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物語のなかとそと の商品レビュー

4.3

45件のお客様レビュー

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2025/01/01

江國香織の文章を堪能できる。ほんとうに無駄がなくてシンプルでうつくしい文章だなあと、しみじみうっとり。読んでいるあいだはずっとしあわせだった。ほかの江國作品で見かけた出来事や物がちょいちょい登場するので、おお、これは、ってなるのもたのしかった。このひとの書く文章、つむぐ言葉がきっ...

江國香織の文章を堪能できる。ほんとうに無駄がなくてシンプルでうつくしい文章だなあと、しみじみうっとり。読んでいるあいだはずっとしあわせだった。ほかの江國作品で見かけた出来事や物がちょいちょい登場するので、おお、これは、ってなるのもたのしかった。このひとの書く文章、つむぐ言葉がきっと一生すきだろうな。『詩画集 プラテーロとわたし』はぜひとも読んでみたいと思った。

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2024/11/30

「エッセイと掌編小説がまざってい」る本である、と江國香織さんはあとがきでおっしゃいます。どれがエッセイでどれが小説とか考えるのは野暮だな、と感じました。この世に生きて暮らすことは「読むこと、書くことにあけくれ」ることである故に、現実と物語の世界とのあわいを、江國さんとともに彷徨う...

「エッセイと掌編小説がまざってい」る本である、と江國香織さんはあとがきでおっしゃいます。どれがエッセイでどれが小説とか考えるのは野暮だな、と感じました。この世に生きて暮らすことは「読むこと、書くことにあけくれ」ることである故に、現実と物語の世界とのあわいを、江國さんとともに彷徨う快感を堪能させていただきました。 三重県四日市市にある「メリーゴーランド」という書店によく講演にいらっしゃると聞いているので、一度行ってみたいです。

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2024/11/21

なぜ江國香織はシンプルな文章なのにこんなにも脳と心をジワジワ溶かしていきそれでいてキュンキュンさせてくれるのだろうか… ただの繰り返しの毎日を愛せる、愛そうと思える不思議な魔力がある。 そんな江國さんのおすすめの本がたくさん紹介されていた。読むっきゃない〜

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2024/08/28

江國香織さんの散文集。 Ⅰ書くこと Ⅱ読むこと Ⅲその周辺にまとめられている。 江國さんの小説と同じ、静かで落ち着いた世界を感じた。 特に印象的だったのは、読むことについて。 あふれるばかりの読む喜びについて語っている文章には、まさにその通りで、だから本なしではいられないと思った...

江國香織さんの散文集。 Ⅰ書くこと Ⅱ読むこと Ⅲその周辺にまとめられている。 江國さんの小説と同じ、静かで落ち着いた世界を感じた。 特に印象的だったのは、読むことについて。 あふれるばかりの読む喜びについて語っている文章には、まさにその通りで、だから本なしではいられないと思った。

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2024/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江國さんの本はエッセイも小説も好き。 この本も江國さん独特のものの見方に溢れていて、素敵でした 私の心も穏やかになったみたい また読みたい

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2024/07/13

江國香織さんの作品が好きなので、エッセイも読みたくなりました。 エッセイを読むと、作家さんの人となりがわかり、作品を読むのがさらに楽しくなります。

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2024/05/09

江國さんの好きな物が沢山詰まった散文集。ブルーナの絵本は素通りしてたので、これをきっかけに読んでみました。一般的にミッフィーちゃんと呼ばれるそのうさぎの子はすっかり私の中でうさこちゃんになりました( ˇωˇ ) 表題作とほめ言葉が特に面白かったです。あまり食を知らない私は、美味し...

江國さんの好きな物が沢山詰まった散文集。ブルーナの絵本は素通りしてたので、これをきっかけに読んでみました。一般的にミッフィーちゃんと呼ばれるそのうさぎの子はすっかり私の中でうさこちゃんになりました( ˇωˇ ) 表題作とほめ言葉が特に面白かったです。あまり食を知らない私は、美味しいものを食べることに貪欲な江國さんが羨ましくなりました(*ˊ꒳ˋ*)

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2024/03/05

江國香織さんのエッセイや短い小説を集めた散文集。 江國さんの言葉の心地よさがぎゅっとつまっています。 「書くことは、すこしだけ時間を止めることだ。止められた時間は、そこにとどまり続ける。」 文章には書いた人のその瞬間がとどまっているということに気付かされました。 書くって素敵...

江國香織さんのエッセイや短い小説を集めた散文集。 江國さんの言葉の心地よさがぎゅっとつまっています。 「書くことは、すこしだけ時間を止めることだ。止められた時間は、そこにとどまり続ける。」 文章には書いた人のその瞬間がとどまっているということに気付かされました。 書くって素敵なことだな。 一番気に入ったのは上海を訪れたエッセイ。夜のバーでのワンシーン。江國さんの描写にワクワクさせられて上海に行きたくてたまらなくなります。

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2024/02/17

言葉がとってもきれいで美しくて、 読んでいてしあわせでした。 こんなふうに言葉を組み合わせられる人になりたいなぁと思いました。

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2024/02/01

改めて、江國香織さんの文章は、江國香織さん以外、 誰も真似できない、透き通った美しいガラスの瓶のような 気がする。 さまざまな表現に、え? それをそんなふうに表すの?? と、おどろいたり、感心したり。 何度も読み返しては、噛み締め、味わいたい一冊。 特に好きだったのは 「食器...

改めて、江國香織さんの文章は、江國香織さん以外、 誰も真似できない、透き通った美しいガラスの瓶のような 気がする。 さまざまな表現に、え? それをそんなふうに表すの?? と、おどろいたり、感心したり。 何度も読み返しては、噛み締め、味わいたい一冊。 特に好きだったのは 「食器棚の奥で」。 孤独な自分を、食器棚の奥の使われていない食器みたいに 孤独だった。 と、そして 夢も打ち込めるものも好奇心も、友達も なくてもいい。なくても大丈夫! という。 ただ、見ていた。食器棚の奥の食器のように。 そういうのだ。 でも、 自分と自分以外のものがつながったとき、 世界はいきなりひらけます。 だから、体の感覚を鈍らせないように。 「何もかも自分で感じること」 それが大事なのだと教えてくれる。 誰の言葉にも似ていない 独特の言葉世界は、 江國香織さんが、食器棚の奥の食器のように 静かに確かに見つめていたから、 感じていたら、できるのだと とても大切なことを ひっそりと教えてくれている。 とても静かで、優しく、ずっしりとした 心地よい読後感だった。

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