臨床の砦 の商品レビュー
2023.6.17 読了 コロナが 流行り始めた辺りの 病院の先生や看護師さんたちの奮闘。 ほぼ ノンフィクションなのでは?と いうような内容でした。 ほんとに 医療現場や介護現場で 働いておられる方には 頭が下がります。
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自分の知らない所で働いている人が居るから自分は平穏に暮らせているんだなと改めて。 正解が無いような場所で最善を尽くした人達が格好いい。 まず、前線からかけ離れた場所にいる自分に間違いなどの判断を下せる訳が無く。資格も無く。 ただただ感謝の気持ちしかない。
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3.9。胸が苦しくなり頭が下がる。 ただお話としては、各要所がもう少し細かく厚く長くてもよかったように思う。
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コロナウイルスは未知のウイルスであり、恐怖でいっぱいだが、それと同等に私たちの生活や日常を変えてしまったいわゆる「災害」と認識せざるをえないほど深刻なものであったと改めて考えさせてもらうことができた。 何事においても、「誰かがしてくれてるからいいや」ではなく、「自分だったらどう...
コロナウイルスは未知のウイルスであり、恐怖でいっぱいだが、それと同等に私たちの生活や日常を変えてしまったいわゆる「災害」と認識せざるをえないほど深刻なものであったと改めて考えさせてもらうことができた。 何事においても、「誰かがしてくれてるからいいや」ではなく、「自分だったらどうするか」や、「感謝」の気持ちを忘れてはならないと思う。こういった気持ちが皆にあれば、差別や誹謗中傷という人災はなくなると思う。 現代にふさわしい作品を読ませてもらった。
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長野県の小さな感染症指定病院…コロナ感染症に立ち向かう消化器内科医敷島の視点から、第3波の感染状況を記録した頃(2021.1~)の実体験に基づいたストーリー。医師や看護師は感染の危険に曝されながらも誠意をもって治療を行っていたが、感染者は増加し医療提供体制がひっ迫…医師や看護師の...
長野県の小さな感染症指定病院…コロナ感染症に立ち向かう消化器内科医敷島の視点から、第3波の感染状況を記録した頃(2021.1~)の実体験に基づいたストーリー。医師や看護師は感染の危険に曝されながらも誠意をもって治療を行っていたが、感染者は増加し医療提供体制がひっ迫…医師や看護師の疲労・疲弊も最高潮を迎える…。 医師や看護師が自宅にも帰れず家族との時間も持てず、時には誹謗中傷に曝されることもあったあの頃、私はこの現実をちゃんと見つめていただろうか…今この作品を読んで自問自答しています。作中、敷島が陽性者かもしれない患者と接触したことから、自らがコロナであったらと得も言われぬ恐怖心を抱く場面…私も同じような経験をしたことがあります。本当に怖かったです…。今日からコロナ感染症が5類に位置づけられることになりました。そんな節目でもあるこの日に、この作品のレビューを作っていること…なんだか不思議な感覚です。5類に位置づけられるようになったからとはいえ、コロナウィルスはまだ存在し今後も変異を繰り返し、この時以上の医療ひっ迫を起こす可能性だって充分にあります。過去のことではない、これからもこの時のようなことが起こるかもしれない…そのことを忘れることなく、感染予防対策をしつつ医療職への感謝の思いを持ち続けていきたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「この戦、負けますね」 敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である。一年近くコロナ診療を続けてきたが、令和二年年末から目に見えて感染者が増え始め、酸素化の悪い患者が数多く出てきている。医療従事者たちは、この一年、誰もまともに休みを取れていない。世間では「医療崩壊」寸前と言われているが、現場の印象は「医療壊滅」だ。ベッド数の満床が続き、一般患者の診療にも支障を来すなか、病院は、異様な雰囲気に包まれていた。 「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか? 残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」――本文より 私はベットがあっても知らん顔で患者受入れしない施設がコロナ給付金をしれっと受け取っていた事を・・・ええ加減にせよよ!と思っていたが・・やはりそんな施設が山盛りだったのね・・・と改めて分かった。健闘したほんの一部の勤務医師と施設に敬意!
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『神様のカルテ』シリーズでお馴染みの著者が描く“コロナ最前線”。 先日、マスク着用が個人判断となりましたが、本書は2021年1月頃の“感染症指定医療機関”とされた、とある地方病院が舞台の話です。 あくまでフィクションではありますが、ドキュメンタリーばりの臨場感が伝わってきます。...
『神様のカルテ』シリーズでお馴染みの著者が描く“コロナ最前線”。 先日、マスク着用が個人判断となりましたが、本書は2021年1月頃の“感染症指定医療機関”とされた、とある地方病院が舞台の話です。 あくまでフィクションではありますが、ドキュメンタリーばりの臨場感が伝わってきます。 まだワクチン接種も始まっていない頃なので、コロナウィルスはまだ“未知の疾患”で手探り状態の中、日々増え続ける感染者対応に追われ、肉体的にも精神的にも限界を超えてなお最善を尽くそうと奮闘する、医療従事者の方々の姿に、ただただ頭が下がる思いで読みました。 クラスターが起きてしまった施設が誹謗中傷を受けてしまったり、コロナ病棟で働く人やその家族に対する差別などは、まさにコロナ禍の異常さを物語っているといえますね。 本文中の、“コロナは肺を壊すだけでなくて心も壊す”、“負の感情のクラスター”、“増加する感染者を治療しなければならない医療者は、直接命の危険を感じながら働いている・・・(中略)その点は、客が来ないと嘆いているレストランのオーナーと根本的に危険のレベルが違う”といった台詞は心に突き刺さるようでした。 行政の無理解や、コロナ患者受け入れない周辺医療機関の非協力的な対応など、“感染症指定医療機関”の方々の困難たるや想像を絶するものがありますね。 今現在は、感染に対する危機感が薄れてきていて、本書の内容の頃とだいぶ状況が変わっていますが、この話を“遠い過去の話”にしてしまわないように、と思った次第です。
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コロナ禍の医療現場がリアルに書いてあり、頭が下がるばかりであった。医療関係者の子供をいじめたというニュースもあったが、どうしたらそういうことができるのか驚いた記憶がある。 私もコロナに感染したり、感染疑いで検査しに行ったことがあるが、激務の中でも笑顔で対応してくださったお医者さ...
コロナ禍の医療現場がリアルに書いてあり、頭が下がるばかりであった。医療関係者の子供をいじめたというニュースもあったが、どうしたらそういうことができるのか驚いた記憶がある。 私もコロナに感染したり、感染疑いで検査しに行ったことがあるが、激務の中でも笑顔で対応してくださったお医者さんや看護師さんに感謝の思いであった。 ・大切なことは、負の感情に飲まれないことでしょう。怒りに怒りで応じないこと。不安に不安で応えないこと ・我々には「確実」も「絶対」もありません。ただてきることは、「確実」を目指して力を尽くすことだけです ・自分だけが辛いと思えば、人を攻撃するようになる。自分だけが辛いのではないとおもえば、踏みとどまる力が生まれる ・正解とは言えなくても、最善の道を選んだ 得る言葉がたくさんあった。大変なことがえるとバダバタしがちだが、敷島先生のように落ち着いた行動を目指したい。
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今、読む事が出来て良かった。 巻末に本作はフィクションであると記載されているが、限りなくノンフィクションに近いと想像出来る。 医療従事者に感謝の気持ちを抱いていたものの、命掛けでコロナと戦う医師や看護師達の壮絶な現場を知り、いかに自分の感謝が薄っぺらい物だったのか思い知らされた...
今、読む事が出来て良かった。 巻末に本作はフィクションであると記載されているが、限りなくノンフィクションに近いと想像出来る。 医療従事者に感謝の気持ちを抱いていたものの、命掛けでコロナと戦う医師や看護師達の壮絶な現場を知り、いかに自分の感謝が薄っぺらい物だったのか思い知らされた。 コロナと一般診療を両立させる事の膨大な手間と時間、未知のウィルスと院内感染の恐怖。次々運ばれて来る陽性患者、終わりの見えない現状。 どれ程の精神力が必要か想像に難くない。 彼ら、彼女らの尽力で日々の生活が守られている事を忘れてはいけない。
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つい最近のことのはずなのに、遠い過去のよう。つい最近のことのはずなのに、SFのよう。つい最近のことのはずなのに、背筋が凍るし、背筋が伸びる。 多くの人の子ことに傷を残したのも事実。この経験は忘れてはいけないし、まだ終わっていない。 2022/11/20読了
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