ペルソナ の商品レビュー
脳科学者中野信子、初の自伝。 親との葛藤、少女時代の孤独、男社会の壁など。 ただの自伝ではなく、人間の本質を、さまざまな化学的なデータから読み解いていきます。 一気に読みました。 敢えて勝ち負けをつけるのなら、自分が興味を持っていることや、楽しいと惑じることに取り組みながら、そ...
脳科学者中野信子、初の自伝。 親との葛藤、少女時代の孤独、男社会の壁など。 ただの自伝ではなく、人間の本質を、さまざまな化学的なデータから読み解いていきます。 一気に読みました。 敢えて勝ち負けをつけるのなら、自分が興味を持っていることや、楽しいと惑じることに取り組みながら、その人に与えられた生を生ききった者が勝ち、ではないか。生き延びるということ自体が、大いなる達成だ。 学ぶことで損をすることはない。 あくせくと、誰かに勝つために、損をしないために必死で自分を追い立てるようにして勉強するのではなく、自分の世界を豊かにするために、もっと悠々と生きて、物事を楽しむために、余裕をつくるために学ぶのだ。 もし勝ち負けにこだわりたいというなら、学ぶことは誰かとの戦争などではなく、自分との戦いなのではないかと思う。 ー 195ページ
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脳科学者の中野信子の自伝書。 脳は一貫しているものではない。ペルソナ、ユングが唱えた自己の外敵側面。心の闇を愛でよ。本当は無いというが、やはり人は一人では生きていくのが無理な存在だと、誰かに愛でて欲しかったのだと、伝えたかったのかも。
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