つまらない住宅地のすべての家 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルと、同じ住宅地の同じ路地に建つ10軒の家にまつわる話というはじまりから各家庭ごとにある問題やそれらに関する人間関係などが書き連ねてあるのかな、と思い出だしも現状を紹介するような形で正直淡々としてるなーと思いましたが中盤以降本格的に出てくる逃亡犯の逃亡劇とピタゴラスイッチのような形でいろんな接点が出来てくるところが面白かったです。 みんな少しずつ良い方向の結末があるのも救われた気分で読後感が良かったです。
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読後感がいい。じんわり染み入る。登場人物たちが多く前半少しこんがらがるが、後半どんどん繋がりだして、それぞれがいい感じの着地を迎える。どの登場人物も人間味があって捨てがたい。丸山さん、お疲れちゃん。笠原家とは友だちになりたい。長谷川家みたいな家庭、まぁ「金持ちあるある」なパターン...
読後感がいい。じんわり染み入る。登場人物たちが多く前半少しこんがらがるが、後半どんどん繋がりだして、それぞれがいい感じの着地を迎える。どの登場人物も人間味があって捨てがたい。丸山さん、お疲れちゃん。笠原家とは友だちになりたい。長谷川家みたいな家庭、まぁ「金持ちあるある」なパターンだと思った。 お互い没交渉な「つまらない住宅地」だったかもだが、とあるきっかけで他者に関心を持ち、小さい交流が産まれ、血の通う居場所になる。
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「料理をすると自己肯定感が回復するらしいよ」 ヒロピーが閉じ込められたりしなくてほんとうによかった。恵一の言葉が間に合ってよかった。相談する二人の中学生の男の子たちが、頼もしくていじらしくて切なかった。他者にかかわること。健やかに関係する彼らがまぶしかった。神戸の大会、行けてよ...
「料理をすると自己肯定感が回復するらしいよ」 ヒロピーが閉じ込められたりしなくてほんとうによかった。恵一の言葉が間に合ってよかった。相談する二人の中学生の男の子たちが、頼もしくていじらしくて切なかった。他者にかかわること。健やかに関係する彼らがまぶしかった。神戸の大会、行けてよかったなあ。
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誰かの何かの行動ひとつだけでも色んな人に影響が及ぶ。逃走犯の目的があまり自分にはしっくり来なかった。
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横領罪で収容された刑務所を脱走した女性の逃亡方向には、一本の路地に面した、それそれ問題を抱える10軒の家があった。 最初は一軒一軒の事情がバラバラと語られ読み辛い。堅物過ぎて奥さんが家出した男性と反抗する息子、発達障害の小学生の息子を閉じ込める部屋を作っている夫婦、2代続くネグレ...
横領罪で収容された刑務所を脱走した女性の逃亡方向には、一本の路地に面した、それそれ問題を抱える10軒の家があった。 最初は一軒一軒の事情がバラバラと語られ読み辛い。堅物過ぎて奥さんが家出した男性と反抗する息子、発達障害の小学生の息子を閉じ込める部屋を作っている夫婦、2代続くネグレクト一家のしっかり者の姉と可愛い妹、会社に適合できず女の子の誘拐を企てる独身男性。そういう場面設定なので仕方ないな~と思いながら、メモなど取りながら読み進めます。 中盤あたりから一気に話が進み始め、ドミノ倒しが始まります。もっともそこは津村さん、バタバタという感じでは無くパタリパタリと裏返って行く感じがなかなか良い雰囲気です。傾きかけた人たちが軌道修正するのも良いのですが、悪人は悪人の矜持を保ち、利己的な人もそのままちゃっかり人の懐に潜り込んでいるというエンディングも良いですね。
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人は誰かの役に立つことで幸福度が増すと言う話があるけど、この小説は、そこまで大袈裟でもなく、人と話す、雑談をするだけでも、幸福を感じられる、更に人生をより良くできる、という瞬間がたくさん出てきます。ある事件が、それに意図せず偶然関わった人たちの人生や関係性を再生させて行き、最後は...
人は誰かの役に立つことで幸福度が増すと言う話があるけど、この小説は、そこまで大袈裟でもなく、人と話す、雑談をするだけでも、幸福を感じられる、更に人生をより良くできる、という瞬間がたくさん出てきます。ある事件が、それに意図せず偶然関わった人たちの人生や関係性を再生させて行き、最後は希望のある終わり方。 読んだ後どうしても感想を書き残しておきたくて、読書アプリをインストールした。 星4つにしたのは、タイトルがもう少し他にあったのでは?と思えたから。
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ドラマを見て原作が気になり読了。 ドラマより登場人物が多くて一瞬混乱。 それぞれの目線で話が進んでいくが、ドラマよりもあっさりめに、淡々と物語が進んでいくように感じた。 原作、ドラマ、それぞれの良さがあって良かった。
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登場人物が多いから最初はその説明パートが長く感じるが、尻上がりに点と点が結ばれて面白くなっていった。
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2022年1月読了 一章ずつ、少しずつ確実に物語が展開していく、隣人のつながりが見えてくる様は見事。 「かた焼きそば」の件はお腹が空く。笑 (かた焼きそば…あまり馴染みのない言い方だったけど、九州人の自分にとってはそれは「皿うどん」)
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日をまたいで読むと、とにかく誰が誰だかわからなくなる。ということに気づき、ぶっ通して読むも、やはり誰だかわからなくなる笑 段落が変わるごとに、頭の中で苗字と名前の組み合わせ&家族構成クイズが延々と続き、本筋が全然入ってこないプチストレス。。 でも話の内容は、好みでとても面...
日をまたいで読むと、とにかく誰が誰だかわからなくなる。ということに気づき、ぶっ通して読むも、やはり誰だかわからなくなる笑 段落が変わるごとに、頭の中で苗字と名前の組み合わせ&家族構成クイズが延々と続き、本筋が全然入ってこないプチストレス。。 でも話の内容は、好みでとても面白かったです。もうちょっと集中してお話の内容を楽しむためにも、関係図書きながら読んでみたら良かったなと思いました。
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