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ペルソナ の商品レビュー

3.6

92件のお客様レビュー

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    13

  2. 4つ

    29

  3. 3つ

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2023/05/24

ペルソナについての解説ではなく、中野信子氏のペルソナを綴ったものであり、彼女の脳と過去を合法的に覗かせてもらうことができる。 彼女という人を彼女が自分の視点から語っている、その淡々と進む文章に、なぜか安らぎを覚えるし、へたに言葉をつくされ「さあ、私はあなたを受け入れますよ!」と...

ペルソナについての解説ではなく、中野信子氏のペルソナを綴ったものであり、彼女の脳と過去を合法的に覗かせてもらうことができる。 彼女という人を彼女が自分の視点から語っている、その淡々と進む文章に、なぜか安らぎを覚えるし、へたに言葉をつくされ「さあ、私はあなたを受け入れますよ!」とやられるよりもよほど自分の存在を赦せるような気持になる。

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2023/04/21

まず、「はじめに」を読んで…テーマというか題材というかが余りにもバラバラとたくさんある事に戸惑い、読み切れるかなぁと不安になったが、結局は最後まで一気読みする程面白かった。 TVなど見て中野信子さんを変わった人と(失礼ながら)思っていたが、何となく私自身にも同じような「変わった所...

まず、「はじめに」を読んで…テーマというか題材というかが余りにもバラバラとたくさんある事に戸惑い、読み切れるかなぁと不安になったが、結局は最後まで一気読みする程面白かった。 TVなど見て中野信子さんを変わった人と(失礼ながら)思っていたが、何となく私自身にも同じような「変わった所」があったので、この本を読んで少し安心出来たのは良かった。なので読後、中野信子さんへの印象は良くなったように思う。 もしかしたら中野信子さんは幾つかの対象に向かってこの本を通じて物申しているんじゃないかな?という部分も多く、「いいぞ!言ってやれ、言ってやれ!」と、ちょっとした興奮も味わえたのも楽しかった。

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2024/04/20

ペルソナとは人格なり。 外的な側面とはべつに 内側に潜む自分も在る。 いわゆるキメラでない 人などいない。 暗いネガティブな面を 持っていることは人と して自然である。 清く正しく明るくあれ と言われたとて、 そうなれないのは当然。 その人の心の問題など ではない。 ...

ペルソナとは人格なり。 外的な側面とはべつに 内側に潜む自分も在る。 いわゆるキメラでない 人などいない。 暗いネガティブな面を 持っていることは人と して自然である。 清く正しく明るくあれ と言われたとて、 そうなれないのは当然。 その人の心の問題など ではない。 それが自然なんですね。 やれ女らしく男らしく 日本人らしく・・・ 「らしく」にどれだけ 囚われてしまってるか。 たしかにそうかもねと。 私とは、モザイク状の 多面体と表現する著者。 光の当てかたによって さまざまな色に変化し、 見え方も形も変わって いく。 本来の私は一体どんな 人間なのか?

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2023/04/12

雑誌のコラムに書いたのを集めた感じの著書。著者のファンの人にとっては面白いかと思う。題名のとおり著書本人のペルソナが綴られている。ただ脳科学者としての立ち位置からの考えなどは面白い。

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2023/03/14

あくせくと誰かに勝つために、損をしないために必死で自分をおいたてるようにして勉強するのではなく、自分の世界を豊かにするために、もっと悠々と生きて、物事を楽しむために、余裕をつくるために学ぶのだ 中野信子

Posted byブクログ

2023/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 縁あって図書館で借りて読んだ。  著者がマスメディアに露出するようになり、視聴者の面倒な好奇心に煩わされることから、著者の生い立ちなどを赤裸々に記して無駄な憶測を排除する意図があるようだ。  日本の最高学府での女性研究者の生きづらさが大変印象に残る。女性の問題だけに限らない、この国の権威主義がいたるところで将来に向けた変革を阻んでいるのだろう。

Posted byブクログ

2023/03/15

とにかく不思議な自伝書。 ジェンダー論、世代論、学歴とコミュ力、生い立ちの影響、などなど。自伝の形をとっておきながら多義にわたる題材を投げかてくる。 社会と馴染めない異質感。女性であることの虚脱感。ネガティブ思考の再利用。綴る内容は卑屈さが漂っているものの自分自身を客観的に捉えま...

とにかく不思議な自伝書。 ジェンダー論、世代論、学歴とコミュ力、生い立ちの影響、などなど。自伝の形をとっておきながら多義にわたる題材を投げかてくる。 社会と馴染めない異質感。女性であることの虚脱感。ネガティブ思考の再利用。綴る内容は卑屈さが漂っているものの自分自身を客観的に捉えまくっていて思考の言語化が的確でわかりやすい。 読書が進んでいくと語られている彼女の内面の一部が自分と共通していると気づく。 この本は中野信子さんの偏屈な自伝書であると同時に読者自身のペルソナの一部を解明するための指南書である。

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2023/01/05

なかなかに正直な方だ、中野さんというお人。 「やや考えることの苦手であろう人々」とか、「(ポジティブな人々の)どこか禍々しい明るさ」だとか、知能指数が高いというのは単にパズルが速く解けるというだけのこと、とか、自己責任論を説く人々は恵まれた強者だから酩酊感と快楽が得られるのだろ...

なかなかに正直な方だ、中野さんというお人。 「やや考えることの苦手であろう人々」とか、「(ポジティブな人々の)どこか禍々しい明るさ」だとか、知能指数が高いというのは単にパズルが速く解けるというだけのこと、とか、自己責任論を説く人々は恵まれた強者だから酩酊感と快楽が得られるのだろうがそれに心酔している側はほとんどの場合実際には搾取される側にいるというのが何とも物悲しい、とか、「その研究は何の役に立つんですか?」という質問はその人のリテラシーが丸わかりになってしまう(この問いかけをしてくる人に対してはまともに答える必要はない、世界から評価される源になるんですよ、とでも言っておけばよい、と剣もほろろ笑)、とか、アホに対して(愛はあるが)容赦がない。 だけど、同居人との関係なんかはわたしとほぼ全く同じだし、目先の利益に結びつくものとは全く別のところに人間の生きる意味があるという信念とか、自分の仕事を盛ってアピールし高く売りつけるような者にはなりたくない、出世して人とのやり取りが増えるのもいや、とか、すぐに役に立つことなら(利益が出るようなことは)民間がやればよい、とか、共感するところもたくさんある。 多分めちゃめちゃ自己中心的で自分が自分でいることに充足を感じられるタイプなのだと思う。 それでもサナギの時は苦しかったらしい。うん、そうだよね。 わたしはこの人のような苦しみ方はしなかった。だけど、何もかもうまくいっている時の空虚な怖ろしさは表現するのが難しい。その頃のわたしに救いの手を差し伸べてくれた(今は会うことのない)人には非常に感謝している。 脳科学者らしく、こういう時には脳のこの部分が活性化する、などといった指摘が多く、非常に示唆的。人は何かを判断する時に、自覚しないうちに全く無関係と思われるようなことにも惑わされているのだということがよくわかる。 ともかく稀有で早熟な頭脳とADSぽさを持つと、世の中はこのように見えるんだなということはよくわかった。わたし、こういう頭脳を持ってなくてよかった、と心底ホッとした。 いや実際おもしろかったです。

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2022/10/18

こちらは自叙伝。最初から最後まで低温な文章で、中野信子さんご自身のお声で脳内朗読された感じです。 同じ東大でも親が学者などの子には敵わないという嫉妬。ご両親について語られる時は気持ちの揺らぎがみえたり、実は心の中で毒ついてたり。次はもっと深いところまで語られたモノを読んでみたい...

こちらは自叙伝。最初から最後まで低温な文章で、中野信子さんご自身のお声で脳内朗読された感じです。 同じ東大でも親が学者などの子には敵わないという嫉妬。ご両親について語られる時は気持ちの揺らぎがみえたり、実は心の中で毒ついてたり。次はもっと深いところまで語られたモノを読んでみたいです。

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2022/10/01

中野信子さん、脳科学者でテレビ番組にも出ているそうだけど、私は見た記憶はなく、Instagramで絶賛されている人がいたので、読んでみました。 誰でも心の闇を持っている。 子どものころから何となく感じていた生きづらさ。 毒親に関して、事実は変えられなくても解釈は変えられる、解...

中野信子さん、脳科学者でテレビ番組にも出ているそうだけど、私は見た記憶はなく、Instagramで絶賛されている人がいたので、読んでみました。 誰でも心の闇を持っている。 子どものころから何となく感じていた生きづらさ。 毒親に関して、事実は変えられなくても解釈は変えられる、解釈は価値観によって変わり得る、という内容は納得です。

Posted byブクログ