核にまで迫っている思いがする、それは人類の本能や進化の形や現在の人工的なルールの下で失ってしまったようなむき出しの人間性が、生々しく息づいている。しかしその世界は幻想かもしれず、真実の姿かもしれない世界を読みながら秋月の現実を感じとることが出来る。常に宇宙人という世間離れのした人型の中にある限りない哀しみからは逃げないといけない、違和感はうけいれたほうがいい。現実の深い恐れや悲しみは多重人格を作り出すこともあるし、他者に無関心な人間に育つこともあるというから。 そんな宇宙人たちの最後は、衝撃的で深く考えさせられた。
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こっっっっっっっわ こわっ、こっわ 死ぬ!!!という気持ちです。 28歳のわたしにも非常に効きます。 最後の方の描写できちんと気分が悪くなってしまい、自分の正常性(異常性なのか)を感じました。 この方の各作品はすごいですね。
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