つまらない住宅地のすべての家 の商品レビュー
初めての作家さん。なんとも不思議な題名に惹かれて手にとってみたが、なかみも、なんとも不思議な一冊だった。 最後まで名前を見ても誰なのか定かには思い出せず、読みながら何となくあの人かと思い至る感じで、思い入れも深まりもなく淡々と読み終わっていたのだが、でもご近所さんとの関係なんて確...
初めての作家さん。なんとも不思議な題名に惹かれて手にとってみたが、なかみも、なんとも不思議な一冊だった。 最後まで名前を見ても誰なのか定かには思い出せず、読みながら何となくあの人かと思い至る感じで、思い入れも深まりもなく淡々と読み終わっていたのだが、でもご近所さんとの関係なんて確かにそんなものかもしれないと、後からじんわりそう思った。すぐ近くに暮らしているのに、それぞれが閉じているので、お互いのことはよく知らず、知って欲しくもない。ちょっとしたきっかけで、ほんの少しだけ関わり合うようになると、果たしてこんな風になるのだろうか。 今まで読んだことのない、なんとも不思議な一冊だった。
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よくできている話でした。 でも、登場人物が多すぎたり、名前で書かれていたり、苗字で書かれていたりしてわけがわからなくなることがありました。 最初に登場人物の紹介があればよかったと思いました。
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うーん、他の方も書かれているが、登場人物が多いが人物描写がそんなに描かれていないため、最後までふーんという感じで読了してしまいました。
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つまらない訳ではないが面白くはなかったかな。。。 登場人物が多いのに深い印象を残さないまま次に移って行くので人を覚えられず読み進めるのに苦労した。 途中まで話があまり展開しないので没入感も得られず。
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登場人物が多く、また人物表(家族表)には名字しか書かれていないので、序盤は読み進めるのに苦労した。中学生男子の友情が良かった。
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人生って 派手に行動しないと なんだかもったいないのか 半径数百メートルで暮らしてる 日々同じように繰り返してる 何にも起こらない退屈 そんな感じで暮らしていたのに すぐ側にあった知らなかった事 それが誰かの人生を 大きく変えてしまったり この本を読んでいる途中 映画『PE...
人生って 派手に行動しないと なんだかもったいないのか 半径数百メートルで暮らしてる 日々同じように繰り返してる 何にも起こらない退屈 そんな感じで暮らしていたのに すぐ側にあった知らなかった事 それが誰かの人生を 大きく変えてしまったり この本を読んでいる途中 映画『PERFECT DAYS』を見た 毎日規則正しく暮らしてる 側から見たら物足りないかもしれない でもその暮らしの中で それぞれが満たされる物事が 無いというわけではなく すべてに満足するのかしないのか すべて満足できるような事が そろっていないと駄目なのか 視点や気持ちの置き所 私は何を大切にしたいのだろう なかなか見えてない それでも年齢を重ねて 自分のスピードがゆるやかになって 少しずつ自分で持っているもの 側にあるものがどんなものか 見えてきてる気もする 手放した後に ずっと先に もしかしたら 取り戻したくなるかもしれないけれど それでも今を暮らし生きてる事が 大切な気持ちがする
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良い。 登場人物が多く、語り人が変わって行くのでついていけない。読み進めるうちにわかってくる。 近所の交流の薄い住民がゆかりのある脱走犯を機会に知り合って行く。 上質なドラマになりうる。視聴率は稼げないかもしれないが。
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疎遠な関係性のご近所さんたちが逃亡犯の登場によって変化していく物語。 なんだかんだで登場する人たちに悪人はいなかったと思う。小説だからという気もするし、現実のご近所もそんなもんのような気も。 地方の代わり映えのない毎日、狭い人間関係に閉塞感を覚える人もいれば、都会での薄い人間関係...
疎遠な関係性のご近所さんたちが逃亡犯の登場によって変化していく物語。 なんだかんだで登場する人たちに悪人はいなかったと思う。小説だからという気もするし、現実のご近所もそんなもんのような気も。 地方の代わり映えのない毎日、狭い人間関係に閉塞感を覚える人もいれば、都会での薄い人間関係に孤独を感じる人もいる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は不穏な群像劇が好きなんだと思う。これもすらすらと読んだ。 結局すべて丸く収まってホッとするけど、物足りない気も。 逃亡犯の身の上には同情するけど、学年1位の秀才ならいくらでも奨学金もらえて大学いけるんじゃないかなぁ。とか言い出したらストーリーは生まれないんだろうけど。
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「うまいなぁ。」 というのが、読み終えてから出たひと言。 これは、じわじわくる。終わりに向けて段々おもしろさが増してくるので、最後まで読んで欲しい。 タイトル通り、すべての家について描かれていて何だか気分は家政婦。 少しずつ、少しずつ、家庭の事情と共にご近所に対する印象や関わり...
「うまいなぁ。」 というのが、読み終えてから出たひと言。 これは、じわじわくる。終わりに向けて段々おもしろさが増してくるので、最後まで読んで欲しい。 タイトル通り、すべての家について描かれていて何だか気分は家政婦。 少しずつ、少しずつ、家庭の事情と共にご近所に対する印象や関わり方など、本来見えないはずの裏側が見えてきて面白くなってきました。 脱走犯が住宅地の住人にどう関わってくるのか…。 誰か1人のちょっとした行動が変わると、こんなふうに未来が大きく変わってくるのかと感じておもしろかった。 人間関係の妙を味わえる作品だと思います。
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