オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る の商品レビュー
買ってから長い間読まずにいたけど、もっと早く読んでおけば良かった...!めちゃくちゃ面白かった。 「自分で設計したプログラムから最も縁遠い人たちに使ってもらって意見を集う」になるほどぉぉ〜...とつい唸ってしまった。ついペルソナとなるユーザーに意識を向けがちだけど、常に多角的な...
買ってから長い間読まずにいたけど、もっと早く読んでおけば良かった...!めちゃくちゃ面白かった。 「自分で設計したプログラムから最も縁遠い人たちに使ってもらって意見を集う」になるほどぉぉ〜...とつい唸ってしまった。ついペルソナとなるユーザーに意識を向けがちだけど、常に多角的な見方が重要だよねと改めて。 AIに言及した場面で「AIは人工知能でなく、補助的知能として捉えるべき」「AIは人間の選別に使うものではなく、あくまでイノベーションを産むためのもの。」とあり、これにも深く頷けた。 オードリー・タンさんは考え方は常に自由なのにやることは一貫してて、ほんと素敵。 もっと寛容で相互理解があり、政治・社会活動が自分事だと思えるような社会になっていけば良いなぁと思う。
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2024年3月6日読了。コロナ対応で名を挙げた台湾のIT大臣オードリー・タンの自伝。プログラマ出身からくるIT技術力と知見、若くから米国で起業した実業経験、マイノリティ出身からくるダイバーシティ・インクルージョンの哲学とすごい人。名前の「鳳」の読みが「おおどり」である、などちょい...
2024年3月6日読了。コロナ対応で名を挙げた台湾のIT大臣オードリー・タンの自伝。プログラマ出身からくるIT技術力と知見、若くから米国で起業した実業経験、マイノリティ出身からくるダイバーシティ・インクルージョンの哲学とすごい人。名前の「鳳」の読みが「おおどり」である、などちょいちょい「日本好きネタ」を挟んでくるが、日本ではこういう異能の人材は活躍できないであろう、ということがなんとも残念。誰でも声を上げて政治参加できる「ジョイン」の仕組みは現在でも機能しているようで、政治家に求められる特質は自ら前面に立って民衆の熱狂を巻き起こすより、仕組みを作って多くの人の意見を吸い上げ、フィードバックループを回していくこと、なのだよなあ…。それができている国って台湾以外にはないのだと思うが。
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オードリー・タンさんの冷静に物事をを見る視点、行動力は素晴らしいです。 「『イノベーションとは、より弱い存在の人たちに優先して提供されるべき』ものであり、それこそが誰も置き去りにしない『インクルージョン』です。私たちの社会には、多種多様な人たちが生きていることを忘れてはいけませ...
オードリー・タンさんの冷静に物事をを見る視点、行動力は素晴らしいです。 「『イノベーションとは、より弱い存在の人たちに優先して提供されるべき』ものであり、それこそが誰も置き去りにしない『インクルージョン』です。私たちの社会には、多種多様な人たちが生きていることを忘れてはいけません。」という視点。 使いにくい、わかりにくい、不便だ、といった問題提起があったときに、すぐに「ではどうすればいい?」と考え解決に向けて対応できるところ。 台湾では「地方創生」と言う言葉を中国語に翻訳せずに使っているということです。 同じ漢字を使う国、文字だけでも伝わることがあるのが嬉しく、お互いのいいところを伝え合って、日本もどんどん若い力でより良い方向に進んでいって欲しいなと思います。 プログラミング思考。 マイノリティの視点。 不正義などに対する怒りを、誰かを攻撃したり何かを非難したりせずに建設的なエネルギーにしていくこと。 この世界は完璧ではない、だからこそ欠陥や問題点を見つけ、それに対して真摯に取り組むこと。 オードリー・タンさんのメッセージは温かくて心に響きます。
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とても頭の良い方なんだと思う。 自分が今何を考えててどうしていきたいのか、 ちゃんとわかってる。 しっかり頭の中が整理されてるんだろうなぁと思った。 感情的に物事を考えるのではなく、 しっかり根拠や、理論があって物事を考えてる。 きっと穏やかな方なんだろう。 こういう上司がいた...
とても頭の良い方なんだと思う。 自分が今何を考えててどうしていきたいのか、 ちゃんとわかってる。 しっかり頭の中が整理されてるんだろうなぁと思った。 感情的に物事を考えるのではなく、 しっかり根拠や、理論があって物事を考えてる。 きっと穏やかな方なんだろう。 こういう上司がいたら最高だ。
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9/23 開始 1/31 中断 今の仕事環境やポジションとはあまりにかけ離れて、実感が持てなかったため。 また、他の本に興味が湧いたたため。 ただ、内容への興味はあるため、後日読みたいと思う。
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コロナ対策において台湾のデジタル技術を活用した感染拡大防止対策を主導したオードリー・タンによる、日本に向けたインタビューをまとめた本です。 発生した問題に国民と知恵を出し合って解決していく。デジタルはあくまで手段であり、プログラミングを学ぶ中で「プログラミング思考」や「デザイン...
コロナ対策において台湾のデジタル技術を活用した感染拡大防止対策を主導したオードリー・タンによる、日本に向けたインタビューをまとめた本です。 発生した問題に国民と知恵を出し合って解決していく。デジタルはあくまで手段であり、プログラミングを学ぶ中で「プログラミング思考」や「デザイン思考」を習得し、スキルではなく【素養】を身につけるべきだとタン氏は主張しています。 素養とは初めて聞いた言葉でしたが、教養とも素質とも違う「心得」「リテラシー」みたいなものだそうです。 そして素養を身につけるために有効なのは、「共同で考えること」「意見を出し合うこと」だといいます。 タン氏が行ってきたデジタル政策の中には、民間から「アイデアを募る」「小さな声を拾う」ということをやっていると本書で語られています。一人一人の意見が尊重される実感があるからこそ、台湾の人たちは政治に関心が持てる・国と信頼関係が築けるのです。日本には圧倒的に足りていない部分だと思います。 >最初から「誰かが違反するだろう」などという先入観を持って強制的なやり方を選択するのは、いい方法ではありません。誰も感染などしたくないのですから、「どのようにすればお互い協力できるのか」ということを考えるべきなのです。それが政府と人々の重要な信頼の源になるわけで、両者の間に相互信頼があったことが、台湾において感染拡大を防いだ最大の理由であったと言っていい →このマインドは見習いたいですね。 とはいえ台湾が日本から学ぶところが多いとタン氏。日本と台湾が【共同】して意見を出し合い助け合うことで民主主義が前進し発展していけるといいですね。
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昨年3月に登録した本と図書館でバッタリ出会えた。 いつも参加してる読書会の方が「同業者でこれ読んでる人多いですよ」と言っていたけど、納得の!1冊! 自身のジェンダーのことにも触れているけど、そんなの関係ねえ!と思うくらい考えてることが面白い。 はじめて「デザイン思考」や「プログラ...
昨年3月に登録した本と図書館でバッタリ出会えた。 いつも参加してる読書会の方が「同業者でこれ読んでる人多いですよ」と言っていたけど、納得の!1冊! 自身のジェンダーのことにも触れているけど、そんなの関係ねえ!と思うくらい考えてることが面白い。 はじめて「デザイン思考」や「プログラミング」を勉強したいなと思えた。 久しぶりに買って手元に置いておきたいと思えるビジネス書だった。 まず個人的に好感度大だったのは言葉の定義を大事にしているところ。(本人もかなりこだわると言っていた)この言葉はこう受け取る人もいると思うが、私はこういう意味で使っている、といちいち説明してくれるのですごく読みやすかった。 オードリー氏が「何のために仕事をしているのか」も一貫していてかっこよかった。(中学やめて独学で勉強するくらいの天才であることはさておき)その時々で自分が出来ることで必要とされることを積み上げた結果、今があることがよくわかった。 台湾の行政のあり方から、デジタルを使うことで「誰一人取り残さない」「インクルーシブな社会の実現」につなげていることが伝わってきた。 ・ウェブ上で国民5000人の署名が集まった事業は必ず制度化する(マイノリティな疾患のサポートや学生が提起した環境問題等はこの仕組みだからこそ実現可能) ・山間部から5Gを整備する(医療格差と教育格差の改善のためだけでなく、山や海に電波が届くことで、こどもに色々な体験をさせることができるようになる) ・デジタル化についてこられない高齢者には高齢者用のやり方を準備する(無理やりやらせない) 行政と住民がお互いに信頼しあっているから出来ることだと言っていたけどそのとおりだなと思った。 オードリー氏は日本で「保守的な無政府主義者」といわれているらしい。けど本人から言わせればそれは違くて、別に政府に反対している訳じゃないし保守的なつもりもない、「自分の意思を貫き、権力に縛られない」という主義を持っていると言っていた。そんな人が国の中枢にいるってめっちゃかっこいい。 台湾行ってみたい。
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デジタル改革が諸外国に比べ、大幅に遅れている日本にとって、必要な考え方がたくさん書かれていました。 デジタルの改革を行うと、得てすれば高齢者や情報弱者は切り捨てられるというイメージがあるが、著者は見事にそれらの人も包括的に救おうとしている。
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柔らかい語口の本だった。コロナが始まったころ日本でも一躍時の人になったオードリー・タンさんの考え方の基本を丁寧に描いてある本だった。この本自体は古びてしまう質のものではあるけれどこの方の考え方はこれからの世界で理念として大切にされるべきものだと思う。
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オードリー・タン氏の生い立ちや経歴、考え方や価値観がわかる書籍。 タン氏が社会をインクルーシブにすることを第一に考え、そのためのツールとしてデジタル技術を活用すると考えていることが良くわかった。他者に対して優位性を保ちたいという動機があるからAI脅威論が出てくるのであり、公益のた...
オードリー・タン氏の生い立ちや経歴、考え方や価値観がわかる書籍。 タン氏が社会をインクルーシブにすることを第一に考え、そのためのツールとしてデジタル技術を活用すると考えていることが良くわかった。他者に対して優位性を保ちたいという動機があるからAI脅威論が出てくるのであり、公益のためになることをしたいという動機を持てばAIは協力な補助ツールとして捉えられるという。 また、プログラミング思考=大きな問題を小さく切り分けて他者と共同で解決していく思考とする定義は目から鱗。自発的に社会課題に向き合い、異なる価値観を相互に理解し、共通の価値観を見つけて共同して事にあたるという行動様式が重要ということ。 台湾社会のインクルージョンを礼賛するポジショントークが多いのと、著者の価値観を直球で論理的に説明して欲しいのに横道の話が多く密度がうすいこと、(訳者が悪いのだろうが)日本語が破綻している箇所が散見されて読みにくいことから、星3つ。
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