どうしてわたしはあの子じゃないの の商品レビュー
『あの子になりたい』って思った事ほ多々ある。 今は折り合いをつけて生活できるような年になったけど。 寺地はるなさんの作品は好きだけど、この話は好みに合わなかったなぁ。
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2021/11/3 読了 本のタイトルそのまんま、そう思うこと今まで何度もありました。仲良しのあの子みたいにモテたらいいのに、あの子みたいに人生うまくいけばいいのに、あの子は毎日楽しそうで悩みがなさそうで羨ましい、、 中学生から大人になってお互いが抱えていたそれぞれのわだかま...
2021/11/3 読了 本のタイトルそのまんま、そう思うこと今まで何度もありました。仲良しのあの子みたいにモテたらいいのに、あの子みたいに人生うまくいけばいいのに、あの子は毎日楽しそうで悩みがなさそうで羨ましい、、 中学生から大人になってお互いが抱えていたそれぞれのわだかまりをほどいていく、その後3人がどうなったかも気になった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
すごくストレートなタイトルだ。 自分以外の誰かに憧れて、うらやましがる。 それは、すごく純粋な感情だと思った。 中学時代の私は、いつも誰かになりたがっていた。 大人になって、誰かにならなくて良い、私は私だ、と思う感情のほうが、諦めとひねくれがミックスされた感情なのではないか?とすら思ったよ。 登場人物3人(天、ミナ、藤生)の中学生時代の物語がとても良かった。 天に憧れるミナの気持ち、わかるよ。 田舎の親父たちの価値観に真正面から対峙していける同級生なんて、素敵だ。 本当、田舎の窮屈な価値観、あれはなんだろうね。 3人が育った村ほどではないけど、田舎育ちの私には共感の嵐だった。 そして、そんな価値観をくだらないと思いながら、「大嫌いなあの人たちにバカにされたくないから、あの人たちが文句言えないような人物にならなければ」と思っている自分自身に気付き、結局その価値観に私自身が絡め取られているような気分になった。つら…。 でも、どんな田舎にも、誰かに恋をしたり、何かに憧れる青春はあるのだ。 この本の、3人の中学時代の物語は、私にとっては青春小説のように思えた。 それだけに、大人になった3人の話が消化不良だった気がする。 3人にとっての中学時代に対する「心残り」にも、あまりピンと来なかった…。 寺地さんの小説のなかでは、少し前に読んだ「希望のゆくえ」のようなタイプの本だと思う。 私は、寺地さんの本には、温かな救いを求めているんだろうな。 だから、あまりこの手の本が刺さらないのかもしれない。
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大人である寺地はるなさんは、どうしてこんなに子供の頃を書けるのだろうか。 子供時代に読んでも、大人になってから読んでも、親友にも言えない自分の想い・家族の悩み、誰にでも「あぁ、そうだった」と共感する部分があることでしょう。
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私も子どもの頃は、あの子だったらよかったのに。そんなことを考えてた時もありました。そんな思いもあって、この本を読みました。 最後の手紙、それぞれの前で読むなんてすごい緊張したんだろうなと思いました。
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閉塞的な村から逃げだし、身寄りのない街で一人小説を書き続ける三島天は、ある日中学時代の友人のミナから連絡をもらう。 中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。 他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめき...
閉塞的な村から逃げだし、身寄りのない街で一人小説を書き続ける三島天は、ある日中学時代の友人のミナから連絡をもらう。 中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。 他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描く、感動の成長物語。 -------------------- タイトルに惹かれて図書館で借りた本。 3人の同級生や登場人物の目線で各章が展開していって、 憧れているあの子は、また別の人を憧れている流れ。 ただ、閉塞的な村の描写のリアルと 30歳になっても、結局何者にもなれていなかった天の現実のリアルさが 読み終わったあと、暗い気持ちにさせられる。 中学時代、意思が強くてどこか遠くを見つけて生きていた天が、カリスマ要素があってかっこよかったけれど、結局は、製パン工場で働きながら、ネット記事ライターをしている現実は、確かにありそうだ。 ただ、やはりタイトルが秀逸。
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誰かを羨ましいと感じ、自分ではない誰かになりたいと願う。 ずるくてもいい、好きな自分でなくてもいい、きみはきみだから、と不意に支えられているような感覚になりました。
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主人公の天は閉塞した田舎の生活に飽き飽きして外に飛び出したくなっている。その天に片思いするイケメンの藤生、その藤生に思いを寄せる美少女で天の親友ミナ。 この三角関係を中心に佐賀県の小さな村を舞台にした物語がつづられる…のだが、そこは寺地はるな。単なる恋愛青春小説にするわけもなく。 彼ら3人が高校生卒業の時、20歳になったら読もうとそれぞれにあてた手紙を書くのだが、それを巡る30歳の3人がもう一つの時系列に出てきて、その2層構造で物語がグンと厚みを増す。 自分が持たないものを持っている人になりたい…という気持ちは誰だって持ったことがある。他人の芝生は青く見えるってやつ。その感情がリスペクトという形で友情を育む時はいいのだが、どこかで空転してしまう時が来てしまう。あぁ、これ分かるわぁ。誰も悪くなくても、こういうぎこちないタイミング来るよなぁ。 3人の友情物語が中心に据えられていて、その部分は当然十分面白いのだが、各所の描写も良いものが多い。冒頭天がお菓子工場で働くときに消費者の気持ちを意識するとことか、後半3人がヒール役の同級生女子にあった時、天が藤生に忠告するとことか、すごくいい。 寺地はるな、今のところ読んだ作品に駄作なし。素晴らしい
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なんで自分はあの子じゃないのか そんな嫉妬 羨望 後悔 悩みがあるのが自分だけだと思う 井の中の蛙状態ですが その必死さが伝わり とても愛おしく見えます 結果的に 30になった自分たちは 思い描いた自分とはかけ離れ たいしたものにも なれてないんですが ...
なんで自分はあの子じゃないのか そんな嫉妬 羨望 後悔 悩みがあるのが自分だけだと思う 井の中の蛙状態ですが その必死さが伝わり とても愛おしく見えます 結果的に 30になった自分たちは 思い描いた自分とはかけ離れ たいしたものにも なれてないんですが 当時頑張った自分 それからの自分を 肯定的に 優しく見つめられる そんな自分に なれているんです それがとても清々しく 読んでいても嬉しい
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天の生き方は小気味よく、それを是認したい。だが、その生き方では生きづらいのは事実。狭間で自分なりの落としどころを見つけなければならないのだろう。
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