鵜頭川村事件 の商品レビュー

櫛木理宇(著者)

2025/05/16

ドラマ視聴からの原作読み。
閉鎖的な状況で壊れていく人間関係や暴力、
人間の本当の怖さが感じられる作品でした。
映像で観てから、原作読みしたから
更に怖さが出て面白かった！

2025/03/29

『エイキチ』が想像していたものとは違いました。
ドラマは酷評されてましたが、この当時の物語としてはなかなか面白かったと思います。
結局、怖いのは人間…

2025/03/14

村独自のルールや上下関係なんて状況によっては全く関係なくなるよなー、と思いながら呼んだ。
なんだか一昔前の学生運動みたいな感じがゾクゾクした

2024/12/26

村の大量殺人というと、津山の話とかぶるのかな？と思うと、主人公が村の若者のヒーローだから造形が全然違った。
昭和54年って、スターウォーズの頃なら、こんな古い因習の村ってあったの？ともっと昔の話に思えた。職住が近いから余計閉塞感増すんだね。

ただ、辰樹の閉塞感、自暴自棄な気持ち。無差別殺人を犯す人と同じ。自分も周りも全て消えてしまえ…みたいな。かたや、親友の敦人は都会でのびのび暮らしているのが余計辛かったんだろうね。

2024/10/30

臨場感が半端ない。幾度も息の詰まる思いがする。
個の狂気が集団へ感染していく様は恐ろしく、それぞれの感情に引きずられていく。

櫛木さんの本は最終に至るまでの描写が秀悦であることが多く、最終はさらりと終わるように感じる。

2024/09/29

豪雨で孤立してしまった村で起こる事件を史実らしく描いた話。
緊迫した雰囲気の描写は非常に良く、雨の降りしきる村内はとても恐ろしかった。ただ落ちが弱く、ここまで盛り上げてきてこれだけか、という印象で読後感はあまりすっきりとしなかった。
映像化されたそうだが、映像作品には向いているかもしれないと感じた。

2024/08/19

期待していたものとは少し違ったが、それなりには楽しめたと思います。
人の怖さ、集団心理の怖さ、特異な状況下における精神状態の怖さ。
そんな怖さがジワジワと襲いかかってくる感じでした。

2024/08/12

予想通り重い話だったけど、この人の話は続きが気になって読み進めてしまう。
閉鎖的な場所での狂気…しかも、昔から知ってる幼馴染みや親戚が豹変していく様が怖かった…。

2024/07/24

今まで読んだ中でもなかなかない、文句なしの星５つ！

最後の揉み合いのシーンは、スローモーションの映像が頭に浮かぶほど。
リーアム・ニーソン主演で映画化して欲しい（笑）

2024/07/08

思わぬ読み応えがありました。
田舎の閉鎖的な雰囲気は今でも変わらずありますが、当時はもっとひどかっただろうと思います。
一度底なし沼に囚われたら絶対に抜け出せない、沈むだけ…