昨日がなければ明日もない の商品レビュー
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どんなに普通に生きようと思っていても、周りの人によってそれが憚られることがある。 どんなに願っても、どんなに望んでも、逃げられないことがある。 普通、が苦しくなる作品でした。
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私立探偵杉村三郎シリーズ。 困った女達の中編小説3つ。 宮部みゆきさんの作品は、起承転結や文章が安定してるので、安心して読めるけれど、今回少々パンチが足りないように感じた。
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イヤミスってこういうことじゃないのかしら? 模倣犯を読み終わった時も思ったけれど、心根から嫌だと思う話を書くのがうますぎる。 特に絶対零度は胸糞が悪くなりすぎてちょっと気分が悪くなった。文章だけで人をここまで追い込めるのって凄い。
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切ない。短編集だが、なんとも救いのない殺人事件だった。探偵の杉村さんの話、あんまり覚えてないから読み返したいなぁー。
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杉村三郎シリーズ第五弾。 私立探偵で尖った話を小説にするので、気持ちの良い話はない。 レイプの復讐殺人事件、計画離婚、トラブルメーカーの収集。 今までと違って、殺人などの重いものが絡むようになってきた。
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どれも酷い人物を巡るお話で、先がある程度見えてるなと思いつつ、その嫌悪感を確かめさせるように読み進ませる。 しかも描かれる困った人たちが若干の現実感・既視感を覚えさせることが戦慄さえさせてくれる。 こういうのが長旅に合う小説かと思われ。
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ラスト、衝撃の杉村!! 続編を強く希望します。 分かりやすい毒、善意が裏目に出た毒、弱者の苦渋が限界に達し生まれた毒、誰かの幸せが産んだ毒、虚無感の毒、色んな種類の毒が濃淡鮮やかに繰り広げられてます
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杉村三郎シリーズ第5弾。Audibleにて。 「誰か−Somebody」から読んできたこのシリーズも、ついに最新刊までたどりついてしまった。。 「絶対零度」今回一番の胸糞ストーリー。救いようがない。 佐々優美、これからも被害者ヅラをして生きていくんでしょうか。母親も最初は気の毒だと思ってハラハラして読んでいたけど、優美がこんなに男に依存しているのは、自立した人間として育てられなかったところにも原因があるんじゃないかと思った。 そして、杉村シリーズで一番加害者に共感したし、同情した。杉村も男泣き。こんなことされたら、「この世から駆逐しよう」と思ってもやむなし、と思った。むしろそうすることで被害者も減るかもしれない。でも、若き田巻夫妻が報われないのが哀しい…。 「華燭」箸休め的なストーリー。誰も死なないから良かった…。善良そうな人が、こんなに無関係な他人に迷惑をかけてまでやる??という気がしないでもないが…まぁ表向きは悪いのは花婿側だからいいのか。 「昨日がなければ明日もない」身内殺しにはそれなりの理由があるよね、、、と思った。親には、親子だけではなく、兄弟間にも歪な関係が生じないようにする責任があると思った。タイトル回収が辛い。まぁでも殺害までいくかな?という気も。漣がこの先、真っ当な人生を送れるような、更生の機会があるのだろうか。罪を償った叔母にタカる人生になるのではないかと思ってしまう。 読後感は良くないです!特に1つめと3つめ。犯罪者とされる人にも、哀しい事情があるということかもしれませんが、報われないなぁ。 新キャラの警部補も出てきたので、これからのシリーズに期待。
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Amazonには「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾」と。でも杉村三郎はハードボイルドはありません!酒も飲まず(ほぼ)タバコも吸わず。肉体的な戦いもせず。静かに淡々と事実を収集する優しい探偵になっていた。 前作と合わせて短編集であることはちょっと残念。
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宮部さんは容赦ない。 杉村自身の境遇をなぞるかのように、過酷な事件に遭遇する。 巻き込まれながらも、客観的に、探偵として俯瞰する杉村が素晴らしい。 新しい警察の登場人物が現れた。 ますます今後のシリーズが楽しみだ。
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