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地球星人 の商品レビュー

3.8

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    50

  2. 4つ

    101

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    5

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2021/05/06

最後どんでん返し。。視野が狭まかったのか広かったのか。。「普通は〜でしょ」ってよく聞くけどあくまでもその人の中だけの1つの普通であって、その言葉を投げかけられた相手にとっての普通は全然違う。日本語の間違えなのか、捉え方の間違いなのかわからないけど、言葉は難しいから、受け手も投げ手...

最後どんでん返し。。視野が狭まかったのか広かったのか。。「普通は〜でしょ」ってよく聞くけどあくまでもその人の中だけの1つの普通であって、その言葉を投げかけられた相手にとっての普通は全然違う。日本語の間違えなのか、捉え方の間違いなのかわからないけど、言葉は難しいから、受け手も投げ手も気を回せたら少し気持ちいいのかな。"常識に守られると、人は誰かを裁くようになる。"すごく共感。わたしは裁く人間じゃなくて受け取る、受け止められる人でいたい

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2021/04/30

価値観を押し付けることの危なさや、周りから理解されないことへの苦しさや、子供を制する大人のずるさが書かれていました。子供の頃に受けた周りからの扱いは、良くも悪くもその人の将来を大きく左右してしまう。子供がもっと大人を信じられて、かつ自分の居場所をみつけられるような社会にならないと...

価値観を押し付けることの危なさや、周りから理解されないことへの苦しさや、子供を制する大人のずるさが書かれていました。子供の頃に受けた周りからの扱いは、良くも悪くもその人の将来を大きく左右してしまう。子供がもっと大人を信じられて、かつ自分の居場所をみつけられるような社会にならないとな、と思った。一人の少女が壊れていって大人になって仲間を見つけてやっと前進するんだけど、その方向性は地球星人の私からみたら直視できなかった。かわいい表紙とは裏腹に夜中にみると寝れなくなるので注意。

Posted byブクログ

2021/04/26
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そんなつもりはなかったはずなのに、一気に読み終えてしまった。 子どもの頃のゆびきりや、手を繋いで体温を感じていた頃の思い出の美しさにうっとりとして、読み進めていくほどその記憶の尊さを感じた。 途中でああこのままみんな地球星人として、社会に染まって生きていってしまうのかと思い寂しかったが、裏切ってもらえて良かった。 どう終わってしまうのかとドキドキしながら読んでいたが、本当に予想できない展開で、最初おなかをかかえている描写がすぐに理解できずにいたが、そうした読み手の混乱も混みで最後のシーンの混沌さが際立っていた。

Posted byブクログ

2021/04/24

村田さんの作品は完全主観でどこまでも個人的なのに、そのまま種の話などが展開されるのでスケールの変化が味わえる。 世間への反発心ではなくひたすらな違和感。 馴染めなさ。 いくつかは自分も確かに身に覚えがあるものなのに、どうしたらこんな結末になるのかという突き抜けっぷりが相変わらずす...

村田さんの作品は完全主観でどこまでも個人的なのに、そのまま種の話などが展開されるのでスケールの変化が味わえる。 世間への反発心ではなくひたすらな違和感。 馴染めなさ。 いくつかは自分も確かに身に覚えがあるものなのに、どうしたらこんな結末になるのかという突き抜けっぷりが相変わらずすごい。 侮りからくる無遠慮さ、“正しい”に後押しされた攻撃性、それらを見抜いている冷静な視線に引き込まれてどんどん読んでしまう。 繊細な痛みとか、それを塗り潰すようなド派手な心理描写とか、もしブレーキがなければ人はこんなところまで行きかねないのかという感じが、最初の最初からブレない読み味で。

Posted byブクログ

2021/04/20
  • ネタバレ

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 地球星人は工場で2種類の道具として働いていて,工場の部品になることを強要されているという宇宙人の視点を,少女期の体験から持つようになった奈月.奈月はそうなれない自分を不良品だと感じ,部品になるために早く洗脳されたいと願いながら,工場のきまりから逃れたがっている夫の智臣と,部品になったフリをして暮らしている.奈月と智臣は元異星人で子供の時に奈月と結婚した従兄の由宇との3人で,限界集落にある祖父母の家に異星人として暮らし始める.  なるほど,宇宙人の視点から観れば地球星人の振る舞いは非合理的なのかも知れない(もっとも,異星人も人間と同じような進化の産物なら,2種類の道具として工場で部品となって働いているような気がするが,・・・).工場の部品の中では,変態塾講師の伊賀崎よりも姉の貴世のほうが嫌悪感が強い.

Posted byブクログ

2021/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

秋級っていいところだなー。田舎とか親戚とかのしがらみもまあ面倒だけど、人間臭くていいなー。 なんてのんびり構えていたら、大変なことになった! 何が起こるのか、何が正しい?のか、ページを捲る手が止まらず、あっという間に読み終えてしまった… 終盤のあの場面は、ちょっと正視できず、かなりの飛ばし読み。 衝撃的過ぎて、内容忘れないと思うが、重いのか軽いのか…判断しかねて、ハマりそう。

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2021/04/13

当たり前とされている倫理観を、正面からあっさり否定するスタイルが痛快。 現実離れしていそうで、結構考えさせられる一冊。

Posted byブクログ

2021/04/05

根源的問いと重いストーリー、そして解き放たれた後半の爽快感と若干の滑稽さ。どうしてもラストにかけてのボルテージの高まりに目が行きがちだが、やはり随所における表現が濃厚で心摑まれる作品。 「お腹の中で、私たちは互いの体温を静かに食べていた。」

Posted byブクログ

2021/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今後も地球星人として生きていくであろう自分としては、とんでもない作品を読んでしまった感。 この工場は宇宙人が彼ら本来の生き方をするにはとてもやりづらいよう設計されている。 地球人としておとなしく生きていくほうがおそらく負担も軽く合理的なので、私はそうする。

Posted byブクログ