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累々 の商品レビュー

3.7

53件のお客様レビュー

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2021/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作が面白かったので、待ちに待った新作出たので早速読んだ。 前作みたいに短編集なのかと思ったら、今作はひとりの女性のことを書いた短編。すべてつながってる。 小説の名前はすべて同じ女性の呼び名で、その名前の分だけ顔があるということ。 人には色んな面があるということ、がこの小説で伝えたかったことじゃないかなと思った。 最終的にはハッピーエンドで終わってよかった。 個人的には「ユイ」が1番面白かった。

Posted byブクログ

2021/01/27

「カモフラージュ」に続く松井玲奈さんの新作。最初独立した短編集なのかなと思ったが、途中で連作短編と気付いた。人の表と裏の顔…多面性を描いた作品で、登場人物が個性的な人が多いのも面白い(リアルな恋愛をシミュレーションゲームとしてプレイしているおじさんなどなど)。「結婚」「セフレ」「...

「カモフラージュ」に続く松井玲奈さんの新作。最初独立した短編集なのかなと思ったが、途中で連作短編と気付いた。人の表と裏の顔…多面性を描いた作品で、登場人物が個性的な人が多いのも面白い(リアルな恋愛をシミュレーションゲームとしてプレイしているおじさんなどなど)。「結婚」「セフレ」「パパ活」「トラウマ」などテーマは多彩。

Posted byブクログ

2021/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

松井玲奈、おそるべし。もはや「アイドル」作家というカッコは必要ないな。 前作『カムフラージュ』がすごくよかったので二作目はどうかな、ちょっとアレを超えるのは無理かな、なんて思いながら読み始めた自分が恥ずかしい。 タイトルも章の構成もすばらしい。当然内容も。 本の紹介にある「本当の私は誰」という言葉。そうか、そういう意味の「私」か、と。 彼氏にプロポーズされたのに結婚をためらう「私」と、彼氏の友だちとセフレの関係を持つ「私」と、お金に困ってないのにパパ活をしている「私」と、初恋が実らずに涙する「私」と、そして、今日結婚式をあげる「私」と。いろんな「私」の物語。いくつもの顔。いくつもの私。いくつもの「関係」。 人はだれでもいくつもの「顔」を持っている。時間によって変化する顔も、相手によって変化する顔も、気分によって変化する顔も、ある。そんな「私」の「顔」をなんと鮮やかに切り取るのか、松井玲奈は。 それでも、そのたくさんの顔の、その時による変化の、そのすべての裏側に、もしかすると絶対に変わらない思いがあるのかもしれない。いや、きっとあるのだろう。その変わらない思いへの作者の祈りを感じた。

Posted byブクログ