鵜頭川村事件 の商品レビュー
豪雨により土砂崩れで孤立した小さな村の中で起こってしまった事件。そもそも土砂崩れになんてならなければ、こんな事件は起きなかったのかも知れないのに。普段は理性等で抑えられている人間の本性が恐ろしい。物語で良かったと思う…
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3.4 サクサクとは読めないが、読み応えのある本。 ある村が災害により外界との連絡が絶たれた所から始まる。 昔の嫌な日本のしきたり、風習、田舎特有の村社会がとても濃く描かれている。 そこに普段から鬱屈とした感情を持っていた辰樹の暴走が始まる。 普段は抱いていても爆発までは...
3.4 サクサクとは読めないが、読み応えのある本。 ある村が災害により外界との連絡が絶たれた所から始まる。 昔の嫌な日本のしきたり、風習、田舎特有の村社会がとても濃く描かれている。 そこに普段から鬱屈とした感情を持っていた辰樹の暴走が始まる。 普段は抱いていても爆発まではいかないが、災害等をキッカケに人々が狂っていく姿が、何処にでも起こりそうだと感じれる上にとても怖かった。 終盤の少し行き過ぎな感じと少しリズムが悪い気がしたので上の評点。
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まるで実話を元にした話のように、ちょいちょいWikipediaが作中に、、 集落で土砂災害=閉鎖された空間=大体面白い。(至極個人的) 狂ったり宗教的な思想がうまれたり、ありそうだなぁ、、というスリリングさが良かったです! 後半は止まらないスピード感と登場人物毎の目線がまた傑...
まるで実話を元にした話のように、ちょいちょいWikipediaが作中に、、 集落で土砂災害=閉鎖された空間=大体面白い。(至極個人的) 狂ったり宗教的な思想がうまれたり、ありそうだなぁ、、というスリリングさが良かったです! 後半は止まらないスピード感と登場人物毎の目線がまた傑作であります。
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初、櫛木理宇さん。 本当は別の作品を読みたかったんだけど、図書館になかったので、なんとなくこの作品に。 なんて言うんだろ…ミステリー…。ホラー…? ジャンルがよくわからないけど、終止ほどよく悪寒が走るような嫌な気分にさせてくれる。 他のも読んでみたい。
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いつもの櫛木作品とはテイストが少し違う感じでした。 いわゆる村ホラーと災害によるクローズド・サークルが合わさった作品。 結末が横溝正史感というか、ドロドロとした血縁関係というのが良かった。 ただ、登場人物が多すぎて追いつけなかった…。 叔父、従兄弟、旧姓、ややこしかった。
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櫛木理宇さん3冊目読了。家父長制、田舎、男女の抑圧の表現に本当に惹かれる。学生闘争のことは不勉強で知識がないけど、田舎の閉鎖的な村に凝縮された抑圧と解放を都会のインテリの闘争の構造にシンクロさせたのは見事だなー。田舎の若者たちも都会のインテリも抑圧から解放された後に残るのは原始的...
櫛木理宇さん3冊目読了。家父長制、田舎、男女の抑圧の表現に本当に惹かれる。学生闘争のことは不勉強で知識がないけど、田舎の閉鎖的な村に凝縮された抑圧と解放を都会のインテリの闘争の構造にシンクロさせたのは見事だなー。田舎の若者たちも都会のインテリも抑圧から解放された後に残るのは原始的な加虐欲だった。構造と抑圧を考える時に心に留めておきたい。
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集中豪雨で孤立した山間部の集落。ある事件をきっかけに少しずつ崩れていく村人たちの均衡。昭和54年というちょっとレトロな設定。悲鳴を上げる世代や男女の軋轢。パッと火花が散るみたいに起きる惨劇。密度濃いです。
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岩森は娘を連れて妻のお墓詣りに鵜頭川村に出かけたのだが、豪雨に見舞われ村は孤立した。 そんな中で若者の死体が発見され、村の青年たちが自警団を結成する。 村を守るために自警団は結成されたはずだったが、これまでの不満が噴出して暴走。 いつ、誰が襲われるか分からない状態になってしまった...
岩森は娘を連れて妻のお墓詣りに鵜頭川村に出かけたのだが、豪雨に見舞われ村は孤立した。 そんな中で若者の死体が発見され、村の青年たちが自警団を結成する。 村を守るために自警団は結成されたはずだったが、これまでの不満が噴出して暴走。 いつ、誰が襲われるか分からない状態になってしまった。
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いや〜良かった。昭和後半、古い田舎の村、男尊女卑全開の村人たち。水害をきっかけに2つの姓名の派閥争いが激化する。閉塞感と胸糞感のバランスが読んでいて痛気持ちいいとでも言うのだろうか。酒毒という表現があったけど、これは身に染みて他人事で終わらない話もあった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古い価値観がはびこっていた時代、とはいえ、狂ってます!! 描写が生々しくて、おぞましいです。最後の対決シーンは斜め読み…。 まさにパニックサスペンスでした。
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