ありえないほどうるさいオルゴール店 の商品レビュー
自分の心の中には何が流れているんだろうと考えながら読んだ。吹奏楽部の時に毎日練習した課題曲、高校時代に初めて好きな人とカラオケに行って一緒に歌った曲、推しのライブに初めて行った時のオープニング曲、恋人の車でいつも流れているアーティストの曲。思い返してみると私の日常の中に音楽は必...
自分の心の中には何が流れているんだろうと考えながら読んだ。吹奏楽部の時に毎日練習した課題曲、高校時代に初めて好きな人とカラオケに行って一緒に歌った曲、推しのライブに初めて行った時のオープニング曲、恋人の車でいつも流れているアーティストの曲。思い返してみると私の日常の中に音楽は必ずあって、なくてはならない存在だと改めて感じた。
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オルゴールから流れる音楽でつながる物語。音楽は思い出とセットになっていて、それが良い悪いに限らず、その時を思い出させてくれるもの。この本を読んで久しぶりにオルゴールを眺めたくなった。
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人の心に流れる音楽を聴くことができる店主が作るオルゴールを通じて、心温まるお話が展開される。 自分ならどんなオルゴールになるのかな?と考えると、楽しい気持ちになりました。当たり前だけれど、感じ方や考え方はもちろん、人生って人それぞれ。人との本当の関わり方について考えさせてもらいま...
人の心に流れる音楽を聴くことができる店主が作るオルゴールを通じて、心温まるお話が展開される。 自分ならどんなオルゴールになるのかな?と考えると、楽しい気持ちになりました。当たり前だけれど、感じ方や考え方はもちろん、人生って人それぞれ。人との本当の関わり方について考えさせてもらいました。
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北の小さな町にあるオルゴール店。人の心の中の流れる音楽が分かるという 不思議な店主が世界に一つだけのオルゴールを作ってくれるという物語。 よりみち 母親が耳の聞こえない三歳の息子に作るオルゴール はなうた 二年半一緒に暮らしてきた恋人に贈るオルゴール おそろい 大学のバン...
北の小さな町にあるオルゴール店。人の心の中の流れる音楽が分かるという 不思議な店主が世界に一つだけのオルゴールを作ってくれるという物語。 よりみち 母親が耳の聞こえない三歳の息子に作るオルゴール はなうた 二年半一緒に暮らしてきた恋人に贈るオルゴール おそろい 大学のバンド仲間三人で旅行に行った時に思い出た、 夢を諦めた同じバンド仲間の少女へ贈るオルゴール ふるさと 父の法要のために帰省した息子が偶然聞いたオルゴールの音色 バイエル 小さい頃から音に敏感な少女にピアノを習わせるが、 いつしか期待が負担となってしまった娘に贈るオルゴール おむかい オルゴール店の向いの喫茶店で働く女性からの視点で見る店主の人柄 おさきに 妻が入院し記憶力が怪しくなってしまった時に贈った退院祝いのオルゴール どの章でも短編の中でごく普通に溢れている日常の一コマに ある人間像や人生模様が切り取られた物語になっているので、 とても身近に感じられるので、それぞれの登場人物の心理状態がよく伝わりました。 一番インパクトがあったのはやはり一番最初の耳が聞こえない息子への オルゴールを作るという「よりみち」でした。 例え普通の人のようにオルゴールの音が聞こえなくても、 息子が小さな頃にぽんぽんと優しくお腹を叩いていた子守歌は この世の中で一番の子守歌で、一生身体の中で鼓動のように 刻まれているものだと思いました。 母親の愛情というのは無限だというのが伝わった作品だと思いました。 そしてもう一つ印象的だったのは「おさきに」でした。 妻が病に倒れ、記憶力が怪しくなってしまったけれど、 退院祝いに贈ったオルゴールは意外にも夫よりも以前の妻の記憶力の良さが結果的に実を結んだオルゴールでした。 歳月を重ねた夫婦がまた過去に遡って懐かしい昔を 思い出すという光景がとても羨ましく思えました。 自分にはこんな光景は現実には無いだろうと思うと 余計に美しく思えました。 瀧井朝世さんの解説も丁寧に書かれているので読みやすかったです。 その解説にもあったように自分の心の中の音楽を オルゴールにしてもらうとしたらどんな風にしてもらおうかとあれこれと想像してしまいました。 小さい頃にオルゴールを買ってもらったことがありますが、 それとはまた違う曲を流してみたい気もします。 というか、このオルゴール店主のようなお店があったら 良いなと思いました。 タイトルのイメージから想像がつきにくい内容でしたが、 むしろひっそりと静かに佇むオルゴールというイメージで 心の隅々まで温まる物語ばかりでした。 店長の存在があまり分からないので、 もしこの続編が出るとしたらその点も詳しく知りたいなと思いました。 何だか一人でゆっくりとオルゴールの音色を聞きたくなる気分になれた作品でした。
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優しい気持ちになれる、優しい音色の物語だった 一つ一つの物語は短いけれど、それぞれの人生や思い出をうかがい知る どの物語の終わりも、最終的な結末は読み手の想像力を掻き立ててくれるのが良いなって! 次に続く言葉はなんだろう? 次に彼はどのように行動するのだろう? って思う終わり方で...
優しい気持ちになれる、優しい音色の物語だった 一つ一つの物語は短いけれど、それぞれの人生や思い出をうかがい知る どの物語の終わりも、最終的な結末は読み手の想像力を掻き立ててくれるのが良いなって! 次に続く言葉はなんだろう? 次に彼はどのように行動するのだろう? って思う終わり方で、私は幸せな想像をしてしまう それは彼らの人生がこれからも続いていく道標みたいで私は好きだな もちろんちゃんと綺麗な大団円の結末も好きだけれど、未来を想像する終わり方も素敵だな この物語でのオルゴールは、人生の添え木のような役割だ 出しゃばることなく、思い出や人生の1頁を思い出させてくれる 物語によってはオルゴールはほんの少ししか登場しない! 正直それには驚いた ありえないほどうるさいとのタイトルだから、沢山のオルゴールが鳴り響いているものかと笑 ほんと、1人の人生を支えた音を支える添え木みたいだ 耳の聞こえない少年に響く音、4人で作った音、好きを続けるための音 どの音の物語も優しくて、そして小さく幸せが灯っている 私がオルゴールを買う時は、オルゴールはどんな音を響かせているだろうと想像する
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全体として浅めかな。短編集だから仕方がないと思いつつも、題材が面白いからこそあともう少し深掘りしていけばもっと面白くなりそうなのにと思う。 親子の話が好きです。
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心の中で鳴っている音に耳を傾けることで、自分の気持ちに素直になれるのかもしれない。訪れたお客さんの心を店主がとてもやさしい言葉で包んでくれる、優しい物語だった。自分の心でどんな音が鳴っているのか、聞いてみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
瀧羽麻子さん初読み。心に流れる曲を作ってくれるオルゴール店の話。色々なお客さんがいる。 もっと心が温かくなったり、特殊能力が注目されるような内容かと思いました。 とにかく控えめな店員さんとそんなに乗り気ではない客。後ではっとするという様な。 おすすめするって、難しいですね。 とにかく心の声を聴くという視点の作品。自分の心、人の心など。
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悩みを抱えた主人公達がオルゴールを通して 大切な物事に気づいて前に進む物語です。 主人公達の心の声を聞ける店主が、オルゴールの曲を提供しますが主人公たちの忘れかけていた大切な想い出を、音と共に甦らせます。 こんな素敵なオルゴール店に行ってみたいと思いますし、購入したらわたしにはど...
悩みを抱えた主人公達がオルゴールを通して 大切な物事に気づいて前に進む物語です。 主人公達の心の声を聞ける店主が、オルゴールの曲を提供しますが主人公たちの忘れかけていた大切な想い出を、音と共に甦らせます。 こんな素敵なオルゴール店に行ってみたいと思いますし、購入したらわたしにはどんな曲のオルゴールが来るのかなと想像してみたりしました。 小樽の街並みが美しく文章化されていて それも素敵でした。
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素敵な音色を奏でるオルゴールが、大切な人とのつながりを思い出させてくれるお話。「必ずしも、音楽そのものに思い入れがあるとは限りません。人生の大事な場面でたまたま流れていた曲が、意外に長く心に残ることもある。」というセリフの通り、音楽は大切な思い出を呼び起こしてくれるものだと感じま...
素敵な音色を奏でるオルゴールが、大切な人とのつながりを思い出させてくれるお話。「必ずしも、音楽そのものに思い入れがあるとは限りません。人生の大事な場面でたまたま流れていた曲が、意外に長く心に残ることもある。」というセリフの通り、音楽は大切な思い出を呼び起こしてくれるものだと感じました。
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