スマホ脳 の商品レビュー
急速なデジタル社会へ変化している現代で、人間としての自分がどう向き合っていくべきかを考えさせられた1冊だった。 人間の脳は狩猟採集時代に完成されており、現代の環境と脳が認知している環境がまったく違うというのが本書の前提。 そのうえで ・なぜ悪いストレスが現代人に精神疾患という...
急速なデジタル社会へ変化している現代で、人間としての自分がどう向き合っていくべきかを考えさせられた1冊だった。 人間の脳は狩猟採集時代に完成されており、現代の環境と脳が認知している環境がまったく違うというのが本書の前提。 そのうえで ・なぜ悪いストレスが現代人に精神疾患という形で発現するのか? ・スマホが私たちの脳へどのような影響を与えるのか? などを研究とともに示してくれている。 デジタル化は間違いなく我々の暮らしを効率化してくれる良い面があると同時に、人の集中力をいかに奪うかを本気で考えてコンテンツ作りをしている、という事実に気付けたことが収穫だった。 そしてそれらが我々の脳には合わないことであり、いかにして利用すべきとこを利用するかを一歩引いて見ることの大切さを学んだ。 進歩主義に囚われていることを認識し、自分にとってなにが必要かを考え、行動していこうと思う。
Posted by
人の脳はスマホを長時間使うことに適した作りになっていないと説く本。長らく狩猟生活を送ってきた人類にとっては、新しい情報が次々と入るスマホは刺激が強すぎるとのこと。 SNSには脳の報酬中枢を煽る仕組みがあり、それを導入した人でも後悔している人がいること、スティーブ・ジョブズは自身...
人の脳はスマホを長時間使うことに適した作りになっていないと説く本。長らく狩猟生活を送ってきた人類にとっては、新しい情報が次々と入るスマホは刺激が強すぎるとのこと。 SNSには脳の報酬中枢を煽る仕組みがあり、それを導入した人でも後悔している人がいること、スティーブ・ジョブズは自身の子供のスクリーンタイムを制限していたこと、長時間スマホを使用していることで人々の集中力が低下していること、心の病が増えていることなどが書かれている。 自分自身もスマホを長時間利用している方だったので、早速使わないときは別の部屋に置いておくなど実践し、まだ1週間程度ではあるが以前の2/3〜1/2程度まで減らせるようになった。今後も続けていきたい。多く紹介してくれている各研究の出典が明らかになっていればより良かったが、スマホの利用時間を減らすきっかけを与えてくれたので星5。
Posted by
スマホの危険性を人類の進化の過程、脳の仕組みという観点から述べていた。脳は不確かな期待が大好きで、新しいものを探してきた歴史の上にスマホというドラッグが入り込んで我々の時間と健康を奪っていく。便利な物であるが、適切な距離をもって接した方が身のためになると思わされた作品であった。
Posted by
現代におけるスマホの危険性を十分に謳った一冊。その中でも精神疾患患者が増えてきているメカニズムは精神科医である作者により、より納得させられた。スマホが無いと生きていけない現代の人間全てが読むべき本。
Posted by
自分の生活において良くないことの原因は全てスマホだった、と偏った意見を持ってしまった。 が、この極論が不思議ではない、正しいだろう、と本気で信じてしまっている自分がいる。 本書では、人間の脳がどのように出来ているか、そしてそれは現代においてどのように働くか、を知れる。そして、恐...
自分の生活において良くないことの原因は全てスマホだった、と偏った意見を持ってしまった。 が、この極論が不思議ではない、正しいだろう、と本気で信じてしまっている自分がいる。 本書では、人間の脳がどのように出来ているか、そしてそれは現代においてどのように働くか、を知れる。そして、恐ろしいことが現在進行形で起きている、と警鐘を鳴らしてくれる。 書いてある事例は日本以外での出来事だが、実際読んでみるとあまりにも身近すぎてついついのめり込んでしまった。 途中途中に出てくる調査結果の参考文献は載っていないが、それでも自分の身近に起きている現象を考えると信じざるを得ない。 明日から行動を変えよう、と本気で危機感を持った。 追記: スマホ脳を読んで欲しすぎてnote書いた→ https://note.com/moroball14/n/nc03f32fe46c6
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
島崎和歌子さんがオールスター感謝祭頑張ってる間にテレビ観ないでずっと読書してたことが心苦しく申し訳ないのですが、さておきめちゃくちゃ面白かったです。 スマホ依存は良くないよ、なんてことは改めて言われなくてもわかってるわ、そういう当たり前のことを長々と説明してる本なんだろう、とナメきった態度で読み始めたのですが、一気読みしてしまうほどのめり込みました。 大昔の人間の十人に一人は人間に殺されていたみたいな話とか、考えてみればルールがなくて人間が死ぬ頻度も多くてしかも大きめの動物を日常的に殺してたら殺人のハードルもぐっと下がるもんな、と今の自分が当然としている価値観が今自分が置かれている環境によって植えつけられてるもので普遍的なものではないことを、それこそ言われてみれば当たり前のことなんだけども、新しい未知の情報を教えられるというより「あ、そういやそうか!」「たしかに!」「なるほど!」といった思考の盲点を次々に突かれる快感がある本でした。 読み終わってすぐこの感想をSNSに書いてる時点で「お前本当にこの本読んだのか」と著者の方に言われかねないですが、本に書いてあったことを実行に移すかどうかは一旦置いといて、取り急ぎ超面白かったことをご報告しておきます!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分自身でスマホ依存だとは分かっていて、時間を減らした方がいいのかなとは思いつつ、でも目の前の報酬系には抗えず使い続けていました。 根拠がとてもしっかりしていて、初めて、本当に行動変容してみようかなという気持ちになりました。 また、小さい子どもの子育て中ということもあり、将来子どもとデジタルスクリーンの関わりをどうしていこうかなと思っていましたが、考えの助けになるようなことが時間や他のものに集中する時間をつくるなど、具体的に書かれていてとても良かったです。 時間確認のためスマホを使っていましたが、まずは、電池の切れた時計を、時計屋さんに持って行って電池を変えていただいて使おうと思います!!!
Posted by
内容は、だいたい予想ししたものだったが、 具体的根拠をが、示されているのがよかった。 報酬の先延ばしが出来なくなっているから、時間をかけて上達することに慣れていないという点は、なるほど思った。 今の子供たちは、即座に手に入るご褒美になれすぎているのだ。
Posted by
ついスマホを見てしまう理由がよく分かったし つい見てしまう割には気分が落ち込んでいく理由もよく分かった 見なくても側にあるだけで影響があるらしい 説明が上手くて読み進め易かったし納得するところが沢山ある本でした
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった…!!売れているだけある。 パソコンが分厚い時代からインターネットに親しんでいる私としては、スマホを眺めることが心身に良くはないことを解っていながらも、便利ツールだから…という大義名分を掲げてつい眺めてしまう日々だった。本書は「こういう影響が出るのは、これでこういう反応が起こるから…」と脳や神経の動きからアプローチしていて、「それに当てはまるからスマホをこう使うのはよくない」というロジックなので素直に受け止められる。マルチタスクのくだりも打ちのめされた。 この薄さなのでサクッと読めるし、行ったり来たりも苦ではないのも良い。 内容を全部頭に叩き込みたい…。
Posted by