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夏への扉 新版 の商品レビュー

4

145件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

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2024/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロバート・A・ハインラインによるSF小説の古典。 冒頭で語られるタイトルの由来が素敵で、一気に引き込まれてしまった。 「冬が来るとピートは、きまって、まず自分用のドアを試み、ドアの外に白色の不愉快きわまる代物を見つけると、(馬鹿ではなかったので)もう外へは出ようとせず、人間用のドアをあけてみせろと、ぼくにうるさくまとわりつく。 彼は、その人間用のドアの、少なくともどれかひとつが、夏に通じているという固い信念を持っていたのである」 飼い猫のピートが存在しない夏への扉を探すようにして、主人公・ダンもまた、失いかけてしまったものを時間旅行の中で探し求める。 SF的な巧緻さはあまり目立たず、それよりも、展開が爽快で、キャラクターには愛着が湧き、物語全体におおらかな優しさを感じさせる、とても読後感の良い小説だった。

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2024/06/05

名作古典SFとしてタイトルだけは知っていたが初読み。 [新版] ではなく、図書館にあった1979年発行のもの。 扉の情報からは1957年の作品? すると10年以上未来の1970年と その30年後の2000年の科学技術と暮らしぶりへの著者の想像力に舌を巻く。 初めのうちは、同一...

名作古典SFとしてタイトルだけは知っていたが初読み。 [新版] ではなく、図書館にあった1979年発行のもの。 扉の情報からは1957年の作品? すると10年以上未来の1970年と その30年後の2000年の科学技術と暮らしぶりへの著者の想像力に舌を巻く。 初めのうちは、同一対象の呼び方が複数(主人公はダン、ダニイ、ダニエル、猫も 護民官ペトロニウス、ピートといった具合)なので戸惑ったが、中盤からはテンポよく読め、意味不明だった状況の伏線が見事に回収されて、痛快に読み終えた。 「未来は、いずれにしろ過去にまさる」という感覚は、ひたすら日進月歩の向上ということではなく、過去への反省を踏まえて紆余曲折もありながら絶えず前進していくものとして肯定したいと感じた。 24-10

Posted byブクログ

2024/06/02

これが1950年代の作品というのが信じられないくらい新鮮な科学技術の描写だった。 「過去と未来が繋がる」というべきか「未来と過去が繋がる」というべきか分からないが、中盤からは読んでいてワクワクが止まらなかった。

Posted byブクログ

2024/05/25

後半の流れは読めてしまうものの、面白い。 SF小説は小難しい話がつきものだけど、この作品はかなりやさしくすらすら読める。 タイムトラベルにありがちな矛盾をさらりと吹き飛ばすところも秀逸。 ラストは爽やかで素敵な終わり方。 ものすごい感動とかはないけどじんわり響く感じで良かったです...

後半の流れは読めてしまうものの、面白い。 SF小説は小難しい話がつきものだけど、この作品はかなりやさしくすらすら読める。 タイムトラベルにありがちな矛盾をさらりと吹き飛ばすところも秀逸。 ラストは爽やかで素敵な終わり方。 ものすごい感動とかはないけどじんわり響く感じで良かったです。

Posted byブクログ

2024/05/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに夢中で一気読みした。タイムトラベルエンタメ、面白い! だいぶ昔の本で、当時の未来が今の過去だけど、生き残っているものはやはり理由があるな。SEはずっとノータッチの分野なので、これから他のも読んでみようかと。良かった、出会えて。

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2024/04/28

序盤のイライラからの終盤のパズルのピースがはまって行くような気持ち良さが、堪らなかった。 良い本は時間を超えますね。

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2024/04/28

  古典的なSF小説、昔読んで面白かった記憶があったので再読。1950年代に書かれた、1970年代という未来が舞台で、そして2000年代という未来にタイムスリップする物語なのだが、古臭さを感じさせないところがすごいと思う。一人称で描かれる主人公に都合の良すぎる展開という感じがしな...

  古典的なSF小説、昔読んで面白かった記憶があったので再読。1950年代に書かれた、1970年代という未来が舞台で、そして2000年代という未来にタイムスリップする物語なのだが、古臭さを感じさせないところがすごいと思う。一人称で描かれる主人公に都合の良すぎる展開という感じがしないでもないが、でもさすがは名作といわれる作品だと思った。そして古典的名作にありがちな読みにくさもないので、お勧めしたい作品。

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2024/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リッキーが都合いい女すぎて。主人公にていよく宛てがわれた女って以外人となりが分からなかったな。でも分かりやすいストーリーと分かりやすいハッピーエンドで楽しく読めた。

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2024/04/18
  • ネタバレ

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王道的な物語展開と優しい終わりが夏というタイトルにあっていた。 読後感としては夏より梅雨のイメージだけれど。 改めてバックトゥザ・フューチャーが影響を受けたというのも頷ける。 ピートの生き方を自分のペットにも準えたくなる。そういうワクワクがあった。

Posted byブクログ

2024/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

リッキィと結婚…?と思ったが、まぁ1950年代の価値観と考えると、あまり違和感ないか 15くらいで結婚に出されるもんね ダニィのキャラがよく表れていて、向こう見ずに過去に行こうとするのも分かる ニューディストの所とかワクワクするね、ピートはどうなっちまったんだ!?とずっと不安だったから良かった 日本語版、とても読みやすかった、そして軽調な感じが英語を読んでいるみたいで、素晴らしかった 逆に英語で読んでみたいと思ったけれど、相当照準を合わせてくれてるんだなと ダニィのキャラがとにかく良くて、読んでて楽しかった あと皆良いキャラだね

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