どうしてわたしはあの子じゃないの の商品レビュー
わたしたちの目はいつだって、見たいものだけを見たいように見る。 そうかもしれない。 でも そうする事が必要な時もあるのかもしれない。 サクサク読めてしまう本でした。
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閉鎖的な村の人間関係ってしんどい。今はSNSで外の世界を知れる一方で自分の境遇と比べてよけいしんどいかも
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私が他の誰かになれないように、 他の誰かもまたわたしにはなれない。 分かっているようで、 分かりたくてもわからないこの言葉、、、
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表紙が綺麗。持ち歩いていて嬉しい気持ちになる。他人が羨ましい気持ちになること、、あるなぁ。そう考えていたのは自分だけじゃないんだな。気づいていないけど、自分も他人にはないいいところがあるかも、と思ったりした。
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とても良かった。好みだった 『川のほとりに立つ者は』も読んだが、こちらの方が私には響くものがあった。 "あなたはあなたにしかなれない" 本の中で何度か出てきたフレーズだが、1人の人間として生きていく中で、分かっていても目を逸らしてしまうことだと思う。人はどう...
とても良かった。好みだった 『川のほとりに立つ者は』も読んだが、こちらの方が私には響くものがあった。 "あなたはあなたにしかなれない" 本の中で何度か出てきたフレーズだが、1人の人間として生きていく中で、分かっていても目を逸らしてしまうことだと思う。人はどうしたって誰かと比べなければ生きていけないし、「あの人はあんなに恵まれているのに」とか、「自分ばかりこんな思いをしている」だとか考えてしまうけど、それは自分以外の人間の表面だけを見て出てくる感想でしかない。 見たいものだけを見て自分と他人を比べて、自分は可哀想な人間だ、なんて思ってしまう事もあるけど、他人の人生の全てを把握している訳でもないのにそんな風に思うのは、大変浅はかで大きな間違いなんだろう。自分は自分でしかない、他人としてでなく自分でしか生きられないのだと、改めて認識させられる本であった。 私は今21歳だが、また何年か置いて読んでみたら、今と感想が変わって面白いかもしれない。
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人を羨み妬む気持ちは、きっと誰かしらあるはず。 登場人物たち皆はそれを隠しつつも思う瞬間を確かにもっていて、その感情的な部分にこちらも心を揺り動かされました。 天の視点から物語は始まり、こんなに感情的な文章で書いていて最後はどう着地するのか。けれど荒削り感はなく話の筋は通っている...
人を羨み妬む気持ちは、きっと誰かしらあるはず。 登場人物たち皆はそれを隠しつつも思う瞬間を確かにもっていて、その感情的な部分にこちらも心を揺り動かされました。 天の視点から物語は始まり、こんなに感情的な文章で書いていて最後はどう着地するのか。けれど荒削り感はなく話の筋は通っているし続きが気になる…と少しずつ読み進めていくと…… 読んでいる途中はなんだか人へ向かう感情のベクトルや悪意に暴力、言葉による傷がなかなかきつかったけれど…… 最後は落ち着くところに落ち着いた気がします。 新しい世界に一歩踏み出し、これまで重くのしかかっていた登場人物たちを苦しめていたものがなくなり、解き放たれたというか。 自分で自分自身を縛ったり、抑え込んでいたりする部分は誰しもあるんだろうと思う。 自分のしたことを誰かに許してもらうのも救いになると思うし、また自分が許してあげられるようになるのも同じくらい必要だと思う。 ここ数年、人が無意識に発している悪意の言葉が小説で取り扱われることが増えている気がする。今日も誰かがどこかで誰かを傷つけている。そのことに皆気づきましょうと言われているような。
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三人の主人公達の誰にも共感できなかった。ストーリーの運びにも無理がある気もするが、佐賀に住んでいたことがあるので、佐賀言葉が懐かしかった。
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今の状況を変えれば、何かが変わるかもしれない。 きっとそう思う人は多い。 その何かは、期待値が大きいけれど 実際、現状と変わらないかもしれない。 天、ミナ、藤生 それぞれ相手と双方向でないベクトルなんだけど 時を経て、相手の想いや 相手への誤解がわかって、 少しだけお互い理解が...
今の状況を変えれば、何かが変わるかもしれない。 きっとそう思う人は多い。 その何かは、期待値が大きいけれど 実際、現状と変わらないかもしれない。 天、ミナ、藤生 それぞれ相手と双方向でないベクトルなんだけど 時を経て、相手の想いや 相手への誤解がわかって、 少しだけお互い理解ができたのかな。 自分のこととなると、誰しも自信がなくて、 他人のことがうらやましくなる。 自己嫌悪に陥る。でも、それって 自分だけじゃないんだと思えた。
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どうしてわたしはあの子じゃないの と、私も何度も思ったことがある。 そんな思いを抱くのは自分だけなんじゃないか、他の周りの人たちは、自分というものに自信を持って、それぞれの人生をしっかり生きているんじゃないかと思ったこともあるけれど、この作品を読むと改めて、そんなことはないんだ、...
どうしてわたしはあの子じゃないの と、私も何度も思ったことがある。 そんな思いを抱くのは自分だけなんじゃないか、他の周りの人たちは、自分というものに自信を持って、それぞれの人生をしっかり生きているんじゃないかと思ったこともあるけれど、この作品を読むと改めて、そんなことはないんだ、と感じられる。 天も、ミナも、藤生も、五十嵐も、いろんな思いを抱えて、あがいて、でもそんな自分を見つめて、生きている。そんな登場人物たちに共感し、ずるいところやダメなところがあっても、自分は自分にしかなれないのだと、自分の在り方に思いをはせることができる作品だった。
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