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きのうのオレンジ の商品レビュー

4.4

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    75

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/05/29

ここまで人は家族のことを大事に思えるだろうか。 自分が遼賀だったら、まず無理だろう。 恭平の事を妬んでいるだろうと思う。 自分1人に注がれるはずの両親の愛を奪われた、と思ってしまうはずだ。 こんなに人の事ばかり考える優しい人を神様は、遠くに逝かせてしまう。人生とは‥。

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2022/05/09
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遼賀が優しすぎる。良い人すぎる。本当になんでって思ってしまう… 章が変わるごとに視点が変わる中で、それぞれの思いがまっすぐに描かれていて、そこに飾り気がなさすぎ、心に残るものはポツポツとしたものだった。 が、やはり、最後は持っていかれた。あの手紙は、2通とも彼らの生き様で、生き方で。 生きることをものすごく感じさせられた。 読んで良かった。

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2022/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

驚くほどの遼賀の優しさが尊い。派手な活躍がなくても、こんな風にさりげなく周りの人を支えられるんだなぁ…。 祈っていた遼賀の生還は叶わなかったけれど、みんなの心の中で遼賀が生き続けるんだと思う。そういう人になりたい。

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2022/05/03

藤岡さん評価の高い作品が多く 気になり初読み。 なるほどお医者さんだからこその リアルな医療の描写と現実。 それでいて物語性も良い。 でも、欲を言うならもっと泣かせてもらいたかったかな。

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2022/04/28

49これは電車で読んだらあかんやつや。命の行方は自分では決められないっていうことが、つくづく思い知らされる。いい人とかそうでないとか寿命はそういう尺度ではなく、生活の密度や周りの人達との関係性で決まるのかなあ、と凡夫の生命で考えてみる今日この頃。泣いたわー

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2022/04/12

東京五反田のイタリアンレストランの店長として働く33歳の遼平は、胃がんであることが発覚。 そこからの闘病生活や家族、暮らしを描いた一冊。 医療現場で働く筆者が描く命の現場が見える作品が好きだ。 ありきたりのような気もするが、やっぱり泣いてしまう。 目立たなくても、何か一つに特化...

東京五反田のイタリアンレストランの店長として働く33歳の遼平は、胃がんであることが発覚。 そこからの闘病生活や家族、暮らしを描いた一冊。 医療現場で働く筆者が描く命の現場が見える作品が好きだ。 ありきたりのような気もするが、やっぱり泣いてしまう。 目立たなくても、何か一つに特化しなくても それがあなたらしく生きた証。

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2022/04/09

33歳という若さで胃がんにかかった遼賀と、弟の恭平、母、高校時代の同級生で看護師の矢田を中心に、病気によって変わっていく日常や心情を描いている。 著者は看護の仕事をしているということで、読んでいて医療面で違和感を感じずひっかからない。そして、読みやすい。すらすらと読める。 病気に...

33歳という若さで胃がんにかかった遼賀と、弟の恭平、母、高校時代の同級生で看護師の矢田を中心に、病気によって変わっていく日常や心情を描いている。 著者は看護の仕事をしているということで、読んでいて医療面で違和感を感じずひっかからない。そして、読みやすい。すらすらと読める。 病気になっても、優しい遼賀。周りはどんなに救われることだろう。「どうして自分が」という問いは、病気になった人が誰しも感じること。スピリチュアルペイン。答えのない問い。「どうして自分は今日も生かされたのだろう」という問いにも変えられる。答えはわからないけど、優しい遼賀が、優しい家族や友人に囲まれて最期まで自分の命を生ききることができてよかったと思った。そして、やりたいことができ、健康で、穏やかな気持ちで毎日を送れる今に感謝する気持ちになった。

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2022/03/28

東京のイタリアンレストランで店長として働く33歳の遼賀。胃に不調を覚え検査を受けたところ、胃がんを宣告される。遼賀が訪れた大学病院で高校時代の同級生で看護師として働く矢田泉と再会。15歳の頃、弟・恭平と雪山で遭難した時のことを思い出しながら、そして家族に支えられ、病と向き合ってい...

東京のイタリアンレストランで店長として働く33歳の遼賀。胃に不調を覚え検査を受けたところ、胃がんを宣告される。遼賀が訪れた大学病院で高校時代の同級生で看護師として働く矢田泉と再会。15歳の頃、弟・恭平と雪山で遭難した時のことを思い出しながら、そして家族に支えられ、病と向き合っていく…。 さすが藤岡さん、闘病の描写はとてもリアルだし、家族のあり方も考えさせられるし、なによりも出てくる人たちみんなが本当に優しくてあったかくていい人。 遼賀も優しいだけでなく強いなぁ。 生をあきらめるわけでもなく 死をおそれるわけでもなく 無理にあがくわけでもなく とても自然に受け入れていく。 私も最期は、自分の人生を悔いなくしあわせだったと言えるように、そしてまわりの人たちに感謝の気持ちを伝えて終わりたいなぁと思います。 物語の構成もとてもよくて、号泣…まではいかなかったですが、胸がいっぱいになりました。藤岡さんの他の本もぜひ読もうと思います。 *** 「山に生える、一本の木のような人生だ」(280頁)

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2022/03/22

「なんで自分なのか」そう思うだろう…。良い人とか頑張ってる人とか、神様はいないのかとか、理不尽な思いを感じる、絶対。奇跡を願いながら読み、周りや本人の苦しみも悲しみも、感謝も思い出も全てに涙が出た。

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2022/03/18

幾度となく涙で字が滲み最後 読み終えても暫くは嗚咽するほど涙が溢れ止まらない。 きっと忘れられない一冊となるだろう。 可哀想だと思う感情はエゴなのかも知れない。その人は他が思う「可哀想」だとは思っていない… あーぁ、なんだか色々と難しくて、深くて、切なくて、苦しくて、悔しくて、...

幾度となく涙で字が滲み最後 読み終えても暫くは嗚咽するほど涙が溢れ止まらない。 きっと忘れられない一冊となるだろう。 可哀想だと思う感情はエゴなのかも知れない。その人は他が思う「可哀想」だとは思っていない… あーぁ、なんだか色々と難しくて、深くて、切なくて、苦しくて、悔しくて、温かくて、優しくて、過ぎるくらい優しくて… とにかく、こんなにも心を締め付けられ、揺さぶられる本は久しぶりだ。

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