オクトーバー・リスト の商品レビュー
はじめはよく分からず、終わりはどうなるのかと思ったけど。さすがでした。時間あれば、もう一度読み返したい。
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逆行するストーリー、読んでて疲れる、記憶が定着せずんっ?となる 最後の複数段階回収は見事、読み返さなくても理解出来た(が読み返したくなる) 面白かったし感心したが、なんかモヤっとした感じが残るのはなんだろう、良い人がいない・応援したくなる人がいない感じかな
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娘のサラを誘拐されたガブリエラ。 犯人からは身代金50万ドルと共に勤め先の投資会社の上司が残した”オクトーバーリスト”なる謎めいた書類を要求される。 知人のダニエルとアンドルーが犯人との交渉に向かい、ダニエルの仕事上のパートナー、サムとホテルでその交渉結果を待っていたところ、結果を携え扉を開けて入ってきたと思ったのはダニエルではなく犯人だった。。。 から始まる完全なる時間逆行物語。 フラッシュバックを巧みに取り入れるものや、衝撃的な結末から始まり”過去に遡る”作品には時として出会うのだが、ここまでストイックに過去方向にしか時間が流れていかない物語は初めて。 いかんせん構成上の企みの縛りがきつすぎて、巻末こそディーヴァーらしさが現れるが、9割方は結末(始まりにして真相)までの余興感が否めない。 それでも、細かなつなぎで途中放棄の念を覚えさせられることなく最後までたどり着けたし、何といってもこの試み自体が感嘆に値する。 本筋の感想ではないが、恥ずかしながら、「マクガフィン」なる演出上の用語を初めて知った。 ことばを知るのも読書の楽しみのひとつ。
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2022.2 うーん 確かに大ドンデン返しなんだけれど、緻密なディーヴァにしては大雑把で、ドキドキ感もない話でした。 ストーリーが逆行するので読むのも苦労するし。翻訳も今ひとつ。
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約10年振りにディーヴァーを読みました。 第36章から第1章へ、結末から最初へ進むという、特異な構成のミステリ。リンカーン・ライムでもなく、キャサリン・ダンスでもない、ノンシリーズ作品。 最初は読むのに戸惑いましたが、テンポよくすんなり読めました。最後は、時間逆行という荒技の中で...
約10年振りにディーヴァーを読みました。 第36章から第1章へ、結末から最初へ進むという、特異な構成のミステリ。リンカーン・ライムでもなく、キャサリン・ダンスでもない、ノンシリーズ作品。 最初は読むのに戸惑いましたが、テンポよくすんなり読めました。最後は、時間逆行という荒技の中でもディーヴァーらしいどんでん返しを味わいました。 最後の1章を読んだ後、あわてて最初の36章を読み直す、という著者の狙い通りの行動をとってました(笑)
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後ろの章からから読む小説。後ろから読むため、置かれている状況がまず分からず、初めは各章のつながりがなかなか把握しづらかったです。結末の章が分かってるんって、面白ないやんと思ったのですが、途中からは、徐々に視界が晴れて世界が広がっていくような感覚を体験できました。この逆から読むスト...
後ろの章からから読む小説。後ろから読むため、置かれている状況がまず分からず、初めは各章のつながりがなかなか把握しづらかったです。結末の章が分かってるんって、面白ないやんと思ったのですが、途中からは、徐々に視界が晴れて世界が広がっていくような感覚を体験できました。この逆から読むストーリーを作ったディーヴァーはやはり天才。普通の作品よりも、はるかに難しかっただろうなあと感心。
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場面が切り替わって切り替わって時間を遡っていくので、なんかよくわからんー、と適当に読んでいた。 「第二部 土曜日」というのが見えて、ようやくあれれ?となった。(適当に読んでいたので、あれれ?が遅すぎた) そこはもうクライマックスというか、始まりの企みの部分なので、あわわとなりながら読み、読み終えてすぐに頭から本当のクライマックスを読むことに。 事件を最後まで書ききらないところが、すごいですねぇ。 「娘は無事なの?」という叫びがずっとリフレインする感じです。
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''キャサリン・ダンス''や''リンカーン・ライム''シリーズで著名なミステリー作家ジェフリー・ディーヴァーの画期的?な作品です。 第36章から始まる時系列が逆転した小説で章が進む(1章に近づく...
''キャサリン・ダンス''や''リンカーン・ライム''シリーズで著名なミステリー作家ジェフリー・ディーヴァーの画期的?な作品です。 第36章から始まる時系列が逆転した小説で章が進む(1章に近づく)毎に時間を遡ってストーリーが現れるのです。 ガブリエラの娘サラが誘拐され現金50万ドルと''オクトーバー・リスト''なる書類を要求された。犯人は、ガブリエラの上司チャールスがマネーロンダリングを請け負っている顧客の1人だったが、チャールズは資金を全て持出し失踪した。 ガブリエラは、娘を取り戻すためにチャールズ・プレスコットが持っている''オクトーバー・リスト''を探し捜査で立ち入り禁止のオフィスに侵入しリストを見つける。 章が変わる毎に、過去に遡るのでついつい通常の小説の様に前章の記憶が読んでいる章の枝葉付けをするのですが読んでいる章は過去なので前章の出来事は参考にならず…いやはや頭の切り替えが大変な小説です。 想像すら出来ない犯人の動機と主人公のダーティぶりに何だか惹かれてしまいました。 ジェフリー・ディーヴァーのライムシリーズとダンスシリーズは、全て既読ですが本作は事件そのものは単純ながら時間逆行という趣きが随分違ったので楽しめました。
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物語をさかのぼっていく、という手法のミステリー。 子供を誘拐された女性が、大金と「オクトーバーリスト」を要求される。 「オクトーバーリスト」がなになのか、女性はわからない。 つか、なんか追われてるんですけど。 なんか、やばいんですけど。 もうわけわからない感じで...
物語をさかのぼっていく、という手法のミステリー。 子供を誘拐された女性が、大金と「オクトーバーリスト」を要求される。 「オクトーバーリスト」がなになのか、女性はわからない。 つか、なんか追われてるんですけど。 なんか、やばいんですけど。 もうわけわからない感じで進んでいく。 いや、さかのぼっていく。 チャプターにそえられている意味深な写真が、さらにいったいなになの、って気持ちにさせる。 うまい、うますぎる。 そして…。 ディーヴァーやばいです。 まさに驚愕の結末。 って、始まりなんだけど。 すべてのピースがかちっとはまった瞬間が、たまらん。 面白かった。
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<感想はネタバレしてますので、読む予定の方は注意してください> いろいろ変わった本は読んできたが、これもその一冊。時間さかのぼりミステリで、36章ある小説で最初が36章。それからどんどんさかのぼって最後が第1章である。その後に「著者まえがき」が来て目次(最後に目次が来る本なんてまずないのでは)、そして阿津川辰海の序文が、これも5節からカウンドダウンで書かれてる。最初に結末が明かされるミステリというのもどうかと思いながら読む。 話の中心はガブリエラ・マッケンジーの6歳の娘のサラがジョセフという男に誘拐され、彼女の知人のダニエル・リアドンとその友人のアンドルー・ファラデーが、タイムズ・スクエアの倉庫で拉致されている娘の救出に向かっていくという話だ。 途中、からんできた刑事を殺して、警察に追われたり、子どもが誘拐されたことで必死になっている主人公が事件を起こしながら進行していく。 ところが2章まで来て、話は一転する。マッケンジーは女性警官で、おとり捜査で、ターゲットは同行の男で、誘拐事件自体がでっちあげ。犯人は仲間である。むしろ同行して助けてくれてる男がワルなのだ。おとり捜査というより詐欺ものですね。 さらに1章で、ガブリエラがロシアマフィアの事務所でマフィアのボスと会話している。 彼女の父はマフィアの手助けをしていた元刑事。彼女はそれを引き継いでいた。 ボスは右腕の娘がダニエルと一味に暴行され、その時の写真で娘の父を強請り口座のID、パスを聞きだし口座から金を奪われていた。ガブリエラはマフィアのCEOの恨みをはらすためにおとり捜査を仕組んだことが分かるというもう一つのどんでん返しを入れている。 これだと、1章から読むと、おとり捜査の顛末というだけで新鮮味はないので、最終章から書く意味が出てくるわけだ。なるほど。 娘の指が送られてきて、次(前?)の章ではマネキンの指であることが説明される。交通事故にあう同僚。これも警察の目を引くためのダミーであることが次の章で分かる。派手なベッドシーンが張り込みのヘッドフォンから聞こえてくるが、次の章でそれはアダルトチャンネルの音で、そのスキに主人公たちは逃走するなど、さかのぼりミステリを利用しての小技も多い。そして最後に大技が決まるという仕組みだ。 全体としは素晴らしいのだが、読んでる時はかなり頭を使う。100-7を繰り返すような小説で、読み心地はあまりよくない。
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