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ペルソナ の商品レビュー

3.6

92件のお客様レビュー

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2024/06/14

脳科学者・中野信子さんが自身の思考の遍歴を綴った本。 一風変わった自伝。現在から幼少期へとさかのぼりながら、そのときに思ったことを現在の視点を交えて書かれています。 本書の「おわりに」に書かれているように、中野信子さんを知りたい人は読んでおくべき本。

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2024/06/04

輝かしい経歴の持ち主の筆者がどれだけ苦労して、かつ周りと混じらない交わらない孤独の中で生きてきたのかということが感じられた。中野先生はとても大好きですが、知らない他者に大好きとなど言われるなんて気持ち悪いと言う冷めた人間観もまた、中野先生の魅力だと思います。

Posted byブクログ

2024/03/04

テレビでお見かけする中野信子さんは賢くて綺麗でお話も面白く憧れてしまう。 そんな外から見える姿と違い、中野さんの内側は葛藤や孤独や辛いことがあったことを知りました。 「これは私の物語のようであって、そうではない。本来存在しないわたしが反射する読み手の皆さんの物語でもある。」 と...

テレビでお見かけする中野信子さんは賢くて綺麗でお話も面白く憧れてしまう。 そんな外から見える姿と違い、中野さんの内側は葛藤や孤独や辛いことがあったことを知りました。 「これは私の物語のようであって、そうではない。本来存在しないわたしが反射する読み手の皆さんの物語でもある。」 とあるように、中野さんの人生を読み進める中で自分はどうだっただろう、何を感じていただろうと自然と自分の人生を振り返っていて不思議な読後感でした。

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2024/02/16

この社会との隔絶感を綴る言葉に、理屈ぬきに共感できるものがたくさんあった。 この社会に表出している私の姿は「ペルソナ」。

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2024/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以下、面白い・興味深いと感じた点 ・海の話、わたしたち人間の中に太古の海の水が残されている。 ・毒親育ちの人間関係構築の術 ・言葉のマジックを自在に使いこなすことで、自分の味方を増やすことができる。言語運用能力の重要性。 ・さなぎの中身 ・日本における高学歴ニートはなぜ大量に生み出されたのか。 ・うつは物事を深く考えることができ、抑うつ的反芻は知性を感じる良い面を持つ。 とりわけ面白いと思うのは、海水の話とさなぎの中身。 それ以外は疑問に思っていたことに対する答えと、自分に対する課題である。

Posted byブクログ

2023/12/18

〝私のペルソナ(他者に対峙する時に現れる自己の外敵側面)は、私がそう演じている役である、といったら言い過ぎだと感じられるだろうか? あなたが、私だと思っているものは、私ではない。一時的に、そういう側面を見て取ってもらっているだけのことである〟・・・人間関係が苦手だった私(中野信子...

〝私のペルソナ(他者に対峙する時に現れる自己の外敵側面)は、私がそう演じている役である、といったら言い過ぎだと感じられるだろうか? あなたが、私だと思っているものは、私ではない。一時的に、そういう側面を見て取ってもらっているだけのことである〟・・・人間関係が苦手だった私(中野信子)が、その原因を探ろうと、親との葛藤、少女時代の孤独、男社会の壁など、思考の遍歴を続けた脳科学者の自伝エッセイ。〝人付き合いを大事にしたい私と、連絡先を消す私は果たして同一人物なのか...人間は思っているほど一貫しているわけでもなく、一つの顔しかもっていないわけでもない〟〝過去に存在した無数の集積で、人間はできている。そのデータのどの部分に焦点を当てて語るのかは、当人の問題意識にかかっている。その問題意識とは、現在の自分の持っている問題意識である...己の闇を見つめることは、人間にとって、認知のワクチン、心のワクチンのようなものだ...人間は明るく希望に満ちているようにみえても、些細なきっかけで不意に深淵に飲み込まれ、死んでしまうことがある。どんなに健康に見える人でも、誰にでも起こり得ることだ・・・〟

Posted byブクログ

2023/11/03

脳科学者で多数のテレビ番組でも見かける筆者であるが、書籍も多数出している。「悪の脳科学」や「空気を読む脳」などを読ませて頂いた。難しい脳科学の分野を分かり易い言葉と事例に置き換えてスラスラと読めるので、中々私のような医学も科学も無縁の人間であっても、成る程そう言うことかと判った気...

脳科学者で多数のテレビ番組でも見かける筆者であるが、書籍も多数出している。「悪の脳科学」や「空気を読む脳」などを読ませて頂いた。難しい脳科学の分野を分かり易い言葉と事例に置き換えてスラスラと読めるので、中々私のような医学も科学も無縁の人間であっても、成る程そう言うことかと判った気になれる。本書はそんな筆者〃中野 信子〃さんの自伝である。現代の中野氏から学生時代、子供の頃へと徐々に遡っていく記載方法だ。以前私自身も人生の方向性に大いに悩んだ時期があり、自分史を書いてみたのだが、その際にも同じように、今の自分を起点として、どの時点で何があってこのような性格になったのかと、過去に遡っていった事がある。その作業に非常に似ているなと感じた。 最近たまたま在宅勤務をしていた際に昼の番組でコメンテーターとしての彼女の発言を聞いた。以前お笑い番組でのコメントを聞いていたから、何かやはり頭が良い方が言うと、それが真実とすんなり受け入れてしまうような事を言っていた印象がある。もちろんその背景には懸命に勉強して努力して身に付けた能力があるのは間違いないのだから、自身を持って発言した内容に素人の私は肩書きだけでノックアウトされてしまう。ただ何となく観ていると頭の良い人は生き辛そうだなと漠然と感じた印象もある。それが自信があるようで何処となくぎこちない喋り方から感じたのか、何処か反応を窺うような話し方だったと記憶する。そんなイメージで最近の昼番組でコメントを求められた際の発言は、正直観ていて辛かった。大して知らない分野だったのだろうが、自分の脳科学者としての期待値に答えようとするコメントは、如何にも考えながら何を言おうか纏まっていない様に、司会者から「解りやすく日本語で喋って下さい」と言われる始末。司会者からしたら解りやすく視聴者に伝えるのが使命だから、致し方なくそう言ったのだろうが、聴いてる方からは正直何を言ってるか理解できなかった。少し疲れてるのかなと心配になったりもした。だが勿論私からは全く手に届かないような知識を有してるのだから、そんな彼女を自分の中で擁護するかのように「頭が良いって大変だな」と結論付けた。 本書を読んでいると悲しいほど自分と似てる感覚と経験を持っていることに気づく。私は東大出でも科学者でもないが、社会人なりたての頃の感覚、学生時代、そして小学生の時代まで何処か似ている(さほど優秀な学歴で名はなかった自分だから、彼女に失礼な話ではあるが)。 私は何処か周囲を自分と違うと常に感じ、浮いている自分を楽しんでいる事にして、納得させてきた。だが実は孤独だった。周りにうまく馴染めなかったり、私の会話の内容に周りが明らかに外面の笑を浮かべているのが判ってしまう。そのうちそれが面倒になって自分の世界に閉じこもり、本当に心を許せる様な友人の数は減っていった。小学生の頃からひどい頭痛に悩まされて、今でも頭痛薬を1日3回飲む生活は子供の頃から続いている。医者は偏頭痛で片付けるし、MRIを何度撮っても異常無し。この痛みは何処からやってくるのか、未だ謎は解けない。 過去に遡っていく過程で感じる自分との類似性に、読みながら悲しくて涙が出そうになった。 もしかしたら、自分だけでなく誰もが心の中に抱える問題を、文字書籍にする文才のない読者に代わって書いてくれているのかもしれない。そう思うと、感謝に似た気持ちも抱くし、前述したようにテレビでのコメントが解りづらく支離滅裂(たまたま私が観た際の話だから、いつもはそんな事は無いと思う)であっても何となく許せてしまう。 私のような人間が言うまでもないが、まだまだ頑張ってほしい。テレビで見続けたい人である。脳科学という手法で上手く伝えられないけれど、悩み多き我々の代弁者として。 このレビュー書き直してもっと魅力が伝わる文面に後日改訂したい

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2023/10/12

本書を脳科学の教養書として買ったつもりだったが、自叙伝であった。内容はとてもユーモアに溢れ自身の見解を思う存分、「大嫌い」という言葉を使うほど書き綴っていた。しかしその中に著者の周りと違う不安や葛藤を感じる。確かにこの本で彼女の考え方の奥深くまで潜っていける、「中野信子」という人...

本書を脳科学の教養書として買ったつもりだったが、自叙伝であった。内容はとてもユーモアに溢れ自身の見解を思う存分、「大嫌い」という言葉を使うほど書き綴っていた。しかしその中に著者の周りと違う不安や葛藤を感じる。確かにこの本で彼女の考え方の奥深くまで潜っていける、「中野信子」という人間を知ることのできる本だと思う。

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2023/07/09

著者について、著者が思っていることについてが書かれていた。そこに私の知らない情報や知識があったり、「生きづらさ」について共感したり、そんな表現の方法があるのかと思った。

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2023/06/20

脳科学者の中野信子の自伝的エッセイ。 彼女が幼いころから生きづらかったというのがよくわかった。

Posted byブクログ