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鎌倉うずまき案内所 の商品レビュー

4.2

369件のお客様レビュー

  1. 5つ

    140

  2. 4つ

    150

  3. 3つ

    60

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2023/05/19

途中までダラダラ読んでいて 少しつまらなさも感じていたけど 1989年のソフトクリームの巻はすごく素敵だった。 読み終えるとしっかりと物語がつながっていて 年表を見るのは楽しかった。

Posted byブクログ

2023/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

数年前の平成の最後から 時間が遡って行く 最後まで読むと又始まりに戻って 確認したくなる短編で繋がっている話 登場人物のメンタルや考え方が 平成の自分と重なり.. 若くて恥ずかしく感じたり.. 懐かしく感じたり.. する話もあった 双子のお爺さん(全部の話に出てくる) がいる空間へ下って行く階段の壁の色 これは藍染の色なのか? 勝色→段々薄くなり甕は かめのぞき色 ブルー系の綺麗な空間 青山さんの本は絵本とか絵みたいに感じる 子供に絵本の読み聞かせしていた時 私の子供の話が書かれているんじゃないか? と思う時があったけれど 作者さんの話は 自分のことが書かれているんじゃないかと 思う時がある 登場人物の黒祖ロイド(作家)のセリフに 「そうだよ あなたに向けて書いたんです」 とあるけれど 私に向けて書かれた本なんじゃないかと.. 勘違いしそうになった 4冊目 どの本も 隣近所にいるみたいな人達 の話だけれど 不思議な空間の入り口が 日常のあちこちに あるんじゃないかと思えて 楽しくなる 今回も面白かったです

Posted byブクログ

2023/05/13

読書備忘録735号。 ★★★★。 東京単身赴任2年目。川崎市梶ヶ谷から品川区大井町に引っ越しました。業務上の都合で・・・。 大井町。文学的には、 「雑居ビルの摩天楼と安普請の賃貸住宅が共存し人々が息づくカオスな街」 という感じでしょうか。笑 知らんけど。 さて、引っ越しのなん...

読書備忘録735号。 ★★★★。 東京単身赴任2年目。川崎市梶ヶ谷から品川区大井町に引っ越しました。業務上の都合で・・・。 大井町。文学的には、 「雑居ビルの摩天楼と安普請の賃貸住宅が共存し人々が息づくカオスな街」 という感じでしょうか。笑 知らんけど。 さて、引っ越しのなんやかんやで読書停滞。青山さん3作目やっと読み終わりました。 やっぱりいい感じですね。 不安なく読めるが一番いい。 人生に「はぐれる」と突如目の前に現れる鎌倉うずまき案内所。 そこには外巻と内巻のジジイ2人がオセロをしている。 そして一言。「はぐれましたか?」笑 はぐれた主人公はハタと考え、自分の身の上を語る。 そしてジジイは再びひとこと。「ナイスうずまき!」笑 ジジイがダジャレを楽しんでいると、壁から所長のアンモナイト(!)が出てきて、なにやらアドバイスして甕にダイブする。 主人公は甕を覗き込み、そこに見たものものを「手助けアイテム」として、更にお帰りの際にプレゼントされる「困った時のうずまきキャンディ」を手に案内所を出る。そして振り返ると案内所は消えている・・・。 はぐれた人々が案内所に助けられて道を取り戻す短編集です。 主人公たちの「はぐれ」。 ①やりたかった仕事が出来ていない。このまま仕事を続けて意味があるんだろうか・・・。 ②高校生の息子が大学受験せずユーチューバーになりたいと言う。子育てをどこで失敗したんだろう・・・。 ③プロポーズされた。このまま結婚して良いのだろうか?結婚ってもっともっと大きな変化でするものなんじゃない・・・? ④わたしは中学生。クラスで浮きたくないから友達に合わせる。せっかく自分を好きになってくれている男子の誘いも断ってしまった。これで良いの・・・? ⑤売れない劇団をやっている。俳優がやめたいと言ってきた。なんでこうなってしまったんだろうか?もう潮時なんだろうか・・・。 ⑥特に思いもなく父親がやっていた古書店を受け継いでこれまでやってきた。ずっと赤字だ。自分の人生はなんだったのか・・・。 この作品も例によって連作ですが、作品ごとに時間が遡っていく。でも作品間で登場人物達はイキイキと物語を潤わす。 なんとも言えず幸せになります。 青山さん!次行きます!

Posted byブクログ

2023/05/10

短編それぞれの登場人物が緻密に関わり合っていたり、時代を遡って過去のストーリーが繋がっていく構成が面白かった。 また、何度も登場するメインキャラクター達は決して短編の主人公にはならず、周りの登場人物として強烈に印象を残しながらどんな経過を辿ったのかがわかるようになっていることも新...

短編それぞれの登場人物が緻密に関わり合っていたり、時代を遡って過去のストーリーが繋がっていく構成が面白かった。 また、何度も登場するメインキャラクター達は決して短編の主人公にはならず、周りの登場人物として強烈に印象を残しながらどんな経過を辿ったのかがわかるようになっていることも新鮮でした。 至る所に仕掛けがあるおもちゃ箱のような本。 途中何度も戻って確認しながら読み、どこがどう関わっているのか混乱したので、最後の年表は大変助かりました(笑) その年表を見ると気づいていなかった事実にも気づいたり、史実との時間軸もはっきりしてこれまたおもしろい。 個人的には「つむじの巻」で母親が幼かった頃の息子への愛しさを思い出すシーンに心を打たれました。そういえばこういう子だ、息子を信じよう、と夫婦で気づいていく場面は母親である私に刺さります。でも現実はヒロチューやロイドや珊瑚のように成功することばかりではないのでそのへんは出来過ぎに感じて、そうは言っても、、、ともやっとする私。鎌倉に行ったらきっと、はぐれてしまうかもしれません。

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2023/05/07

短篇6篇からなり、どんどん過去に遡って行くのが面白く、主要人物が他の篇でもチラッと出てきたり、人と人との繋がりが面白かった。巻末に年表があり、それも興味深く、もう一度そのページに戻って再読。 黒祖ロイドの正体にビックリ! 青山美智子さんならではの、心温まる小説だった。

Posted byブクログ

2023/05/07

メルカリで購入。 別の小説と二冊セットだったので、 ついでに買っただけで、 特に期待してなかった。 1話目を読んだ時は、普通に面白い程度だったが、 読み進めるにつれて、どんどん面白くなってくる。 これを超える小説はないと思えるほどに面白かった。 3冊買って、友達に配りました。

Posted byブクログ

2023/05/02

出てくる人物が愛おしくなって もう一度最初から読み直したくなった。 年表で答え合わせみたいに出来るのも楽しい。 「何かを残すためじゃなくて、この一瞬一瞬を生きるために、私たちは生まれてきたんだよ。生きるために生きるんだよ」 というマーちゃんの言葉は1番好きで 自分を励ましてくれ...

出てくる人物が愛おしくなって もう一度最初から読み直したくなった。 年表で答え合わせみたいに出来るのも楽しい。 「何かを残すためじゃなくて、この一瞬一瞬を生きるために、私たちは生まれてきたんだよ。生きるために生きるんだよ」 というマーちゃんの言葉は1番好きで 自分を励ましてくれる言葉の一つに、これからもなると思う。

Posted byブクログ

2023/04/28

最後の年表を見ながら、おお、この人がこんな感じだったのねと楽しく読みました。 過去に遡ってみていくのは、新鮮で楽しかったです。

Posted byブクログ

2023/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どの話も読んだ後前向きな気持ちになれるので、夜寝る前に一話ずつ読むのにピッタリだった。 一番最後の話の中の「選ばなかった人生を、ほんのつかのま、味わったような気がした」という文章を読んだ時に、こういうことは現実にはなかなか起こらないけど本で体験できるのはステキなことだなと感じた。それから、映画のラ・ラ・ランドを見た時に感じたことを文章にしてもらえた気がしてスッキリした。

Posted byブクログ

2023/04/27

誰にでもうずまきのようにぐるぐるして解決することが出来ない悩みがある。世の中には色んなうずまきがあってそれを紐解いていくことも大切だけど、そのうずまきに寄り添って生きていくことも出来るんだなあと思った。人は1番近くにある大切なものを見失いがちだけどいつも自分の大切なものはうずの中...

誰にでもうずまきのようにぐるぐるして解決することが出来ない悩みがある。世の中には色んなうずまきがあってそれを紐解いていくことも大切だけど、そのうずまきに寄り添って生きていくことも出来るんだなあと思った。人は1番近くにある大切なものを見失いがちだけどいつも自分の大切なものはうずの中心にあって、それを大切に守るためにうずは巻かれているんだと感じた。

Posted byブクログ