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オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る の商品レビュー

4.1

211件のお客様レビュー

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2023/06/01

IQ180の天才、中学中退後ネットで独習し、起業し、世界中のリーダーと協働し、AppleでSiriの開発にも携わる、いわゆるGIFTED。35歳で台湾のIT担当大臣となり、数々の先進的な政策を実現し、見事なコロナ対応でも世界からも注目されてきた。ちなみに性的マイノリティ。我々凡人...

IQ180の天才、中学中退後ネットで独習し、起業し、世界中のリーダーと協働し、AppleでSiriの開発にも携わる、いわゆるGIFTED。35歳で台湾のIT担当大臣となり、数々の先進的な政策を実現し、見事なコロナ対応でも世界からも注目されてきた。ちなみに性的マイノリティ。我々凡人からすると別世界の人であるが、果たして日本社会はこのような個性に活躍の場を提供できるのだろうか? 民主主義とはなにか?という根源的な問いへの答えは、タン氏が本書でも言う「誰も置き去りにしない」「寛容(インクルージョン)の精神」なのだと腑に落ちた。この非効率な制度をデジタルとAIを使って発展させていこうという試みと思想が本書のメッセージ。 台湾の近代史についても簡潔に述べられていて、李登輝のリーダーシップの下いかにして台湾が民主化と国際化を成し遂げたのかを思うと、香港政府は共産党中国に完全に飲み込まれてしまったが、台湾は絶対にそのようにしてはいけないと強く思う。 台湾国民の政治参加の意識を日本人は見習わなくてはいけないし、タン氏の活躍もあり様々な政策、改革が非常にスムーズに実行されているようだ。日本では絶対にこうはならない。それはなぜか?人口の多寡、近代化にいたる複雑な過程、世代間の対立、排他的な国民性、国民と政府の信頼関係...台湾に学ぶことはたくさんある。 タン氏は日本のカルチャーや思想にも相当詳しいが、世界の頭脳ともいえるこのような人が日本文化に関心を持ってくれているだけでも誇らしく思う。

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2023/05/06

【内容紹介】 総取材時間20時間以上! オードリー・タン氏自身が、自らの考え、行動、夢を語る。 世界のメディアがいま、最も注目するテクノロジー界の叡智が、描くデジタルとAI(人工知能)の未来! 台湾は、2020年に全世界を襲った新型コロナウイルス(COVID-19)の封じ込めに...

【内容紹介】 総取材時間20時間以上! オードリー・タン氏自身が、自らの考え、行動、夢を語る。 世界のメディアがいま、最も注目するテクノロジー界の叡智が、描くデジタルとAI(人工知能)の未来! 台湾は、2020年に全世界を襲った新型コロナウイルス(COVID-19)の封じ込めに唯一成功しました。 本書は、その中心的な役割を担った若きデジタル担当政務委員(閣僚)が、コロナ対策成功の秘密、デジタルと民主主義、デジタルと教育、AIと社会・イノベーション、そして日本へのメッセージを、自身の言葉で語りつくします。 【目次抜粋】 はじめに 序章 功を奏したITによる新型コロナ対策 第一章 私をつくってきたもの 第二章 デジタル民主主義とソーシャル・イノベーション~誰もが政策に寄与できる社会 第三章 ITは教育をどのように発展させるか~プログラミング思考を身につける 第四章 AIが開く新しい社会~デジタルは人のためにある 第五章 日本へのメッセージ

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2023/03/22

オードリー・タンの自叙伝的な本。著者の目から見たデジタル、AIの具体展望について示唆が得られるかと期待して読み始めたところ、著者のより抽象的な思想がメインでそこまでの目新しさを感じず、興味が湧きづらく斜め読みで終わってしまった。著者自体は大変素晴らしい人物。 AIに関する章で、...

オードリー・タンの自叙伝的な本。著者の目から見たデジタル、AIの具体展望について示唆が得られるかと期待して読み始めたところ、著者のより抽象的な思想がメインでそこまでの目新しさを感じず、興味が湧きづらく斜め読みで終わってしまった。著者自体は大変素晴らしい人物。 AIに関する章で、以下点は興味深かった。 ・競争原理に囚われていると、AIに自分の仕事を奪われるという発想になる。公共の価値を生み出すことを目指していれば、そこにAIが活用できることが喜びになる ・AIと人間の関係は、ドラえもんとのび太の関係に似ている ・デジタルディバイドを埋めるためには、誰も置き去りにしないインクルージョンの力が必要 ・最後に説明責任を負うのはAIでなく人間

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2023/03/21

33歳で引退し、公益のために生きているという。トランスジェンダーで高IQ、中学中退などのキーワードで認識されがちなオードリータン。その心根は純粋に尊敬に値する。素晴らしい。 本著は日本で取り上げられるオードリータンの著作と似通っていてあまり目新しいことが無い。オードリータンのポ...

33歳で引退し、公益のために生きているという。トランスジェンダーで高IQ、中学中退などのキーワードで認識されがちなオードリータン。その心根は純粋に尊敬に値する。素晴らしい。 本著は日本で取り上げられるオードリータンの著作と似通っていてあまり目新しいことが無い。オードリータンのポリシーや考え方を述べている本であり、著作が変わろうと、ポリシーや経験譚が大きく変わる事はないからだ。 それでも改めて読むことでの気付きや共感があった。例えば、こんな表現。「AIと人間の関係はドラえもんとのび太くん」本当に忠実な表現かは置いておいて、このような例えはオードリー独特。来たるシンギュラリティをドラえもんの世界に置き換え、しばし行間から夢想へトリップする。 柄谷行人の交換モデルXの考察も興味深い。交換と言うことを考える時、縦と横に軸を取る。片方は知り合いと交換するか見知らぬ人と交換するかという方向性。もう一つは交換の中で見返りの関係になるかどうか。知り合いで見返りを求めないのは家族関係。見知らぬ人で見返りを求めるのは市場関係。知り合いで見返りを求めるのは就労関係、政治関係。交換モデルXは、見知らぬ人で見返りを求めない関係の事だ。 オードリータンは、これを知識の交換のようなモデルとして想定。知識を誰かとシェアしたからといってその知識が失われるわけではない。オードリーらしい、と思う。私なら単に募金とか宗教、慈善活動を当て嵌めてしまう。オードリーのシェアには、テクノロジーの裏付けがある。 恐らくこの考えが根源となり、オードリーの思考は発展する。自らの利益にならぬようなお節介こそ民主主義では重要。交差性というアイデンティティの差による抑圧を理解する枠組み。圏論という異なるアプローチが共通解に辿り着く数学理論。多様性を認め、差異による価値を損得感情無しにシェア出来れば、そうして到達する世界こそが理想だと考えているように見える。 …そうした到達点の産物の一つに〝萌典“がある。オードリーはとてもキュートだ。

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2023/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・Humor over Rumor(ユーモアは噂を超える)  トイレットペーパーの買い占めが起きようとした際、「誰でもお尻は1つしかない。(だから安心してください)」 ・2014年ひまわり運動に関与。台湾と中国がサービス貿易協定を結ぼうとしたときに学生が議会との対話を求めて国会に立てこもり。オードリータンはg0vメンターとともにネットライブ配信して学生運動を支援 → 20の民間団体がネットを通じて話し合い、3週間で4つの要求をまとめて提出 → 議長は全ての要求に応えてくれた → デモとは様々な意見があることを示す行為 → これが民主化の歴史を変えたのでは無いか? ・ソーシャルイノベーションとは市民がテーマを決め、政府が市民のアイディアに協力することで完成するもの → インターネットを使うことで誰もが話し合うことができる。市民がアイディアを出すことができる ・デジタル社会で求められる3つの素養 ・自発性 ・相互理解 ・共好 → お互いに交流し、共通の価値を探し出すこと

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2022/12/17

私にとっては少し難しく感じましたが、情報系の学部に通う学生としては勉強になることも多かったです。著者がどんな人生を歩み、いかにすごい人であるかがわかりました。

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2022/10/22

不勉強ながらこの著者の方を存じ上げていなかった。台湾でデジタル担当政務委員、すなわち閣僚として現役で働かれている方である。 彼自身が考えていることを、全て共感できるわけではもちろんないけれども、自分が赤字で考えていたり思っていた事はひょっとしてこういうことだったのではないか、と...

不勉強ながらこの著者の方を存じ上げていなかった。台湾でデジタル担当政務委員、すなわち閣僚として現役で働かれている方である。 彼自身が考えていることを、全て共感できるわけではもちろんないけれども、自分が赤字で考えていたり思っていた事はひょっとしてこういうことだったのではないか、と振り返ったりまた気づかされたりするような表現が非常に多い。 示唆的だったのは、AIと人間それぞれの仕事の及ぶ範囲について。創造力の定義が変化し続ける以上、人間の仕事はなくならない。 公共の価値、利益を達成する、という軸を持っていれば、 著者は人から話を聞くことやまた自分の考えを言葉にすることを大事にしている。 2章には、著者の母が教えてくれたこととして、このようなことを書いている。 私の考えがたとえ個人的なものであってもその内容を言語で明確に説明することができれば、同じ考えを持った人に必ず巡り会うことができる。すると、私が考えて説明したりした事は、単なる個人的な考えではなく、公共性のある考えになり、同じ考え感覚を持つ人が、どうすればより良い生活かを共に考えるきっかけになる、といことである。 一章にはこのようなことが書いてあった。 他人の話を聞くことの興味は、自分自身の視点と言う制限を取り払うことや、他者の個人的な経験や背景から述べられたことを通じて、世界はこんな視点んでも解釈できると理解できゆこと。

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2022/10/21

前々から著者について興味があったので、読んでいて楽しかったし、勉強になりました。あと、何故か?仕事と勉強へのモチベーションが上がったように思う。

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2022/10/15

台湾では5Gの導入を地方からはじめているという方針は、是非とも日本でもやってほしいと感じた。都市部に人口集中するのはとにかく"便利"だからだと思う。これからネットはより誰に対してもより身近な存在になる。地方から5Gを導入して、スマートシティ構想をそれぞれに行わ...

台湾では5Gの導入を地方からはじめているという方針は、是非とも日本でもやってほしいと感じた。都市部に人口集中するのはとにかく"便利"だからだと思う。これからネットはより誰に対してもより身近な存在になる。地方から5Gを導入して、スマートシティ構想をそれぞれに行わせたら面白い進化を遂げると思う。都市部からはじめるから、結局"便利"な場所に人は留まるし、地方からも流れてくるのは必然だと思う。もちろん、ネットに繋がれない人を無視しろと言っているわけではない。両者がより便利になるようにするにはどう発展するのがよいかを各地方が良い意味で競い合えれば、自分のイイネと感じられる地方に流動的に移動すると思う。

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2022/10/08

オードリー・タン本人よりも、台湾の政治への民衆参加について詳しく書かれている。この本の通りだとすると、国民に開かれた、素晴らしい政府の様に思える。果たして実態はどうなのか、気になる所ではある。

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