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つまらない住宅地のすべての家 の商品レビュー

3.6

183件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

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2022/07/15

煩わしい人間関係は面倒くさいと思うけど、人は人と関わることでいい方向に変われるんだなぁとこの本を読んで改めて。 現代はご近所付き合いは希薄だし、またコロナ禍で中々人とも会いにくい世の中だけど、やっぱり人付き合いって大事だし、人と話すことって心が健康的になります。(良い距離感を持っ...

煩わしい人間関係は面倒くさいと思うけど、人は人と関わることでいい方向に変われるんだなぁとこの本を読んで改めて。 現代はご近所付き合いは希薄だし、またコロナ禍で中々人とも会いにくい世の中だけど、やっぱり人付き合いって大事だし、人と話すことって心が健康的になります。(良い距離感を持っての人付き合いってのがミソだけど)人を救うのは人なんですね、ほんと。 しかし、登場人物が多すぎて最初は誰が誰かと把握するのが大変だったけど笑、話が進むにつれて相関図が分かってきて、面白くて一気読みでした。 津村さんの本、やはり好きです^_^

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2022/06/28

作家の狙いで、わざとなんだろうけど、登場人物の相関関係を理解するのに苦労した。見開きに家の配置図があり、苗字と家族構成も書いてあるのに、本文の中には下の名前だけが明かされてたり。。。思わず、お手製の相関図を書いて、全容を理解した感じだ。一見変な路地の変な街の、風変わりな物語だけれ...

作家の狙いで、わざとなんだろうけど、登場人物の相関関係を理解するのに苦労した。見開きに家の配置図があり、苗字と家族構成も書いてあるのに、本文の中には下の名前だけが明かされてたり。。。思わず、お手製の相関図を書いて、全容を理解した感じだ。一見変な路地の変な街の、風変わりな物語だけれど、近所付き合いのめんどくささや思いがけない血の通った感じが、とても良かった。群像劇なので、一人一人の事情や心情は、あまり掘り下げられてはいないのが、ちょっと不満といえば不満かな。

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2022/06/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

ラストの方で叔母さんが昭子さんに話した「横領をした時点でもう一生普通の幸せなんてないかもしれないけれども、その中でいちばんましな人生を生きて欲しいと思ってたのに」っていう言葉が沁みた。私自身、横領という罪を犯してなくても日々たくさんの選択をしながら生きてるわけで。それはきっと「いちばんましな人生を生きる」ためなんだろうなって心に響いた。ラストは登場人物たちがそれぞれにとっていちばんましな人生を生き出そうとするのを感じられるきれいな終わり方だった。

Posted byブクログ

2022/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めは『登場人物多いなぁー』と思っていたけれど、つまらない住宅地のすべての家のすべての人に特殊な事情があって、途中ザワリとしつつも最後見事に溶け合って、以前と同じようで全く違う穏やかさに落ち着くというすごいお話でした。 穏やかそうに見える日々の中にも事件はたくさんあって、そして実行には移してなくても脳内で物騒なこと考えてる人はたくさんいて、エッジに立ってる人は結構多いのかも。 たまたま踏み外した人と、かろうじて踏みとどまってる人ばっかりなのかもしれませんね。意外とこの世は。

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2022/06/18

書評で読む。出だしがなんかこのまま嫌な方に進んだらやだなーって思わせたのに、途中からいい方へ。全く交渉無かった近所と、トラブルがきっかけで話すようになって、ちょうどいい距離感に落ち着いた。理想だわ。誰とも繋がれずに犯罪者になるかならないか、そういうギリギリのラインはこんな風なのか...

書評で読む。出だしがなんかこのまま嫌な方に進んだらやだなーって思わせたのに、途中からいい方へ。全く交渉無かった近所と、トラブルがきっかけで話すようになって、ちょうどいい距離感に落ち着いた。理想だわ。誰とも繋がれずに犯罪者になるかならないか、そういうギリギリのラインはこんな風なのかもしれないな。後味良くて面白かった。

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2022/06/17

登場人物が沢山いて、誰が誰かよくわからない。最後になって繋がってくる。みづきちゃんの頑張りが気になった。

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2022/06/16

住宅地の一角にある10軒の家に住む人々、刑務所から逃げ出した女性が近くにいるという情報から少しずつ関わりを持ち始まる住民達。どの家も小さい問題から秘密、大きくなりそうな問題を抱えている。段々と近所付き合いなんて無くなりつつあるこの現代において、隣は何をする人ぞ、知らぬが仏。 しか...

住宅地の一角にある10軒の家に住む人々、刑務所から逃げ出した女性が近くにいるという情報から少しずつ関わりを持ち始まる住民達。どの家も小さい問題から秘密、大きくなりそうな問題を抱えている。段々と近所付き合いなんて無くなりつつあるこの現代において、隣は何をする人ぞ、知らぬが仏。 しかし、たかだか逃亡者がいるだけでこんな見張りをしようなんてあり得んと思ったのだが、それも寝ずの番って普通の生活してたら無理だって。世の中そんななの?うちの周りが異常なの?あと、そんなんで今更ながら逃亡する???と根本的な所にはてな?がいっぱいであった。他は皆さんちょっとだけでも知り合いになれた事でちょっとだけでもいい一歩が踏み出せたようで良かった。女子大生はあー嫌ーと思ったが

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2022/06/15

 芥川賞作家とも知らず新聞書評で興味を持ち読みました。話が進むにつれ面白くて読むスピードもアップしていきました。10軒の家に住む、それぞれ問題を抱えた人々が、事件を通じて少しだけ親しくなり、皆が少しずつ軽やかになる展開は救われます。人は他者との関わりを通じて成長していくのですね。...

 芥川賞作家とも知らず新聞書評で興味を持ち読みました。話が進むにつれ面白くて読むスピードもアップしていきました。10軒の家に住む、それぞれ問題を抱えた人々が、事件を通じて少しだけ親しくなり、皆が少しずつ軽やかになる展開は救われます。人は他者との関わりを通じて成長していくのですね。今の時代の鬱屈とした気分を優しく晴らしてくれます。  作者の他の作品も読みたいです。

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2022/06/11

どこにでもありそうな、よく知らないご近所さんたちの群像劇。登場人物が平凡すぎてつまらない?いや、逆に現実味があってよかった。 登場人物が多くてついていけないというレビューを多数見た。私も苦労した。登場する10軒(10家族)についての簡単な説明が最初のページに載ってるが、家族のフル...

どこにでもありそうな、よく知らないご近所さんたちの群像劇。登場人物が平凡すぎてつまらない?いや、逆に現実味があってよかった。 登場人物が多くてついていけないというレビューを多数見た。私も苦労した。登場する10軒(10家族)についての簡単な説明が最初のページに載ってるが、家族のフルネームまで書いてもらえたらかなりスムーズに読み進めたと思う。文庫版になるときはぜひ! この本を読みながら思い出したのは高橋ユキさんの『つけびの村』。こちらはノンフィクションで舞台は事件のあった集落。全然タイプが違うので『つまらない住宅地の…』が好きな人が気に入る自信はありませんが。近所づきあいの距離感や、共同体あるいは住宅地の歴史、文化や産業がいかにそこに住む人々の関係性に影響をあたえるのか、多角的に考えられるようになると思います。

Posted byブクログ

2022/06/01

伊坂さんチックで楽しんだが、いちいち扉に戻って人間関係確認するのが、煩わしいかな。名字と名前、出したり出さなかったり意図的だろうけれど。もうひと展開ほしい。なんか物足りない。

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