きのうのオレンジ の商品レビュー
周りの人の思いやり、優しい気持ちに心打たれる。 全編通して涙が溢れる。悲しいけれど、前向きな気持ちになれる、温かい光がじんわりと心に染み渡る素敵な作品だった。 目立たないタイプだけれど、ひたむきに、優しい心を忘れずに生きてきた遼賀。そんな遼賀だからこそ周りの人は、自分のことのよ...
周りの人の思いやり、優しい気持ちに心打たれる。 全編通して涙が溢れる。悲しいけれど、前向きな気持ちになれる、温かい光がじんわりと心に染み渡る素敵な作品だった。 目立たないタイプだけれど、ひたむきに、優しい心を忘れずに生きてきた遼賀。そんな遼賀だからこそ周りの人は、自分のことのように病気が治ることを祈ってくれて、愛してくれる。 弟の恭平、両親、同級生の看護師矢田さん、おばあちゃん、アルバイトの高那くん。みんな素敵な人。 周りの人をもっと大切に、感謝を伝えて生きていきたいと思わせてくれる。 度々登場するオレンジ色の描写が良い! オレンジも青もとっても素敵な色!
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序盤から涙をこらえていたけど、お母さん目線の第二章は泣けて、泣けて、、 結末が途中までは想像つかなめくて夢中で進んだんだけど、どっちエンドかわかってからはちょっとゆっくりめに。 終始涙が出てくる。
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藤岡さんの著書はいつも物語に自然に入り込める。そして、人がみんな優しくて、今回も泣けてしまった。読めて良かったです。
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所々涙さぜるを得ない話で、主人公含め登場人物の優しい気持ちに感動しました。 欲を言えば、もう少し長編で登場人物の気持ちをより掘り下げてくれていても面白かったのではないかなと。
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ひとりで生きることは自分の弱さや脆さにも1人きりで立ち向かわないということ。私にはこれが無理だから、1人暮らしだけどいつも誰かに弱音を吐いてる。そして、そんな弱音を言える人達がいるからこそ、私の人生は幸せだと言える。辛いことも、苦しいことも沢山あったけど、負けないくらい楽しいこと...
ひとりで生きることは自分の弱さや脆さにも1人きりで立ち向かわないということ。私にはこれが無理だから、1人暮らしだけどいつも誰かに弱音を吐いてる。そして、そんな弱音を言える人達がいるからこそ、私の人生は幸せだと言える。辛いことも、苦しいことも沢山あったけど、負けないくらい楽しいこともあったことを忘れないでいたい。
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人を信用できるかできんかに、知識は必要ない。目を見て話をしたらわかる。 いまの気持ちを言葉にすればなんになるのか。虚しい。惨め。情けない。その三つを合わせてもまだ足りないくらいのやるせなさで、心は沈んでいた。自分が無力であることを突きつけられる。それなのに、こんな状態でもまだ必...
人を信用できるかできんかに、知識は必要ない。目を見て話をしたらわかる。 いまの気持ちを言葉にすればなんになるのか。虚しい。惨め。情けない。その三つを合わせてもまだ足りないくらいのやるせなさで、心は沈んでいた。自分が無力であることを突きつけられる。それなのに、こんな状態でもまだ必死になって探している。自分にもまだなにかできることがあるのではと、そのなにかを探している。 疲れたら好きなだけ休めばいい。 「歩けなくなったら人の手を借りればいいだけだ」
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号泣ものだった。主人公が優しすぎる。 そんな人がなぜ・・という思いがあふれる。 最期心が満たされる状態になったのがせめてもの救いだが、でもやっぱり、健康なうちに幸せになってほしかったと思った。 裏にある、兄弟関係、生い立ちの真実、両親、記憶、出てくる手紙・・心にしみるストーリー...
号泣ものだった。主人公が優しすぎる。 そんな人がなぜ・・という思いがあふれる。 最期心が満たされる状態になったのがせめてもの救いだが、でもやっぱり、健康なうちに幸せになってほしかったと思った。 裏にある、兄弟関係、生い立ちの真実、両親、記憶、出てくる手紙・・心にしみるストーリーだった。真実が少しずつ分かって来たり、その時のそれぞれの人物の心情が見えて来たり、号泣ポイントが多すぎました。 最後に近い登山シーン、「オレンジ」の意味、すごく良かった。
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勉強もスポーツも何か一芸においても、抜きん出た才はなし。そうであっても自分なりに真っ当に生きてきた、か。俺は才なしまでは同じだが、真っ当かと自問すればごめんなさいだ。さらに遼賀においては、他者からリモコンのボタンに付いてる突起、ホームポジション・マーカーみたいな人って微妙な比喩だ...
勉強もスポーツも何か一芸においても、抜きん出た才はなし。そうであっても自分なりに真っ当に生きてきた、か。俺は才なしまでは同じだが、真っ当かと自問すればごめんなさいだ。さらに遼賀においては、他者からリモコンのボタンに付いてる突起、ホームポジション・マーカーみたいな人って微妙な比喩だけど、端的には果てしなく優しい人という最高の評価ならば、比肩するに及ばず。かように惜しまれてやまぬ若者の最期は現実にも幾度かあった。もっとしてあげられたことがあったと後悔はあれど、それを引きずらず故人を心にとどめることが供養かも。
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「手のひらの音符」がすごく良かったため、手に取りました。 つらい状況も描かれていますが、お母さんや周りの人のあたたかさ、一言一言がとても心に染みました。 家族が病気になったときに、どう応えたらいいのか。普段通りに振る舞ったほうがいいのか、励ましたり何か言葉をかけたりしたほうがいい...
「手のひらの音符」がすごく良かったため、手に取りました。 つらい状況も描かれていますが、お母さんや周りの人のあたたかさ、一言一言がとても心に染みました。 家族が病気になったときに、どう応えたらいいのか。普段通りに振る舞ったほうがいいのか、励ましたり何か言葉をかけたりしたほうがいいのか。すごく難しいです。考えさせられることが沢山ありました。
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最後は涙が止まらなかった。 33歳という若さで胃がんの宣告をされる遼賀。 手術をして、抗がん剤を使っても再発する確率が50%。 遼賀という人が誠実で優しすぎて、どうしてこんないい人に試練を与えてしまうのか…と神様を恨んでしまう。 遼賀の周りもいい人しかいない。 各章はその周りの人...
最後は涙が止まらなかった。 33歳という若さで胃がんの宣告をされる遼賀。 手術をして、抗がん剤を使っても再発する確率が50%。 遼賀という人が誠実で優しすぎて、どうしてこんないい人に試練を与えてしまうのか…と神様を恨んでしまう。 遼賀の周りもいい人しかいない。 各章はその周りの人目線で描かれ、どの人の目線からも遼賀が病を乗り越えて、必死で生きて欲しいという願いを感じる。遼賀に対して自分で出来ることは何かをそれぞれが考えて、遼賀の負担にならないように、そっと寄り添う。 作者が看護士の知識があるため、遼賀の闘病の様態がリアルで、読んでいて体感する気がした。
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