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八月の銀の雪 の商品レビュー

3.9

276件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    63

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2024/07/12

2021年本屋大賞ノミネート、直木賞候補作 著者のことは何も知らなくて、YouTubeの読書チャンネルを見て興味を持ち、読み始めたもの。 化学と人の優しさがキーとなってくるこの作品は、読む前は"化学"という部分をとっても難しく、理解出来ないのではないかと、...

2021年本屋大賞ノミネート、直木賞候補作 著者のことは何も知らなくて、YouTubeの読書チャンネルを見て興味を持ち、読み始めたもの。 化学と人の優しさがキーとなってくるこの作品は、読む前は"化学"という部分をとっても難しく、理解出来ないのではないかと、思っていた。 だけどかなり分かりやすく優しく盛り込まれていて、雑学としてしまっておきたくなるようなものばかり! そして何よりみんなそっと手を差し伸べてくれるような優しさで、読後はとてもほっこりと爽やかな気持ちになれる(o^^o)

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2024/07/10

ちょい理系の話で難しかったけど ホンワカ温かい話ばっかでした^_^ 戦争の話知らない事まだまだありますね。

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2024/07/07

理学部出身の作者らしい化学要素が詰まった短編集。 文系の私にはちょっと難解な部分もあったけど、一つ一つのストーリーはよくできていて、興味深く読めました。 特に「アルノーと檸檬」がよかったです。

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2024/06/17

短編集。 段ボールメーラーを作れる就活うまく行ってない大学生と留学生の話とクジラの話とレース鳩と珪藻の花を作れる奴の話と偏西風で風船爆弾飛ばす話だった。 どの話もなんかすごい知識がある人が出てきて感心した。 クジラがでかいのは知っていたし、レース鳩というのがあるのも知っていた。 ...

短編集。 段ボールメーラーを作れる就活うまく行ってない大学生と留学生の話とクジラの話とレース鳩と珪藻の花を作れる奴の話と偏西風で風船爆弾飛ばす話だった。 どの話もなんかすごい知識がある人が出てきて感心した。 クジラがでかいのは知っていたし、レース鳩というのがあるのも知っていた。 ただ、第二次世界大戦で日本が風船爆弾を使ってアメリカと戦おうとしていたことは知らなかった。本当かなぁ。 まぁ、どの話もよくできている。ただ、感動には短編じゃ至らなかったな。

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2024/06/13

本屋大賞ノミネート作品 短編集はあまり好みではないのだがこの作品は楽しめた どの短編にもメッセージが込められているように思われ考えさせられる場面が多かった

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2024/06/05

 著者作品は二作目。  前作と同じく短編集だ。経歴(神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了)を活かした、科学的蘊蓄、自然の摂理を物語に絡ませながらのハートウォーミングな筆致は相変わらず。  前回読んだ『月まで三キロ』の時のレビューを...

 著者作品は二作目。  前作と同じく短編集だ。経歴(神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了)を活かした、科学的蘊蓄、自然の摂理を物語に絡ませながらのハートウォーミングな筆致は相変わらず。  前回読んだ『月まで三キロ』の時のレビューを見返してみると、「悪人がいないこと」がタマニキズとある。さて、その翌年に出た本作はどうだろうか?  5篇のお話が収まっている。 『八月の銀の雪』は地球の核のお話。鉄の塊の核があり、液体の外核の中に浮かんでいる。鉄の結晶が伸びた樹枝のような森に覆われ、雪のように鉄の結晶が降り積もる。 『海へ還る日』は、クジラのお話。シングルマザーの苦労を、クジラやシャチの群れに存在する親に代わって世話をする育児を終えたメスを例に、現代社会の、都会の殺伐さを浮き彫りにする。 『アルノーと檸檬』、伝書鳩の世界。どこに居ても自分の帰る場所、その方角を認識している鳩の能力。故郷を捨て、家族と絶縁して都会に暮らす不動産デベロッパーの、帰巣本能を刺激する。 『玻璃を拾う』は、ミクロの世界。微生物の珪藻を使ったアートをキッカケに出会うことになる男女の話。関西弁のやりとりに無理がないのは、作者の出自によるものか。 『十万年の西風』。気象にまつわるお話に、原発の放射線廃棄物のお話を絡める。  結果、やはり、これといった悪人は、出てこない。  強いてあげれば『八月の銀の雪』に出てくる大学の知人。怪しげな投資ビジネスに人を勧誘する、その片棒を担がせようとするが、主人公に直接の害が及ぶわけではないので、敵対する存在としての「悪」ではない。 「人間の中身も層構造のようなものだ。地球と同じように。」  と、あるように、その友人にしても、表面的な見た目とは別の内面がある。  科学の小ネタは楽しい。悪くはないが・・・ という短編集。前作ほど夢中になれなかった。

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2024/05/26

人生うまくいかない主人公たちが研究者(探究者?)との出会いで前を向く短編集。 科学による心の栄養補給。玻璃の二人を全力で応援します。

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2024/04/10

科学にまつわる短編集。 人の温かさというか優しさが感じられる。 好きなのは表題と海へ還る日 自分の人生について考える時生命や自然の知識に感化される。

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2024/03/25

登場人物たちが科学に触れ、世界の見方が変わっていく物語の短編集。  「月まで3キロ」と同じ構成の短編集であり、登場人物たちが科学に触れて少し前を向くことができるようになる、優しい短編集だった。 地球の内核や珪藻といった、自分には全く馴染みがないテーマばかりだが興味深く読むことが...

登場人物たちが科学に触れ、世界の見方が変わっていく物語の短編集。  「月まで3キロ」と同じ構成の短編集であり、登場人物たちが科学に触れて少し前を向くことができるようになる、優しい短編集だった。 地球の内核や珪藻といった、自分には全く馴染みがないテーマばかりだが興味深く読むことができ、自然のすごさを感じられる。それは、各短編で科学に触れて世界の見方が変わる主人公たちと近い体験なのかもしれないと思った。 巻末の、小説とは思えない量の参考文献からも、作者である伊与原さんが「科学」というテーマで真摯に作品作りに取り組んでいることが窺えた。 科学に関する情報が具体的で魅力的な一方で、登場人物たちの背景等は前作よりもややあっさりした印象があった。そういった意味では、人物の描写がもう少し多い方が好みかもしれない。

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2024/03/24

アルノーとレモンについて 同じ経験あり。鳩をひろったことがある。小学6年王のとき、名前はアルノーと名付けた。作文も書いたタイトルは「無念アルノー」

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