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ムーンライト・イン の商品レビュー

3.7

53件のお客様レビュー

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2021/09/21

お互いが特技を出し合い 生活が回っていく とても夢のある 共同生活 こんな生活が長く続けばなー と思うんですが やはり 問題から 目を背け続けるわけには いかなくて 決着をつけていくと 理想の輪は終わってしまうんですが その先にもまた 新しい輪が始...

お互いが特技を出し合い 生活が回っていく とても夢のある 共同生活 こんな生活が長く続けばなー と思うんですが やはり 問題から 目を背け続けるわけには いかなくて 決着をつけていくと 理想の輪は終わってしまうんですが その先にもまた 新しい輪が始まる予感を 感じさせます

Posted byブクログ

2021/08/22

少しミステリー風。少し青春小説風。穏やかに進む物語。相性ってあるんだなと思うけど、中島京子さんの文章は本当に好きだな。 初めて「小さなおうち」を読んだ時も、旅先のホテルのベッドの上だったのに、読み終わるまで動けなかったっけ。 これから旅が始まるところだったのに。

Posted byブクログ

2021/07/29

とまあ、人生ひとそれぞれ、色々あるわけです。ほかに表しようがない。その昔『マディソン郡の橋』を読んだけど・・・あれと比べようもないか。これは血縁のない者たちが、成り行きで共同生活するわけだし。それにしても、彼らはみな、なんだか逃げ腰で地に足のつかない人生だ。辛い過去を背負ってるっ...

とまあ、人生ひとそれぞれ、色々あるわけです。ほかに表しようがない。その昔『マディソン郡の橋』を読んだけど・・・あれと比べようもないか。これは血縁のない者たちが、成り行きで共同生活するわけだし。それにしても、彼らはみな、なんだか逃げ腰で地に足のつかない人生だ。辛い過去を背負ってるったって、誰しもが抱いてるほどのもんでしょ。結局、やけに含みを持たせたまま物語は終わり、皆さんどうなっていくんだろう。虹さんのとこにかおるが戻り、塔子が二人を介助する?拓海はマリーを日本に連れ戻し、島根県で暮らす?フツーにめでたい。

Posted byブクログ

2021/07/27

3.8 生きる事に意欲を無くした青年・拓海が、アテのない自転車旅行中に立ち寄った古ボケた元・ペンションには、オーナーの老人男性と、訳ありの女性三人が生活していた。 一宿一飯のつもりが、雨漏りの修理中に屋根から落ち長逗留に…。 やがて、フィリピン出身のマリー・ジョアと深い仲になり...

3.8 生きる事に意欲を無くした青年・拓海が、アテのない自転車旅行中に立ち寄った古ボケた元・ペンションには、オーナーの老人男性と、訳ありの女性三人が生活していた。 一宿一飯のつもりが、雨漏りの修理中に屋根から落ち長逗留に…。 やがて、フィリピン出身のマリー・ジョアと深い仲になり、少しずつ再生して行く。 ◯中林虹之助…40年程前、東京で信用金庫に勤めていたが妹のケガを機に脱サラし、ペンション経営を始めた。 妹も亡くなり一人になった頃、 ◯マリー・ジョア…フィリピン出身で看護の資格を持つ。日本で介護の資格を取る為に頑張っていたが職場セクハラ、パワハラで断念。東京脱出の際の運転を塔子に頼まれ、虹さんと出会い居着く。 亡き母に日本に居ると聞かされた父親と会おうとするが… ◯新堂かおる…夫に先立たれたのを機に、虹さんの元に転がり込んだ喜寿間近の女性。息子夫婦がボケ老人扱いをし施設に入れようとしている。 昔、虹さんとの間に…。 ◯津田塔子…介護士の仕事をしていたが、 施設利用者のジジイにセクハラを受けた際に突き飛ばし、殺してしまったと思いそのまま逃亡しかおるを頼る。 かおると一緒に虹さんの元に。かおるの世話と、家事全般を担当。

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2021/07/23

疑似家族のような共同生活を送る5人それぞれが過去を乗り越え、新しい人生に踏み出していく姿にホッとするとともに勇気づけられる。

Posted byブクログ

2021/07/23

登場人物それぞれの視点にテンポ良く変わり、引き込まれる。極端な親子関係のケースばかりだけど、少なくとも思ったことは言ったほうがいい。家族だからこそ口にしないと伝わらない…それにしても日本人のいやらしさ、醜さ、浮き彫りに!マリーさん、そんな人ばかりじゃないからね!

Posted byブクログ

2021/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一時的に避難できても、逃げていては生ききれない 「家族」や「社会」と完全には離反できないのだから、辛いところだ 一歩が踏み出せない葛藤は人それぞれあるけど、安全に身の置ける場所で、自分を取り戻すほんの少しの時間があれば、俯いてても前を見られる心の隙間ができるかもしれず、たとえ受け身な自分でも何かしらの変化があるかもしれない 言葉の端には鋭いけれど思いやりがあってとても良い しかし青年よ、それはいかんなあ ちょっともやもや

Posted byブクログ

2021/07/04

夜逃げ同然で一緒に過ごした仲間たちが、それぞれ新しい道を進んでいく。 きっと、その先の未来も平穏じゃないと思うけど、一歩踏み出した時のその勇気があれば頑張れそうだね。 逃げ場所って大事。 また此処でみんなが再会出来ますように。

Posted byブクログ

2021/07/01

年代、性別、国籍の違う男女がなぜ高原のリゾート地に同居しているのか。それぞれの抱える秘密が徐々に解き明かされる。リアリティーの無い設定なのになぜか頭のなかでは登場人物達が生き生きと動き出す。ページを繰る手が止まらない!

Posted byブクログ

2021/06/29

予想と違ってお別れの話なのに何故か清々しい。再会が予想出来るからか? だがこの後予想通りに上手く行くかは誰にも分からない。また始まりに戻って袋小路に嵌まるかも知れない。再会出来ないかも知れない。けれどそれぞれの旅立ちがそこにある。 元ペンションだった家で共同生活をすることになっ...

予想と違ってお別れの話なのに何故か清々しい。再会が予想出来るからか? だがこの後予想通りに上手く行くかは誰にも分からない。また始まりに戻って袋小路に嵌まるかも知れない。再会出来ないかも知れない。けれどそれぞれの旅立ちがそこにある。 元ペンションだった家で共同生活をすることになった五人の老若男女。家主の老人・虹之助、車椅子の老女・かおる、介護士の塔子、フィリピン人で看護師資格を持つマリー・ジョイ、自転車で旅する拓海。 虹之助以外、皆が何かから逃げてきて何かに抑圧されている。それだけにそれぞれが距離感を保ち、それでいて暗黙の連帯感もある。 虹之助の家での程よい解放感と緊張感。しかしその夏休みのような日々はやがて終わりを迎える。 それぞれが抱える鬱屈が分かると苦しい。 ジェンダー問題を提起したいわけではないだろうが、女性だから見下され女性だから侮られというシーンが多い。そしてマリー・ジョイもまた外国人だから辛い目に遭い、その元を辿れば男性の無責任さに繋がっている。 そんな嫌な男性と真逆な虹之助と拓海だが、どこか頼りない。お気楽な虹之助と自分が心許なくて言いたいことが伝えられない拓海。 二組のカップルの行方が気になる。 後半から終盤はみんなの行く末が気になって仕方なかった。マリー・ジョイの涙、かおるの叫び、どちらも胸に突き刺さった。塔子の息子を巡っての様々な苦しい思いも理解出来る。 みんなの問題や鬱屈が完全に晴れたわけではない。多分一部はずっと抱えながら生きていくのだろう。 いつかは旅立つ場所と分かっていても寂しい。だが拓海が言うように『実家』のように折々に訪ねていける、いざとなれば帰る場所があると思うだけでも心の支えになるのだろう。 またみんなが再会する日は来るだろうか。

Posted byブクログ