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九度目の十八歳を迎えた君と の商品レビュー

3.6

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2023/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFミステリー。SF物はほとんど読みませんがこれは面白かったです。 思いっきりネタバレ↓ 二和が18歳を繰り返す理由が判明し、伏線も回収されてスッキリと思ったらまさかの間瀬、、、 間瀬がなぜ自分の年を勘違いし続けていたのか分からなかったですが、どこかに伏線あった? そして年齢を3歳間違えてたぐらいで吐血するのも納得いかなかった。 「彩雲」に入れた夢のせいかと思ったけど、何と書いたか明かされなかったですね。 その辺りがモヤモヤしました。 教頭先生のキャラが最高でした。

Posted byブクログ

2023/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初の頃のラノベノリからかなり落ち着いた作風になった作品。 18歳のまま成長していないかつての同級生と再会した主人公が、なぜ彼女は18歳を繰り返すのかその原因を自身の過去を紐解きながら、他の同級生と再会しながら、突き止めていく。 さすがの浅倉秋成で、回想エピソードの中にさりげなく出てきた会話や描写がきっちり伏線になっていたり、違和感のあった表現が綺麗に謎解きされたりで終盤は毎度のことだけど止まらない。 ヒロインの子の「大人になるのが怖い、夢が叶わないことが怖いんじゃない、それを許容する大人になるのが怖い」というセリフ、かつて自分が19歳の頃に抱えていたまさにそのままの思いで胸が苦しくなった。若いの一言ですまされたくない切実さと必死な気持ちが確かにあって、でもそれすらきっと忘れていく自分に恐怖を感じていた。 あれから10年以上たって、まさにあの時自分がなりたく無かった、全てを忘れた大人になってしまったけど、なりたかった自分になれている人はほんの一握りだろう(そもそも私に夢なんか無かったような気もするし)。 「どんな地点からも最善の跳躍を決めることだ」 だからこそ、教頭のこの言葉は、それこそ老若男女問わず心に刻みつけて座右の銘にすれば良いと思う。救われる。頑張れる。 しかし、個性の前に年齢が立ちはだかる。言われてみたらその通りで、年齢抜きでその人の本質そのものをみれている人なんてどれくらいいるんだろうか。。。と、色々感銘を受けました。

Posted byブクログ

2023/08/06

うーん。不思議な物語だった。 あまり現実的なことを考えてしまうと多分読めなくなるので、世界観を受け入れてあまり深く考えずに読み進めるべき。 誰しもみんな、いろんなことを乗り越え受け入れて、歳を重ねていくんだよね。

Posted byブクログ

2023/07/05

18歳を9回過ごしている女性の謎を解くお話。 序盤はだいぶ楽しめました。 中盤から雲行きが怪しくなり・・・ラストにいたってはご想像にお任せしますパターンが数か所あり。 苦手。 小説とはいえ、正直、卒業後どうなったかの方が気になる。 オススメできない一冊となりました。

Posted byブクログ

2023/06/13

青春もの、というよりは、青春に未練ある30手前くらいの人間に的確に刺さる本だ。 一箇所、「うーんそのことを肯定的に書くのは私の倫理観的にどうもね…」って描写は、ちゃんと伏線でした。うまいなぁ。

Posted byブクログ

2023/05/31

主人公の男子高校生が高校時代に恋をした女性は、18歳の姿のまま高校生活を続けていた。 駅のホームでその姿を見つけたところから、物語がスタートする。 ミステリーというより、青春群像。高校時代の甘酸っぱい記憶が蘇り心が締め付けられます。主人公の間瀬に感情移入してしまいました。高校時代...

主人公の男子高校生が高校時代に恋をした女性は、18歳の姿のまま高校生活を続けていた。 駅のホームでその姿を見つけたところから、物語がスタートする。 ミステリーというより、青春群像。高校時代の甘酸っぱい記憶が蘇り心が締め付けられます。主人公の間瀬に感情移入してしまいました。高校時代に戻りたい、、。

Posted byブクログ

2023/03/25

全てではないが、物語の結末がなんとなく予測できてしまって、後半の伏線回収にあまりどきどきしなかった。 個人的には「六人の嘘つきな大学生」の方が好き。

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2023/03/19

設定がおもしろく、ミステリとして興味深かった。 ただ、なぜ18歳のまま留まり続けることができたのか、そこには触れないんだな…という感じ。 手紙の内容や二和の返事が気になる!!!

Posted byブクログ

2023/03/12

主人公の過去の話も間に少しずつ挟まれているパターンで、私はこの形式が好きだからいつもよりもワクワクしながら読んだ。 やはり浅倉さんというだけあって、高校生の心理の描写がお上手。 最後のシーンではよくわからないところもあったが、総じて楽しめた。

Posted byブクログ

2023/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題名からも年齢をテーマにした、現実では起こり得ないミステリー。歳をとらない同級生との恋愛話と思いきや、いやいや我々中年にもガッツリ勇気をくれるものでした。 そんな世代には投げかけているのではないのかもしれませんが、教頭先生の言葉、「大事なのは現状からの跳躍力」。 その後間瀬さんから二和さんにも伝えていましたが、何かとくたびれてしまっている自分にも響きました。まだまだだと。 展開も二和さんの問題が一段落し、異色ながら爽やかに恋愛物として終わるのかと思ったら…… 重ねてチカラをもらえた終わり方でした。

Posted byブクログ