昨日がなければ明日もない の商品レビュー
杉村三郎シリーズを初めて読んだけど、なかなか面白い シリーズ5作目らしいけど続編て感じもなく読めた 機会があれば他のシリーズも読んでみよう
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杉村三郎シリーズ 短編集 1.絶対零度 2.華燭 3.昨日がなければ明日もない どれにも、毒にしかならないような人物がでてくる。 どの話も、闇を感じるため このシリーズはきらいじゃないけど、今回も明るい気持ちにはなれない。 この闇は杉村さんがひいてくるのかしら・・・。
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本当に久しぶりの宮部作品。 「絶対零度」では、サークルの首謀者(とあえて呼ぶ)の醜悪さに、「華燭」では、花嫁の夫の式当日にしでかしてことに反吐が出そうになり、その流れで読んだので「昨日がなければ明日もない」も、鵜野家側の人間に何か裏があるのではと思い込みすぎて読んでしまった笑 そんな中、ある意味「淡々と仕事をこなす」杉村三郎の探偵スタイルを好ましく思う。
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杉村三郎シリーズの5作目。単行本として発行されているのは、この5作目の「昨日がなければ明日もない」で終わりだ。 本書には、「絶対零度」「華燭」「昨日がなければ明日もない」の3つの中編が収められている。 「絶対零度」は、小説で作り話と分かっていても憤らずにはいられない話。「華燭」...
杉村三郎シリーズの5作目。単行本として発行されているのは、この5作目の「昨日がなければ明日もない」で終わりだ。 本書には、「絶対零度」「華燭」「昨日がなければ明日もない」の3つの中編が収められている。 「絶対零度」は、小説で作り話と分かっていても憤らずにはいられない話。「華燭」は、ユーモラスな味のある小品。「昨日がなければ明日もない」は、最後、救われない話になってしまう。一番好きなのは、表題作の「昨日がなければ明日もない」であったが、どの作品も小説を読む楽しさを味合わせてくれるものだった。 ネットで調べると、杉村三郎シリーズには、5冊の単行本以外に、文庫版の「ソロモンの偽証」の最終巻に、「負の方程式」という作品があるらしいが、最初に書いた通り、単行本としては、今のところ発行されているものは、全て読んでしまったことになる。一番新しい、作品としての「昨日がなければ明日もない」の初出は、「オール讀物」の2018年11月号ということなので、既に4年以上が経過している。おそらく、シリーズの続編は書かれないのであろう。残念だ。シリーズの最後の方になって、立科警部補という新しいキャラクターが登場し、物語を動かしてくれそうな、新しい話が生れてきそうな可能性を感じなくもない、というところに期待しておきたい。
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3篇の中編集。 続きが気になって読み進めるも、 うち2編は人間の邪悪さが表現されすぎていて、 救いがなく、読後感がよろしくない。
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宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズ。 主人公、杉村探偵への様々な依頼が表面的なところからどんどん深刻な事態に堕ちていくーーー そんな作品と言ったらいいだろうか。 主人公、杉村氏は既刊の作品で描かれるアレコレで少し込み入った過去を持つ、世の酸いも甘いも知るハードボイルド然?とした人物として描かれる。 彼が行きあう事件は何処にも救いようが無いー (ことが儘多い…) それでも、読み進めてしまうのは 行き着く先に、彼が関わったことで生まれる 一縷の救いを期待するから、か。 やり切れなさ、一種の後味の悪さも、 後を引きずるその余韻こそが真骨頂、なのやも。
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不幸な人物、毒のような人物、灰汁の濃い人物、 実生活では避けたいような人が沢山。 そんな中だからこそ、自分の利益を最優先にしない探偵さんの人の良さが浮かび上がる。 泥水のような世界で働く探偵さんが濁っていきませんように。
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一度読んでみて、第1話、第3話の読後感がひどく悪くて、第2話を忘れてしまいそうでしたが、もう一度読んでみて、やはり読後感はモヤモヤため息が出るものの、どれもぐいぐい引き込まれて、とても面白かったです。昨日の朝ドラで「お前の頭の中お花畑か」というセリフがありましたが、この年になるとそういう物語が楽なのですが、宮部みゆきさんには一切無いような…なかなか読んでいくのに疲れる時があります。杉村さんの人の良さと個性豊かで魅力的な周りの人たちに救われているような気がします。それにしても、第5弾の登場人物は色んな意味でかなりぶっ飛んでましたねぇ〜第1話の高根沢輝征が殺されたことにはほんとにスッとしました。後で、若い時の事件も出てきて、またモヤモヤしましたが…。 第1話も第3話も結局何の罪もない人が殺人に手を染めて、一生背負っていかなければならない、というのはほんとにやるせない気持ちになりました。宮部みゆきさんは、この先の杉村三郎シリーズでの構想がいろいろお有りのようなので、次はモヤモヤのないものを期待しながら、楽しみに待ちたいと思います。 とりあえず、頭の中がお花畑になるような、ハッピーな本が読もうかな〜(笑)
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探偵杉村の離婚後のシリーズで、3つのお話で構成されています。 絶対零度という話は悲しいお話で、ちょっと気が重くなりました。 全体としては読みやすいシリーズで面白かったです。
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