つまらない住宅地のすべての家 の商品レビュー
路地を囲むようにして並ぶ、十軒の家。 そこの(個性豊かな)住人たちが、代わる代わる登場しながら物語が進んでいきます。 日々、同じような住宅地を行ったり来たりして、変わり映えのない日常を過ごしていた住人たちですが、 横領犯の女性受刑者が逃亡したいう事件をきっかけに、希薄だった住人...
路地を囲むようにして並ぶ、十軒の家。 そこの(個性豊かな)住人たちが、代わる代わる登場しながら物語が進んでいきます。 日々、同じような住宅地を行ったり来たりして、変わり映えのない日常を過ごしていた住人たちですが、 横領犯の女性受刑者が逃亡したいう事件をきっかけに、希薄だった住人たちの関係にもちょっとずつ変化が生じます。 家が隣近所だからといって、特段親密になる必要はないかもしれないけれど、 少し勇気を出して踏み込んでみたら、思った以上に良い関係が築けたりする…かも? みんな、現状を変える何かのきっかけを待っているのかもしれないですね。 私もチャンスを見つけたら、逃さないようにしなきゃなぁと思います。
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着想は良いが複雑な構成で読者の力量が試されるか。 行き止まりの路地の10棟の戸建て住宅。それぞれ近所の交流はほとんどなく、何かを抱えた各世帯。互いのことも分からない。 そんな平凡な住宅街の近くの刑務所かり横領犯の女性が脱走。事件を機に近所の交流が始まっていく。 全く交流のな...
着想は良いが複雑な構成で読者の力量が試されるか。 行き止まりの路地の10棟の戸建て住宅。それぞれ近所の交流はほとんどなく、何かを抱えた各世帯。互いのことも分からない。 そんな平凡な住宅街の近くの刑務所かり横領犯の女性が脱走。事件を機に近所の交流が始まっていく。 全く交流のない各世帯が結束していくところは良いのだが、やや企画倒れの感。 冒頭に地図と簡単な世帯ごとの解説が乗っているので、ストーリーの展開ごとに振り返る。登場人物の名で語るので姓だけの地図は実に分かりにくかった。
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最初は淡々とした文調で読み進めるのに気が乗らなかった。しかし段々と人物同士の繋がりが見えて来て、ひょっとして?と自分自身で深く考える場面も増えてきて、気付いたら読み終わっていた。 最初は退屈に思うかもしれないが、一つ一つの家の話を記憶しておいてほしい。一気に面白くなる。 私は生...
最初は淡々とした文調で読み進めるのに気が乗らなかった。しかし段々と人物同士の繋がりが見えて来て、ひょっとして?と自分自身で深く考える場面も増えてきて、気付いたら読み終わっていた。 最初は退屈に思うかもしれないが、一つ一つの家の話を記憶しておいてほしい。一気に面白くなる。 私は生憎それが出来なかったので、楽しみきれずに読み終わってしまった。 いつかもう一度読もうと思っている。
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集合住宅の住人が、近所に潜んでいるかもしれない脱獄犯を捕まえようとだんだん仲良くなっていく話し。 それぞれの悩みを、関係を持つことで解消していく。 そのそれぞれが小さすぎて、心温まる程度が正直物足りなかった。
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面白かった! 揚げそばを作って食べたくなった。 最初は登場人物が多くて苦労したのでメモしながら読んだ。 近所付き合いも悪いもんではないなぁとほっこりするシーンがいくつかあってよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物が多くて最初は、何度も住宅地図を確認しながら読み進めました笑笑 逃亡犯を捕まえる過程で、近所の人の気持ちが変わっていく様子が楽しかったです。 昔の日本ってこんな感じだったかなぁ。 ほのぼのした気持ちになりました。
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袋小路に面した10軒の家、そのすべての家の人々が描かれる群像劇。と言っても、下町人情噺のような濃密なご近所付き合いがある訳ではなく、殆どが会えば挨拶をする程度の関係。そして、それぞれの家は、何かしらの問題、悩みを抱えている。その10軒に、刑務所から脱獄した女性逃亡犯の話が絡んで、...
袋小路に面した10軒の家、そのすべての家の人々が描かれる群像劇。と言っても、下町人情噺のような濃密なご近所付き合いがある訳ではなく、殆どが会えば挨拶をする程度の関係。そして、それぞれの家は、何かしらの問題、悩みを抱えている。その10軒に、刑務所から脱獄した女性逃亡犯の話が絡んで、登場人物の数が多くなり、名前とそれぞれの関係性をメモしながら読まないと、誰が誰だか分からなくなる。が、メモを書き、途中で、ある人とある人の意外な関係が分かって、その名前を線で繋げていくなどの作業が妙に楽しい。こんな読書もいいかも。
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津村さんの小説は毎回登場人物に愛着がわくし人にはそれぞれ人には言えない事情があるんだなと読んだ後に他人に対して寛容になれる感じがする。 押しつけがましくないのに読んだ後に色々考えさせられる内容なので読み応えがある。
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ぐっと引き込まれるご近所ミステリーでした。 同じ筋に住む10軒の、それぞれの事情のある家族が交差する。 登場人物も多いですが、 見取り図もあり、分かりやすかった。 語り手が次々に変わり 徐々に全体像が見えてくる面白さがあります。
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脱獄した人が近所に来ているらしい、から始まる住宅地の話。同じ地域に住んでいるのに互いに繋がりがなかった住民たちが、脱獄犯のことをキッカケに徐々に関わりを持っていく。それぞれの家庭にそれぞれの事情がある。何だか現代の希薄さを感じたり、絆を感じる不思議な話だった。
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