ムーンライト・イン の商品レビュー
ハラハラと一気読み ちょっと浮世離れしたような雰囲気。 かおるさんは、きっと息子の奥さんが頑張って、またムーンライト・インに戻ってくるよーというのが、そうよね!とニヤッとなった。 塔子さんの問題は片付いたし、みんなハッピーエンドになればいいなあ、と素直な読後感。
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最近何冊か中島京子を読んだが、ところどころユーモアもあって、うまいなあと再認識する。 芸術選奨文部科学大臣賞
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みんなそれぞれ抱えているものをお互いいたわりながら、以前ペンションだった虹さんのもとへ 世代を超えて住んでいる素敵な空間。 みんなそれぞれが、どこかにいそうなキャラクターや問題で親近感をもってあっというまに サクサク読んでしまいました。 大人の夏休みという感じの素敵なお話でした。
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虹さんがかつてペンションを営んでいたムーンライトイン。そこに集まり、一時を一緒に過ごすこととなった虹さん、拓海、マリー・ジョイ、塔子さん、かおるさん。その5人それぞれにドラマがあり、その様がとても面白かった!今後のこの5人の行方をまだまだみたい、そんな物語です。
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著者の「やさしい猫」が内容の濃い、読み応えのある本だったので、別の作品を読みたくなり、本書を手に取りました。 タイトルの夜逃げの宿屋?の通り、事情のある人間が集まるシェアーハウスを舞台に起こる出来事。 ラストに起こる結末は、ありきたりの予定調和の結末ではない終わらせ方でストーリー...
著者の「やさしい猫」が内容の濃い、読み応えのある本だったので、別の作品を読みたくなり、本書を手に取りました。 タイトルの夜逃げの宿屋?の通り、事情のある人間が集まるシェアーハウスを舞台に起こる出来事。 ラストに起こる結末は、ありきたりの予定調和の結末ではない終わらせ方でストーリーの厚みを増した様に思います。 「やさしい猫」の様なメッセージ性はありませんでしたが、ストーリーの最初の掴みから結末まで読者を引き込む筆力に感心もし、また、楽しまさせていただきました。
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かつては賑やかだった元ペンション「ムーンライト・イン」 雨の夜にずぶ濡れでドアをノックをしたのは フリーターの拓海、35歳。 そこでは、70代のオーナー・虹之助 と 女性三人が共同生活をしていた。 80代のかおる、50代の塔子、フィリピンから来た20代のマリー・ジョイ。 三人は...
かつては賑やかだった元ペンション「ムーンライト・イン」 雨の夜にずぶ濡れでドアをノックをしたのは フリーターの拓海、35歳。 そこでは、70代のオーナー・虹之助 と 女性三人が共同生活をしていた。 80代のかおる、50代の塔子、フィリピンから来た20代のマリー・ジョイ。 三人はそれぞれ秘密を持ち、事情を抱えて、ここへ逃げてきていたのだ。 雨をしのぐため、一晩だけ泊めてもらうはずだった拓海だが 怪我をして治療が必要になり、四人目の同居人になる。 「マリー・ジョイ、わかっちゃった。 あなたもムーンライト・フリット(夜逃げ)でしょ?」 年齢も性別もバラバラな五人が、それぞれ役割分担をして暮らす。 適度に一人になれて、適度に他人が身近にいる居心地の良さ。 高原の美しい景色と 採れたての新鮮な野菜。 まるで天国のような平和な世界での静かな生活。 そこでは不思議な調和が保たれていた。 しかし、逃避の原因になった現実が消えたわけではない。 パワハラ、セクハラ、家族の意見の相違、外国人技能実習生の問題など。 女性たちは、いつまでもこの「休み」が続くことはないと認識し ここでの安らぎを力に、再生への道を探り始める。 一方、男性二人が夢を見つづけようとする姿は対極的で面白い。 とりわけ、フィリピンの若い女性、マリー・ジョイには拍手。 彼女はずっと、元気で楽しくて素敵だったけれど 最後のシーンは、あっぱれ!!としか言いようがない。 手に負えないことから いったん逃げて休んで。 そんな場所と時間があったら、人はもっと元気になれるかも…ね。
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ある日、偶然なのか必然なのか、わからないけれど、シェアハウスのように住むようになった、老若男女の4人。 各々は各々の事情を抱えていて…。 読み進めるうちに、各々が抱えている事情や気持ちがわかってくる。 どうなるんだろうと思いながら、読み進めた。 若い二人に幸あるといいな。 い...
ある日、偶然なのか必然なのか、わからないけれど、シェアハウスのように住むようになった、老若男女の4人。 各々は各々の事情を抱えていて…。 読み進めるうちに、各々が抱えている事情や気持ちがわかってくる。 どうなるんだろうと思いながら、読み進めた。 若い二人に幸あるといいな。 いくつになっても、相手を想う気持ち、想える相手がいることって素敵だなと思った。
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高原のペンションだった場所にたどり着いたバイク旅の無職の男。 そこには、家主の高齢男性、車椅子のおばあさん、中年女性、外国籍の女の子の4人が暮らしていて、主人公もひょんな事からしばらく生活を共にす事に。 みんな抱えてる鬱屈、悩みがあり、適度な距離感を保ちつつの共同生活は、逃避的にある意味居心地の良い暮らし。 でも、いつまでも続くものではなく。 終わりは急に訪れる。 女性たちのキリの付け方、決断はお見事です。 戻れる場所、戻っておいでと言われる場所がある事のしあわせとか、誰かと居ることのほっとする感じとか。 温かみのある本でした。 最後、それぞれどうなるんだろう?と思いつつもなんとなく前向きな感じがあって、読後感は悪くなかったです。
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う~ん。 それぞれに問題や恐れを抱えた人たちが、今風に言うと シエアする、おそらく信州の、かつてのペンション。 野菜を育て、ジャムを作り・・・ 暮らしぶりは、憧れの「田舎暮らし」。 でも、それぞれの問題は膨れ上がり、 ついには、それぞれを襲う、ジェットコースターように 気持ち...
う~ん。 それぞれに問題や恐れを抱えた人たちが、今風に言うと シエアする、おそらく信州の、かつてのペンション。 野菜を育て、ジャムを作り・・・ 暮らしぶりは、憧れの「田舎暮らし」。 でも、それぞれの問題は膨れ上がり、 ついには、それぞれを襲う、ジェットコースターように 気持ちは上がり下がり。 老若男女、登場人物の機微は、よくわかる。 でもね、もう、早い段階で、問題の結末が読めちゃったよ。 最後まで読んだのは、中島京子氏、ベテランの力。 何だか残念。 ・・・と思っていたら、最後の最後に、明るい光を見たような。 でもなぁ、答え合わせみたいな気持ちで小説を読みたくないかなぁ。
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虹之助とかおるさんはそのままいっしょになると 思ったんだけどなぁ。 ちょっぴり残念な気もするが なかなか夢のある共同生活。 塔子さん、マリー・ジョイ。 それぞれの抱える問題はなかなかハードで 想像以上に読み応えあった。 虹之助さん大丈夫、 かおるさんはすぐ帰ってくるよ。
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