ゴールデンタイムの消費期限 の商品レビュー
この作家さんの世界観が大好きなんですよね。少し暗い感じがして。この本はある理由で小説が書けなくなった元、天才小説家、綴喜文彰のもとへレミントンプロジェクトの案内状が来る。何人もの元天才たちが集められ、天才に戻すリサイクル計画だったのです。 文章が頭に入ってきやすくてすらすらと読...
この作家さんの世界観が大好きなんですよね。少し暗い感じがして。この本はある理由で小説が書けなくなった元、天才小説家、綴喜文彰のもとへレミントンプロジェクトの案内状が来る。何人もの元天才たちが集められ、天才に戻すリサイクル計画だったのです。 文章が頭に入ってきやすくてすらすらと読むことが出来ました。
Posted by
近所の図書館で借りて。 文体が軽く、スラスラと心地よく読めました。登場人物たちの感情の表現もとても良かった。登場人物と一緒に苦しんで、悩んで、解放された、って感じです。 才能を持って期待されているからこその葛藤がとてもよく伝わってきました。天才って大変…。「何も分からない頃から、...
近所の図書館で借りて。 文体が軽く、スラスラと心地よく読めました。登場人物たちの感情の表現もとても良かった。登場人物と一緒に苦しんで、悩んで、解放された、って感じです。 才能を持って期待されているからこその葛藤がとてもよく伝わってきました。天才って大変…。「何も分からない頃から、自分の存在理由を一つに絞ってしまって、気づけばとりかえしのつかないところまで来てしまっている。賭けたものの重さが怖くて、降りることも出来ない」っていう一節には恐怖を感じた。
Posted by
今まで読んできた小説の中で個人的には一番面白かった。 人間がAIとどう関わっていけば良いのか、というテーマが根底にあって、その中で落ちこぼれの天才である登場人物一人ひとりが葛藤する…と言ったストーリー。情景や心情描写がわかりやすい。斜線堂先生の文章もAIが作成してたりして…笑 ...
今まで読んできた小説の中で個人的には一番面白かった。 人間がAIとどう関わっていけば良いのか、というテーマが根底にあって、その中で落ちこぼれの天才である登場人物一人ひとりが葛藤する…と言ったストーリー。情景や心情描写がわかりやすい。斜線堂先生の文章もAIが作成してたりして…笑 自分は特に天才でもなんでもないただの凡人なのだが、登場人物一人ひとりに共感を覚えた。 進路に悩んでいる高校生が読んだら刺さるんじゃないかな。と思った。
Posted by
元、天才たちの話 「好き」がいつのまにか「義務」のように感じ、苦しくなる。「依存」してしまう。「楽しい」と感じなくなってしまう。 承認欲求というものは誰にでもあって、 他人から良い評価をもらいたい。 褒められたい。 認められたい。 そんな気持ちが自分の背中を崖から落ちるギリギ...
元、天才たちの話 「好き」がいつのまにか「義務」のように感じ、苦しくなる。「依存」してしまう。「楽しい」と感じなくなってしまう。 承認欲求というものは誰にでもあって、 他人から良い評価をもらいたい。 褒められたい。 認められたい。 そんな気持ちが自分の背中を崖から落ちるギリギリまで押してしまうことがある。 天才、と一度でも呼ばれてしまえば、元に戻ることはできない。期待や重圧を過度に受け、耐えられなくなった者は壊れてしまう。 何が正解なのか、わからなくなる。 そんな人たちが、救われてほしいと思う本。
Posted by
昔神童、今はただの人はたくさんいると思う。 神童レベルが頭抜けている人は苦悩が多いのだろうか。 AIをうまく組み込んでいるなと思いました。 人里離れた秘密の場所だから成り立つ人間関係もあるのかなと思いました。読後は爽やか。
Posted by
私は天才ではないので、理解はできたが共感は出来なかった。 テーマに対してストーリーの起伏が少ないと思った。天才の苦悩の部分をもっとエグく描き上げてほしかった。 天才児というのは早熟であって、大人になるにつれて一般人との差がなくなってくるという話は聞いたことがあり、それを越える...
私は天才ではないので、理解はできたが共感は出来なかった。 テーマに対してストーリーの起伏が少ないと思った。天才の苦悩の部分をもっとエグく描き上げてほしかった。 天才児というのは早熟であって、大人になるにつれて一般人との差がなくなってくるという話は聞いたことがあり、それを越えるストーリーを期待したんだが。 トレーニング用AIの使い方としても普通かなと思ってしまった。
Posted by
天才という称号は、天才の落ちこぼれにとっては非常に辛いものだと感じた。 人工知能を使ったこのプロジェクトは私の意思に反して、現実性のあるものに感じた。
Posted by
斜線堂有紀さん、初めて読んだ。 ミステリーというよりは青春群像劇。 かつて天才少年少女と呼ばれた6人の若者たちが、レミントンプロジェクトに参加するべく集められる。 天才であることの消費期限が迫っている焦り。 天才でいるためにAIレミントンの力を借りることへの葛藤。 主人公綴喜を...
斜線堂有紀さん、初めて読んだ。 ミステリーというよりは青春群像劇。 かつて天才少年少女と呼ばれた6人の若者たちが、レミントンプロジェクトに参加するべく集められる。 天才であることの消費期限が迫っている焦り。 天才でいるためにAIレミントンの力を借りることへの葛藤。 主人公綴喜を軸に、それぞれの心情が丁寧に描かれる。 とても読みやすく、ぐいぐい引き込まれて一気に読んだ。 最後にそれぞれが選んだ道もよかった。
Posted by
元天才と呼ばれる若者が集められ、AIの力で再起させようという国家プロジェクトのお話。 AIの助けを借りた作品や実力は、自分のものと言えるのか。Chat GPT等が台頭してきている今だからこそ読んでいて刺さる作品だった。 斜線堂有紀さんのスラスラ読める文章に気になる設定で一気に...
元天才と呼ばれる若者が集められ、AIの力で再起させようという国家プロジェクトのお話。 AIの助けを借りた作品や実力は、自分のものと言えるのか。Chat GPT等が台頭してきている今だからこそ読んでいて刺さる作品だった。 斜線堂有紀さんのスラスラ読める文章に気になる設定で一気に読んでしまった。 終盤の展開は少し弱く感じたが、結末は綺麗にまとまっていたので高評価。
Posted by
自分のこれまでの人生を捧げてきたものを否定されるのは恐ろしいこと。ほかの生き方もあると諭されても、そんなことはわかってて、それでも縋るしかないという気持ちは、理解できないわけではない。天才だなんて持て囃されようが貶されようが、結局は自分がどう生きたいかが問題なのだなあと。好きなも...
自分のこれまでの人生を捧げてきたものを否定されるのは恐ろしいこと。ほかの生き方もあると諭されても、そんなことはわかってて、それでも縋るしかないという気持ちは、理解できないわけではない。天才だなんて持て囃されようが貶されようが、結局は自分がどう生きたいかが問題なのだなあと。好きなものをずっと好きなままでいられたらそれはしあわせなことだよね。
Posted by