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ステップファザー・ステップ 新装版 の商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/09/30

プロの泥棒である"俺"は、雷雨の日に屋根から落っこちた。それが双子の兄弟が住む家だった。 「君らが落ちている俺を拾ってくれたわけ?」「そう」「国土を汚したくない」 こうして、どういうわけか双子の疑似親父になった"俺"。 泥棒をしながら、謎...

プロの泥棒である"俺"は、雷雨の日に屋根から落っこちた。それが双子の兄弟が住む家だった。 「君らが落ちている俺を拾ってくれたわけ?」「そう」「国土を汚したくない」 こうして、どういうわけか双子の疑似親父になった"俺"。 泥棒をしながら、謎を解き明かしていくミステリーの連作短編集。伏線は満遍なく所々にちりばめられていて、最後にするするっと回収される様はお見事です! 双子くんのキャラクターも愛らしく、3人のユーモアのあるやり取りに思わずニヤニヤしてしまいます。 平和でミステリーものが読みたいという方におすすめ。 自分的には、一気に読むというよりは積読しておいて、重いミステリーの合間に、クスッとしたいときに読むのがちょうど良かったです。

Posted byブクログ

2024/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

‪◯あらすじ ‪屋敷に盗みに入ろうとした泥棒が屋根から落っこちた!双子の中学生に助けられるも、弱みを握られ擬似親をさせられることに!?って話‬ ◯感想 各話、日常のミステリを主人公の泥棒が解いていく構成 ‪どうせ絆されるんだろうなって思ってたら一話の終わりくらいでさっそく絆されてて笑った。 こういう自分の弱みを見せないようにしてる男とても好き。

Posted byブクログ

2024/05/30

プロの泥棒がお父さんに!? となんともユニークなお話。しかし双子の親どないなってんねん…。 泥棒さんの方がよっぽど良識があるってことね。

Posted byブクログ

2024/05/06

宮部みゆき氏の読みやすい短編ミステリー。連載だったようで、章が変わる度におさらいが入るのは一気読みするには煩わしく感じることもあるかも。殺人もあるがなんだかライトに感じる内容。

Posted byブクログ

2024/03/25

登場人物 主人公 表向きは柳瀬の親父の助手をしつつ、プロの泥棒で柳瀬の親父から依頼を受けて活動を行っている 年齢は30代半ば 直と哲 それぞれ別の中学校に通う双子 両親はともに愛人と駆け落ちしており、家には2人しかいないが、家事を分担しつつ二人で暮らしたがっている 柳瀬の親父...

登場人物 主人公 表向きは柳瀬の親父の助手をしつつ、プロの泥棒で柳瀬の親父から依頼を受けて活動を行っている 年齢は30代半ば 直と哲 それぞれ別の中学校に通う双子 両親はともに愛人と駆け落ちしており、家には2人しかいないが、家事を分担しつつ二人で暮らしたがっている 柳瀬の親父 表向きは医師を演じつつ、主人公に泥棒稼業の依頼をしている 物語 ある夜、主人公は泥棒をしている中で意識を失う 目が覚めると目の前には双子がおり、状況が掴めない中で仕事に失敗したと思っていると、介抱してくれた2人から「お父さんになって」と言われてしまう 解放してもらった手前断りきれず、3人での共同生活が始まる…! 読後感 文章全体が主人公の視点・口調で書かれているため、非常に軽く柔らかい雰囲気のある作品となっている 生活をしていく中で事件が毎回起こるのだが、ミステリーよりも主人公の感情の揺れ動きに重点が置かれており、謎解きと人物像のどちらに寄り添って読めばいいかは迷うことがない 驚くような展開や事件のタネも、特に違和感なく読み進められるところは素直に良かったと言える 泥棒と孤児が活躍するという非日常と、3人で生活をしていくという日常がバランスよく混ざり合い、いい味が出ている一冊だった

Posted byブクログ

2024/01/29

久しぶりの宮部みゆきさん。 気になっていたけど、読みそびれていたので、新装版きっかけに読んでみた。 当時から時間が経っているので、今では電報を使ったりする場面に少し違和感を感じるが、 お父さんのツンデレっぷりが愛おしかった。

Posted byブクログ

2024/10/03

☆3.8 金持ちだけを標的にしている泥棒の俺は、仕事のためある家に忍び込もうとした時、落雷のせいで屋根から落ちた。 それを助けてくれたのは中学生の双子の直と哲だ。 両親がそれぞれの愛人と駆け落ちしてしまい、二人で暮らしているらしい。 双子が暮らしていくお金を得るため、半ば脅され...

☆3.8 金持ちだけを標的にしている泥棒の俺は、仕事のためある家に忍び込もうとした時、落雷のせいで屋根から落ちた。 それを助けてくれたのは中学生の双子の直と哲だ。 両親がそれぞれの愛人と駆け落ちしてしまい、二人で暮らしているらしい。 双子が暮らしていくお金を得るため、半ば脅される形で泥棒の手助けを双子がすることに。 上手く侵入できたターゲットの家の中で俺が見たのは、壁という壁につけられた鏡に囲まれた異常な景色だった…… というのが一編目「ステップファザー・ステップ」のあらすじ。 双子との出会いですね。 映像を思い浮かべながら読むと、この話がいかに驚きに満ちているか存分に堪能できるなぁ、なんて思いながら読む。 泥棒だけど怖くなくてなんだかちょっと可愛いお父さん。 双子が目をつけちゃうのもわかる気がする。 「トラブル・トラベラー」 なんだかんだ双子と交流が続いてる俺。 手紙とかもらったりしてなんだかむずがゆい。 ある日双子が旅行先で置き引きにあってしまう。 助けを求められた俺は、倉敷の町を模倣した暮志木という町まで二人を迎えに行くと共に、町の美術館にある絵を見に行くことにした…… 俺、絆されるのはやい(笑) こんな仕事をしているお父さんならではの謎解きですね。 双子は純粋に旅行楽しんでて肝がすわってるな。 「ワンナイト・スタンド」 授業参観と父母会に出てほしいと双子にお願いされた俺は、渋りながらも父親のふりで行くことにした。 双子が授業参観で企んだいたずら、学校に送られているらしい脅迫状、指に見えた黒いインク、と何だか気になることがいろいろとあるのだが…… なるほどなるほど。 ただのいたずらで終わらせて丸くおさめられたら一番それが良いよね。 「ヘルター・スケルター」 直が盲腸炎で入院し、また父親として病院へと向かう。 双子の家へ滞在することにしたが、そこへ警察官が訪れた。 近くの湖畔での交通事故の捜査中、一年前に沈んだと思われる事故車が発見され、乗っていた白骨死体の身元を調べているという。 まさか双子の両親ではないか…… 双子と仲良くなりつつも、いろんな迷いがお父さんにはあるのです。 賢くて度胸のある双子。 双子の内面も知りたい謎の一つかな。 「ロンリー・ハート」 正月を間近に控え、双子との距離感に悩む俺。 両親がいつか帰ってきた時の別離を思うと、胸が痛くさみしくなるほどには情もある。 その本心を含めて少し離れることを双子に告げ、年末は頼まれ仕事に励もうとしたところ、この仕事が思わぬ展開をしていき…… この関係性をどうしていくか。 お父さんの吹っ切り具合が潔すぎてにこやかに読み終わる。 そうだ、それで良いんだよ。 「ハンド・クーラー」 花粉症にかかった双子は通う病院で一人の女の子と友達になった。 その子は家に何故か山形新聞が放り込まれるという謎に悩まされているらしい。 その家では山形には特に縁もなく、自ら取っている訳でもない新聞が放り込まれ続けて不気味に思っている。 その謎に双子も取り組むが…… 鼻が詰まっていつもよりくるくる交代しながら話す双子がかわいそ可愛い。 どうしようもない思いを、どうしたいかわからないままに苦しんだ結果の謎だったんだろうな。 「ミルキー・ウェイ」 ふらっと立ち寄ろうとした双子の家。 玄関扉が中途半端に開いたままになっていた。 嫌な予感に包まれてながら家に近づいてみると、一人の男がいた。 そしてその男は言った。 「哲と直。私の息子です」と…… 双子との別れにほとんどパニックになるお父さんですが、ちゃんと息子たちのために頑張るお父さんしてますね。 かなり力業の多いお父さんですが、双子にとっても大事なお父さんなのです。 続編がほしいような、あってほしくないような。 この擬似親子がいつまでも楽しく暮らしていてくれたら良いな。

Posted byブクログ

2024/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公と双子が通しで出てくるが、事件自体は小ぶりで短編集のような流れ。 双子の両親が共に愛人を作って家を出ていき、お互いに片方は家に残っていると思っていることや泥棒が主人公等、少しファンタジーな設定ではあるが、そこがまたフィクションとして面白い。 宮部みゆきの事件には重いテーマも多いが、この本の事件は軽い気持ちで読めるものが多い。双子との心温まるやりとりもあり、読後感もさっぱりしているので読みやすい。

Posted byブクログ

2024/01/16

私が今まで読んだ宮部さんの作品と一味違って、心がいい気持ちになるお話でした。 哲と直には、周囲の人を素直にする力があるんだなーと。

Posted byブクログ

2024/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

双子の息のあったコンビと そのステップファザーとの物語。 ただの盗人だった主人公が、双子との生活で変わっていく。 むしろ双子に依存していく。

Posted byブクログ