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ムーンライト・イン
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ムーンライト・イン

中島京子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/03/02
JAN 9784041110782

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商品レビュー

3.7

53件のお客様レビュー

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2024/10/07

自転車で一人旅をしていた青年・拓海は悪天候に見舞われ元はペンションだった建物【ムーンライト・イン】を訪れる。そこには家主の老人・虹之助と3人の女性が様々な事情を抱えながら暮らしていた。成り行きで彼等と同居することになったが…。登場人物の視点が移り変わっては、日々の暮らしを営みなが...

自転車で一人旅をしていた青年・拓海は悪天候に見舞われ元はペンションだった建物【ムーンライト・イン】を訪れる。そこには家主の老人・虹之助と3人の女性が様々な事情を抱えながら暮らしていた。成り行きで彼等と同居することになったが…。登場人物の視点が移り変わっては、日々の暮らしを営みながら各々の事情が明らかになっていく展開が面白い。終盤でかおるのした選択に驚いたが、その後の虹之助の言葉でまあ、こんなものだよなと変に納得させられた。先の事を考えたら最善なのかもしれないし。空港での2人がすごく可愛かった。

Posted by ブクログ

2024/03/01

久々の中島京子さん。 職を失い自転車旅行に出た栗田拓海は、とある高原エリアで豪雨に見舞われてしまい、泊めてもらう為に一軒の建物を訪れます。 件の建物・・元ペンションだった〈ムーンライト・イン〉にはオーナーの老人・虹サンこと中林虹之助の他に、車いすの老女・かおると元介護士の塔子、...

久々の中島京子さん。 職を失い自転車旅行に出た栗田拓海は、とある高原エリアで豪雨に見舞われてしまい、泊めてもらう為に一軒の建物を訪れます。 件の建物・・元ペンションだった〈ムーンライト・イン〉にはオーナーの老人・虹サンこと中林虹之助の他に、車いすの老女・かおると元介護士の塔子、フィリピン人で看護師のマリー・ジョイという、年代もバラバラな3人の訳アリ女性達が暮らしていました。 拓海は頼まれた屋根の修理中に足を怪我してしまい、治るまでそこに滞在することになりますが・・・。 一応、拓海がメインキャラではあるのですが、登場人物5人の視点がくるくる変わって展開する、群像劇のような構成となっております。 語り口が軽く、読みやすいのでスラスラ進みますが、3人の女性達が抱える事情はそれなりに重い物があったりします。 空気や食べ物がおいしくて、緑あふれる環境も最高で住人同志の距離感もほどよい〈ムーンライト・イン〉は、“避難場所”としては居心地が良すぎて、ずっとこの場所でぬくぬくしていたいと思わせる桃源郷みたいな素敵なところなんですよね。 ですが、やはり各々が抱える“解決しなくてはいけない”問題と向き合わなくてはいけない時がやってくる訳で、最初は息をひそめるように暮らしていた女性達や根無し草だった拓海にも徐々に変化が訪れます。 とりわけ印象的なのが、キャラとしても好きだったマリー・ジョイですね。 彼女の真っ直ぐな心が眩しくて、絶妙に拙い日本語もいい味出ていました。 なので、マリーさんが外国人ということで受けた様々なハラスメントもにも心が痛みますが、せっかく勇気を出して連絡をとった(拓海も尽力して)、彼女の“実父“と“その嫁”の仕打ちには、本当にやるせない気持ちになりました。 マリー・ジョイには幸せになってほしいな・・できれば日本に戻ってきて、この“クソみたいな国”も悪くないかも・・って思ってほしいです。 で、それは拓海にかかっているので失望させないでほしいですね。 それから、終盤のかおるさんの決断には驚きましたが、息子に言いたかったことをぶちまけることができたので、一度きちんと話し合う為にも良かったのかもと思います。 マリー・ジョイも予想していましたが、多分息子の嫁の“協力”で結局〈ムーンライト・イン〉に戻ってきそうですしね。 余談ですが、話の中で登場人物が「アップルサイダー」を飲む場面があるのですが、ずいぶん前にスターバックスでも冬季限定でこのドリンクがあって、すごく好きだったのを思い出しました。 温かい「アップルサイダー」を飲みながら、本を読む時間は間違いなく天国タイムでしたね。 また復活してほしいな~・・と、本書の内容と関係ない話で締めたいと思います~。

Posted by ブクログ

2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすくて、先がいい意味で読めなくて、一気読みした。 ここに住む人皆少し寂しくて、優しくて魅力的な人たちだった。皆ここでずっと心地よく住めるのでは、と思ったけど… 最後はそれぞれきっといい方向に進むんだろうなと思わせるような終わり方だったけど、もう少し先を読んでいたかった。

Posted by ブクログ

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