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つまらない住宅地のすべての家 の商品レビュー

3.6

183件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/12/09

何処にでもあるような住宅地で思わぬ事件が起こる。 逃亡犯の出身がこの住宅地の近くだと言うことで、逃げ込むかもしれないという情報がもたらされる。 普段は交流がない住民たちが防犯のために見張りを始めるのだが、それぞれの家庭がそれぞれの問題を抱えている。 無関心だった住人同士が事件を通...

何処にでもあるような住宅地で思わぬ事件が起こる。 逃亡犯の出身がこの住宅地の近くだと言うことで、逃げ込むかもしれないという情報がもたらされる。 普段は交流がない住民たちが防犯のために見張りを始めるのだが、それぞれの家庭がそれぞれの問題を抱えている。 無関心だった住人同士が事件を通して関心を持ち合い、それとなく協力して逃亡犯を捕まえる。 それぞれの家庭で、それぞれの問題を抱えていて、一見平凡に暮らしている、何処にでもある街、逃亡犯の事件が問題を晒していく。 日常が一番面白く、一番危険なのかなあ、と思った。 うちの近所も同じようなものなんだろう。 テレビドラマとは少し設定も違っていたが、それはそれで面白かった。

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2023/11/18

正直、基本的な設定に無理があるのはその通り。しかし大枠の無理はあくまで細部にこそ命を吹き込む力技で打ち消される。話の筋よりも著者の「世界よ、かくあれかし」との思いを汲み取りながら読むべし、ですね。

Posted byブクログ

2023/11/13

10軒立ち並ぶ住宅地。ある日、大きな出来事がおこる… とにかく登場人物が多い。それぞれの家の事情。 それか丸くおさまってすべてうまくいき、いい関係になるところがいい。

Posted byブクログ

2023/10/30

年齢や性別、家族構成や生い立ちがばらばらの登場人物達。当たり前だか、きちんと内面が分けられて書かれていたのが印象的。自分と近い誰かの立場に立って読んでいけると面白いかも。

Posted byブクログ

2023/10/21

住宅地図と説明がなければ、絶対理解できなかったご近所相関図。 いや、あったにもかかわらず、登場人物が多すぎて混乱してしまったのは私だけ? ご近所さんを覗き見しているような感覚。人と人の繋がりの面白さ。 今まで近所にいたのに知らなかった人と繋がることで、自分の家族の新たな一面を...

住宅地図と説明がなければ、絶対理解できなかったご近所相関図。 いや、あったにもかかわらず、登場人物が多すぎて混乱してしまったのは私だけ? ご近所さんを覗き見しているような感覚。人と人の繋がりの面白さ。 今まで近所にいたのに知らなかった人と繋がることで、自分の家族の新たな一面を発見、また自分自身の再認識も。 脱獄囚の女をめぐるストーリーだが、軽いタッチで展開。 個性派俳優でドラマ化したら面白そうだと思った。 隣の芝生は青い、 でも実はそんなこともないんだろうな、 犯罪も、 普通の人が手を染める可能性もあるのかな、 人を信じる、 家族を信じる、 って シンプルだけど大事なことだな、 そんな気持ちになる小説でした。

Posted byブクログ

2023/11/05

最初に住宅地の地図と各家の家族構成が書かれていて、何度も確認しながら読みました。 各家庭それぞれに事情があり、現代の縮図みたいな住宅地です。 結構重い 問題を抱えていたりしますが、脱走犯が侵入してこないか協力して見張りを立て交流する中で対策できたり。昔ながらの近所付き合いも大切で...

最初に住宅地の地図と各家の家族構成が書かれていて、何度も確認しながら読みました。 各家庭それぞれに事情があり、現代の縮図みたいな住宅地です。 結構重い 問題を抱えていたりしますが、脱走犯が侵入してこないか協力して見張りを立て交流する中で対策できたり。昔ながらの近所付き合いも大切ではないかと。

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2023/09/27

最初に住宅地地図と各家の紹介がありますが、家の配置はともかく、登場人物の名前が本文では下の名前なので、途中でフルネームを書き出して照らし合わせながら読みました。 年齢、家族構成もバラバラなこの「つまらない住宅地」の住人たちのそれぞれの思いが丁寧に書かれているので読み応えがあります...

最初に住宅地地図と各家の紹介がありますが、家の配置はともかく、登場人物の名前が本文では下の名前なので、途中でフルネームを書き出して照らし合わせながら読みました。 年齢、家族構成もバラバラなこの「つまらない住宅地」の住人たちのそれぞれの思いが丁寧に書かれているので読み応えがあります。 ホッとするエピソードもありますが、全体的には重いテーマで気持ちも暗くなりそうになる中、中学生の亮太、恵一のやりとりが私には救いでした。 家庭の問題に基本的に他人は立ち入らない方がいいとは思いますが、家族で抱え込まず、他人を頼ったほうがいいときもある、という気持ちにもなりました。

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2023/07/21

著者の文章や作品は初めて読んだ。芥川賞作家という先入観をもって読み始めたためか、その読みやすさと物語の巧みさに、何だか直木賞っぽい、と思ってしまった。今度はもっと初期の作品を読んでみようと思う。まあ、でも、面白かったです。映画にできそう。

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2023/07/19

他者との関わりを通じた気づきの物語。 何かのきっかけしだいでは、より一層悪い方に転ぶような、ほんの少しのバランスで保っていた人たちが、 これまたほんの少しのきっかけで、少しずつ何かが変わる。 小さいようで大きい出来事での変化。現実でもあり得そうで、なかなかなさそうな小さな奇跡たち...

他者との関わりを通じた気づきの物語。 何かのきっかけしだいでは、より一層悪い方に転ぶような、ほんの少しのバランスで保っていた人たちが、 これまたほんの少しのきっかけで、少しずつ何かが変わる。 小さいようで大きい出来事での変化。現実でもあり得そうで、なかなかなさそうな小さな奇跡たちの話。

Posted byブクログ

2023/07/09

女性受刑者が脱獄したと知り、自治会長が住民と見張りをする話。ドラマで見てたんやけどまさかの最終回を見逃したので読んでみた。ドラマのおかげで登場人物がすんなり入ってきて、ご近所付き合いの良さが感じられた。こういう住宅地なら住みたくなる。

Posted byブクログ