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おもろい以外いらんねん の商品レビュー

3.4

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/04/19

関西弁小説が好きなのですんなり読めた。 ハッピーエンド。 ツッコミというものが普通から外れたものを否定するという前提で成り立ってるから、その普通があやふやになってる現代、普通なんてほんとはないという当たり前に気づき始めた時代だから、ツッコミという文化のアップデートが必要なのか...

関西弁小説が好きなのですんなり読めた。 ハッピーエンド。 ツッコミというものが普通から外れたものを否定するという前提で成り立ってるから、その普通があやふやになってる現代、普通なんてほんとはないという当たり前に気づき始めた時代だから、ツッコミという文化のアップデートが必要なのかもしれない。 見てられないっていうベテランの芸人も増えたけど、最近のM1を見てるとお笑いってどんどんどんどん旧形態の笑いが削ぎ落とされておもしろくなってる。これからのお笑いに期待しかない。

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2023/04/15

文章に漫才のネタゾーンがあるので、すごく読みやすいです。高校からコンビを組んで、売れて、悩んで…、きっと世の漫才師さんは同じような気持ちを感じて、売れたいと思いつつ、売れると自分たちのネタをする時間が無くなり、かといって売れないと発表する場もない。そんな芸人さんたちの世界を垣間見...

文章に漫才のネタゾーンがあるので、すごく読みやすいです。高校からコンビを組んで、売れて、悩んで…、きっと世の漫才師さんは同じような気持ちを感じて、売れたいと思いつつ、売れると自分たちのネタをする時間が無くなり、かといって売れないと発表する場もない。そんな芸人さんたちの世界を垣間見た気持ちになりました。気持ちがぶつかり合うシーンもあり、タイトルのおもろい以外いらんねん、の意味も理解出来ます。実はおもろいってかなり難しいんだな、と思いました。

Posted byブクログ

2023/03/26

笑いの境界線って、プライバシーとか社会とかの影響でだいぶ変わってくるんだよな、しかも顕在化しないから分からないんだよなと思います。んで、その笑いの本質から外れたものは、後になっていろんな人の目につくところで反復されて批判されるものと化することがある。いわゆる炎上というもので。結局...

笑いの境界線って、プライバシーとか社会とかの影響でだいぶ変わってくるんだよな、しかも顕在化しないから分からないんだよなと思います。んで、その笑いの本質から外れたものは、後になっていろんな人の目につくところで反復されて批判されるものと化することがある。いわゆる炎上というもので。結局日本人は足並み揃えて進んでいくことしか出来なくて、そこから遅れた人や速い人をみんなで指さして笑うことが多いなと思います、いい意味でも悪い意味でもね。

Posted byブクログ

2023/01/14

おもろい以外いらない、という迷宮。 漫才師、芸人、相方という名のパートナー。 なんか色々と想像しながら読みました。

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2022/12/29

男子高校生3人が漫才を通して成長していく物語。 表紙の3人は彼らでしょうか。 真ん中はユウキくん。中の世界が爆発して燃えている様子は漫才に対する熱量の凄さを表しているように見えます。 右は滝場。仮面をつけて見る自分の手には手首がありません。面白くない自分に彼なりの「笑い」の仮面...

男子高校生3人が漫才を通して成長していく物語。 表紙の3人は彼らでしょうか。 真ん中はユウキくん。中の世界が爆発して燃えている様子は漫才に対する熱量の凄さを表しているように見えます。 右は滝場。仮面をつけて見る自分の手には手首がありません。面白くない自分に彼なりの「笑い」の仮面をつけて面白いと思ってもらおうと努めるがそこに本当の自分は無い様を表しているように見えます。 左は僕。雑草が出てきたシーンあったっけ。うーん、思い出せない… そして3人の腕の重なった部分はぼやけて融合している。これは今後トリオとして3人が協力して漫才をするメタファーであると考える。 つぐみぼんぼんぴょん丸って、ぽんぽこの高木ひとみ丸がモデルなんですかね、名前似てるから。

Posted byブクログ

2022/12/22

まず第一印象として、読み易くは無かった。 それこそ漫才の台本のような、喋り言葉そのまんまの会話文が、小説という形だとこんなに入ってきにくいのか、とちょっと意外だった。(多分ひらがなが多いせい) 地の文も情景や誰の視点なのかが読み取りづらい。比喩も独特で情報が入ってきにくい。 そ...

まず第一印象として、読み易くは無かった。 それこそ漫才の台本のような、喋り言葉そのまんまの会話文が、小説という形だとこんなに入ってきにくいのか、とちょっと意外だった。(多分ひらがなが多いせい) 地の文も情景や誰の視点なのかが読み取りづらい。比喩も独特で情報が入ってきにくい。 そんな感じで文章表現は粗削りに感じられながらも、心情の言語化は上手いと思った。辛いとか気に食わないとかの一歩手前のモヤモヤみたいな複雑な感情に、的確な表現を与えてみせる描写は見事だった(登場人物にセリフとして語らせるのはリアリティが少し欠けていたけれども)。ただ、終盤は少し分かりづらかったかな。 タイトルにある「おもろい以外いらんねん」というセリフが作中に3度、主要な登場人物の咲太、滝場、ユウキによってそれぞれ1度ずつ使われている。全く同じ言葉なのにそれぞれの価値観、それぞれの文脈を通して全く違う響きに聞こえるようになっているのが面白い。 扱われているテーマは『お笑いの価値観のアップデート』であり、まさに現代のお笑いにおける問題。令和になって可視化されたお笑いの加害性、イジりという名のハラスメント。傷つけないお笑いのニーズ。時代の流れ。 あと物語の舞台は2020年だと思うのだけど、この頃のコロナ禍の閉塞感のヤバさが生々しくて懐かしかった。たった2年前の事なのにもう随分昔のことのように感じる…。

Posted byブクログ

2022/11/09

そんな大袈裟な、というようなパーソナルな部分を描きすぎず仄暗いしておくことで飛躍時の虚構感に奥行きが出て、人物像に深みがあった。内容もなんとなく知ってる芸人さんのソレで、結末はずーーーっとそれ思ってた!というものでカタルシスがあった。

Posted byブクログ

2022/11/09

共感できるところもあるし、タイムリーな状況だから伝わることもあった。けど関西弁を読むことに馴染みが薄くて入り込むことが難しかった。人物像もあんまり浮かび上がってこなくてさらーっと読み終わってしまった感じ。

Posted byブクログ

2022/10/22

おもしろかったな!これを男の人が書いたというのがなんか嬉しかった。こういう抽象的なことを高校生くらいの頃はずっと考えられていたのに、大人になったらできなくなった。俺は、めっちゃ嬉しかったから「考えとくわ。」と言った。の一文が凄いと思った。

Posted byブクログ

2022/09/29

おもろい以外いらんねん、というタイトルは色んな意味をもつという点がおもしろい。ノリと空っぽの話は共感できた。わかりそうでわからない部分も少しあり、そこがストーリ全体とのギャップ。加納さん、面白かったです!

Posted byブクログ