湖の女たち の商品レビュー

吉田修一(著者)

2024/02/11

なんだかよく理解できない部分が多い。。
刑事のどエスっぷりはよく伝わったけれど、なんだか煙に巻かれたかんじ。

2023/12/11

映画化されたと耳にしたので読んでみたけど…。
期待外れ。
刑事と女性の関係が意味不明。
気分が悪くなって途中でやめようかと思ったけど、事件の顛末は気になったので最後まで読みましたが。

あの設定がなくても成り立ったのでは？

『横道世之介』『怒り』『国宝』など大好きだったのに。
残念。

2023/10/24

私がこれまで知ってた吉田修一作品とはかなり違う、濃密に叙情的な小説だった。犯人を見つけ真相を暴くミステリとして読むと、かなりがっかりすると思います。
時にダイレクトに、時にメタファーを通して湖面に描き出される人間（および人間社会）が抱える多種多様な闇。印象派の絵画みたいに、ぼやーんとした色彩の分厚いレイヤーが情緒の奥に溶け込んで悲しくなるような小説でした。

湖の描写、雨の描写は素晴らしかった！

2023/09/30

旧満州の事件と今回の殺人事件を結びつけるのは無理がありすぎる。
白衣を着た子供が老健施設をウロウロしていたら、否が応でも目につくのにそこはスルーしている。
映画になったようだけど、観てみたい気はします。

2023/09/17

3.5 他者の存在の否定が、自分の存在の肯定になると言うことがテーマ。細菌部隊、障害者、高齢者殺害などを背景にミステリー仕立てだが、犯人探しは物語のオチにはなっていない。他者に依存しない自己の肯定感が人を傷つけない社会をつくる。他者否定の歴史への怒りの物語。

2023/08/29

介護施設で100歳の高齢者が亡くなる事件から始まり、あらゆる事件について同時進行で描かれていき、最後どんな繋がりがあるんだろうかと後半一気に読んだけれど…
繋がらないままで、終わってしまった。
ミステリーというよりも、人の精神がこわれていく様子を描いたもの。
この異常な性表現を、映画で福士蒼汰がどう演技するのかは、気になるところ。

2023/08/05

薬害事件、731部隊、滋賀呼吸器事件、相模原障害者施設殺傷事件、、。物語として魅力的な伏線めいたピースがあちこちに提示されるけれど、結局各々が繋がらなくてとっ散らかってる印象。特に佳代との圭介のやり取りが、人間のサガとか業とはこういう不可解なものなのか、となんとか受け止めようと努力はしたけれど、唐突すぎて違和感ありすぎて、置いてきぼりを喰らってポカンとしてしまった。

2023/08/04

初の作家さん。文庫本が発売されていたので、図書館で借りてみました。

うーん、面白くなりそうなネタなのに、横道が多過ぎてとてもつまらなかったですね。冒頭などは読みやすそうな印象だったのですが、登場人物や時代が入り混じる所などが読みづらさを増して、つまらなかったです。

2023/07/27

731部隊でのことと、介護施設で動けない老人の維持装置のスイッチを切ったことは結局関係がなかったのね。もっと731部隊のことが掘り下げて描かれるのかと思い、なんとか読み続けたのに断ち切られたみたい。
津久井やまゆり園の事件と、最後に無理に繋げられているのも消化不良でなんだか不快。性描写が気持ち悪くて、ここでそれを描く必要性が理解できなかった。
この作家さんは他の作品が結構おもしろかったので結構がっかり。

2023/05/13

ちょっと難しいとこもあったけど、ハラハラしながら読んだ。

圭介は、こんな警察官いる⁉️と疑問に思ったけど、一方的に圭介が悪いわけじゃなく、佳代が生きて、人生をやり直せてよかった。

なぜ、人体実験は行われてしまったのか、、、
きれいな朝焼けの湖で、それは続いていく。