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オクトーバー・リスト の商品レビュー

3.8

50件のお客様レビュー

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2022/12/07

泡坂妻夫もかくやと思わせる構成の大仕掛けが、作者のテクニックで破綻なく、さらには作者の持ち味であるどんでん返しまで加えて仕上げられている。 一流のコース料理を味わったような気分。 お見事。

Posted byブクログ

2022/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リンカーン・ライムシリーズを続けて読み終えた後、更にシリーズ続編を読もうと思っていたにもかかわらず気になっていた本書に手をつけました。 なぜシリーズ続編ではなく、本書なのか? それは下記説明にもある通り、本書は最終章から始まり、ページが進むにつれて章を遡っていく(時間が過去へと巻き戻される)という異質な作品であるからです。 しかも著者はジェフリー・ディーヴァー、そうです、大どんでん返しの魔術師が書いたミステリー作品だからです。 最終章から始まるということは、時間軸としての結論はわかっているんです。 しかし、時間を遡ることで、そこに仕込まれていたプロットが明らかになり、読者を驚愕させる。 (私もまさかの筋書き(台本)に驚かされた著者の思うツボの読者です) しかし、まだまだ私の力不足。 最初から最後まで時間を遡っていく本書の構成が読みづらい。 ゆえに☆3つと厳しい評価となりました。 ドハマリしてりいるリンカーン・ライムシリーズ程のどんでん返しに次ぐどんでん返しみたいな楽しみ方は出来ませんでしたが、著者の作品は今後も楽しみに読み進めていきます。 説明 ドンデン返しの魔術師が技巧のかぎりを凝らした 前人未踏&驚愕連続の “逆行” ミステリー! 本書は最終章ではじまり、第1章へとさかのぼる。 娘を誘拐され、秘密のリストの引き渡しを要求された女ガブリエラ。隠れ家にひそみ、誘拐犯との交渉に向かった友人の帰りを待っていた。しかし玄関にあらわれたのは誘拐犯だった。その手には銃。それを掲げ、誘拐犯は皮肉に笑った……。 だが読者よご用心。全ては見かけ通りではない。章ごとに物語は時間軸をさかのぼり、あなたの知らなかった「事実」が次々に明かされ、白は黒に、黒は白に反転をくりかえす。謎のオクトーバー・リスト。それを狙う者たち。迷路のようなニューヨークの街で展開される人狩り。世界最強のサプライズの魔術師ディーヴァーが繰り出すサスペンスとサプライズ。そして全ての真相が明かされるのはラスト2章! 『ボーン・コレクター』『ウォッチメイカー』などでミステリー・ファンを狂喜させてきたベスト・ミステリー作家の神髄がここにある。

Posted byブクログ

2022/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最終章からさかのぼって第1章で終わるという斬新な試み。 試みは面白かったが、整合性等を把握するためには時間を空けて読みにくく、またディーヴァー作でもあり、さかのぼるからにはある程度のトリックがあると考えながら読むと、結末(始まり)はある程度想定内であり、あまり面白くなかった。ただ、この話にするならこの手法にするしかないかな。

Posted byブクログ

2022/09/17

こんな事もできるのね 騙されました、完璧に 読みにく~~と思いつつ進み 終わりに来て、はあ~~ で、最初に戻ってしまった

Posted byブクログ

2022/08/31

結末から始まる物語なんて、大傑作の映画『メメント』に対する挑戦みたいなものだと思ってたら、負けず劣らずの名作となりました! 正直めちゃくちゃ読みにくくて、「これ、誰だっけ?」「この人、さっき何してたっけ? いや、時系列で言えば『この後』どうなることになったっけ?」と、何度も読み...

結末から始まる物語なんて、大傑作の映画『メメント』に対する挑戦みたいなものだと思ってたら、負けず劣らずの名作となりました! 正直めちゃくちゃ読みにくくて、「これ、誰だっけ?」「この人、さっき何してたっけ? いや、時系列で言えば『この後』どうなることになったっけ?」と、何度も読み返したりしながら進めましたが、後半から物語が始まりへと繋がっていくと、一気に加速! そしてどんでん返しのラスト2章! 「えっ? んっ!?」が止まらないです! 再読必須! 真相がわかってからの『答え合わせ』で、時系列が繋がっていくのが気持ちいい! さすが、どんでん返しの魔術師……名作です!

Posted byブクログ

2022/06/24

最終章から始まる逆行ミステリー。まえがきや目次すら最後に配置するという徹底ぶり。阿津川辰海氏の序文(解説)までもが逆なんで脳がバグる。ラストまで読んだら最初に戻りたくなるし、一章から普通に読みたくなる。とにかくすごい 答え合わせ感覚でパラパラ読み直したけど、ちゃんとそれぞれが繋...

最終章から始まる逆行ミステリー。まえがきや目次すら最後に配置するという徹底ぶり。阿津川辰海氏の序文(解説)までもが逆なんで脳がバグる。ラストまで読んだら最初に戻りたくなるし、一章から普通に読みたくなる。とにかくすごい 答え合わせ感覚でパラパラ読み直したけど、ちゃんとそれぞれが繋がってるし、ほんますごい本やな……。 第1章読んでから第36章読むと「うわぁぁ!!」ってなる(笑) あんまりいうとネタバレになるんでアレですが、ジェフリー・ディーヴァー、天才じゃね?

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2022/06/05

「逆向きに語られる長編小説」「どんでん返しの衝撃度では、史上トップクラス」と言われる本書。そうなんです!まるで、ジェットコースターが後ろ向きに走っているかのようなストーリー仕立て。構成に頭がついて行かない!ラスト2章の超ド級のどんでん返し。まさに、ジェットコースター宙返り。お試し...

「逆向きに語られる長編小説」「どんでん返しの衝撃度では、史上トップクラス」と言われる本書。そうなんです!まるで、ジェットコースターが後ろ向きに走っているかのようなストーリー仕立て。構成に頭がついて行かない!ラスト2章の超ド級のどんでん返し。まさに、ジェットコースター宙返り。お試しあれ。

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2022/06/04
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面白かったが、ちょっと期待し過ぎてしまった。か弱い女性と思った主人公が実は正反対という設定は、「その女アレックス」を思い出した。また、過去に遡っていくという展開は映画「メメント」を思い出した。。。あとがきを、読んだ。というか前書きか。やはりメメントに言及していた。確かに「特異」で技術的にすごい作品かもしれない。でも私には分かりにくく感情移入できなかった。各章の何時、何時間前というのは分かりにくい。写真もわかりにくかった。残念。

Posted byブクログ

2022/05/06
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オクトーバーリストという重要な顧客リスト。ファンドの社長の高跳び、そして怪しげなチンピラ、娘を誘拐されたガブリエルは、なぜ血まみれなのか。一緒にいるダニエルが支え、逃走する。娘を救い出せるのか、大金の行方は、そしてオクトーバーリストとは何なのか。 時間を遡るかたちで進んでいく真実にうまい!の一言。ニューヨークのベーグル、アッパーウエスト、イーストの雰囲気、地下鉄は57ストリート。街を歩きながら、周りを見渡し、その様子を伺うシーンが素敵にニューヨーク。 最後の3時間が秀逸。裏を描くその裏を描くといったところか。

Posted byブクログ

2022/05/01

時間逆行ミステリ。第36章から始まり、次に35章(36章の40分前)、34章(35章の1時間50分前)と、少しずつ時間をさかのぼって事件が描写されるという変な形式です。逆行形式でも何とか話について行けたのは「逆さになってもディーヴァー」というか、書き方の巧みさなのかな、とは思いま...

時間逆行ミステリ。第36章から始まり、次に35章(36章の40分前)、34章(35章の1時間50分前)と、少しずつ時間をさかのぼって事件が描写されるという変な形式です。逆行形式でも何とか話について行けたのは「逆さになってもディーヴァー」というか、書き方の巧みさなのかな、とは思いましたが、でも正直第4章くらいまではイマイチだったかも。登場人物のひとりが「俳優に似ている」と言われており、何となくブラピを想像してたら全然違った!(笑)

Posted byブクログ