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独学大全 の商品レビュー

4.1

183件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

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2021/01/13

 索引も含めると800ページ近くあり、まず分厚いという印象を持つ。  独学をする前に、独学大全を読むのに時間を取られるんじゃないか? と思ってしまった。  しかし、読み始めてみると、見た目より紙面にスペースがあるし、文字も大きく読みやすい。図や筆者のノートのコピーが頻繁に出てくる...

 索引も含めると800ページ近くあり、まず分厚いという印象を持つ。  独学をする前に、独学大全を読むのに時間を取られるんじゃないか? と思ってしまった。  しかし、読み始めてみると、見た目より紙面にスペースがあるし、文字も大きく読みやすい。図や筆者のノートのコピーが頻繁に出てくるし、注釈や説明が多いため、「独学方法」だけに絞ると読むべき場所は限られてくる。  本の構成は、はじめにこの本の使い方や構成の説明がある。独学内容の選び方や、書籍の選び方、時間の使い方など、テーマごとに章に分けられており、各章の前には対話形式で章の内容が簡単にまとめられている。  個人的には、資料の選び方だけでなく、選んだ資料の整理法が紹介されているのが嬉しかった。  各章のテーマごとにいくつかの独学に役立つテクニックが紹介されていて、テクニックの具体的な説明や、歴史などが詳しく説明されている。  また、巻末には索引と、「困り事索引」として、 ・時間がない ・この本の使い方がわからない など、シチュエーション毎にどこを読めばいいのか教えてくれる便利な索引もついている。  とにかく早く、方法だけを知りたければ対話や歴史、注釈を読み飛ばせば意外と早く読み終わるし、独学について詳しく知りたければ最初からじっくり読むといい。  「独学したい」と思っているが、あまり本を読み慣れていない人にも読みやすいようにかなりの配慮がされている。既に独学をしている人、独学をやったことがない人、様々な読者を視野に入れていると思った。  全部読む自信がなければ、巻末の「困り事索引」から、差し当たって今困っている内容と、「本が分厚すぎて心が折れそうと思ったら」の部分を読んでみたらいいのではないだろうか。  書かれているテクニックは、劇的に効率が上がったり、勉強時間がいきなり5時間増える、といった類のものではない。一日の行動記録を作ったりなど、誰にでもできるような、地道な努力がほとんどだ。  しかし、だからこそ独学は誰にでもできる、と独学への門戸を広げているかのようだ。  さらに、本の最後の方には、国語、英語、数学それぞれの独学法の例が載っているのだが、その例は「現国で赤点を取った高校生」「英語を学びなおしたい社会人」「経済学のために数学を学ばなければならない大学生」となっている。「大学院に入り直したい社会人」「誰も知らない言語を一から学びたい人」ではなく、ハードルを低めに設定していることで、苦手をなくしたい、少しだけ学びたい、知りたいというきっかけでも独学は始まる、と応援されているように感じた。  「独学」大全となっているが、時間の捻出法などは趣味や娯楽の時間捻出にも役に立つし、学習法やプランニングは、独りで学ばず複数で学んでいる学生も使える。独学していない人でも役に立つ本だと思う。

Posted byブクログ

2021/01/11

一見怪しい類の本だが、得られるものも結構あった。未来の予定ではなく過去の自分を振り返る「行動記録表」や自分の知識のネットワークを可視化する「カルテ・クセジュ」の他、自問自答によって理解度を深める「ラミのトポス」や「問読」あたりは特に取り入れていきたい。学術論文に馴染みがない人はさ...

一見怪しい類の本だが、得られるものも結構あった。未来の予定ではなく過去の自分を振り返る「行動記録表」や自分の知識のネットワークを可視化する「カルテ・クセジュ」の他、自問自答によって理解度を深める「ラミのトポス」や「問読」あたりは特に取り入れていきたい。学術論文に馴染みがない人はさらに得られるものが多いだろう。

Posted byブクログ

2021/01/11

■タイトル:
独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法

■手に取った理由(1~2行):
以前より著者の「読書猿」さんのファンで、しかも独学大全は彼の真骨頂となると言われていたので、事前に予約して購入したした。

■感想:
非常に分厚いが、あらゆる角度...

■タイトル:
独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法

■手に取った理由(1~2行):
以前より著者の「読書猿」さんのファンで、しかも独学大全は彼の真骨頂となると言われていたので、事前に予約して購入したした。

■感想:
非常に分厚いが、あらゆる角度から独学者にとって必要不可欠な技法が体系的にまとめられている。

■一番の学び:
学びが非常に多い書だが、その中でも一つだけ取り上げるとすれば、技法28〜30の「目次/引用/要素マトリクス」を挙げたい。
ある1つの知識を身に付けたいときに、該当するテーマの書物を1冊ずつ読んでいくのではなく、1冊の書物から参照される/影響される多数の参考文献群を一覧化することが推奨されている。
言い換えれば、論文を上梓する作業のように、独学する際にも文献間の繋がりを把握しながら知識を得るという技法といえる。闇雲に書物を読み漁るのではなく、こういった技法を意識して仕事に関連する知識をキャッチアップしていきたい。

■その他(任意):
700ページ以上あるので、順に読み進めていくというよりも、気になったところからつまみ食いし、辞書的な活用をメインにしつつ読み進めていきたい。

Posted byブクログ

2021/01/11

「絶対に学ぶことをあきらめたくない人のための55の技法」として750ページにおよぶ超大作。 全体は4部構成であり、独学のフェーズに応じて利用可能な技法が書いてある。 第一部:なぜ学ぶのか 第二部:何を学べばよいか 第三部:どのように学べばよいか 第四部:実例(国語・数学・英語) ...

「絶対に学ぶことをあきらめたくない人のための55の技法」として750ページにおよぶ超大作。 全体は4部構成であり、独学のフェーズに応じて利用可能な技法が書いてある。 第一部:なぜ学ぶのか 第二部:何を学べばよいか 第三部:どのように学べばよいか 第四部:実例(国語・数学・英語) 一度読んだのちは、「勉強法の辞書」として利用するのが適切な本だと感じた。 あと、親父さんと無知くんの会話がモチベーションを上げてくれる。

Posted byブクログ

2021/01/10

新年の様々な新しい目標を立て、では実際にどう学んでいくか悩んでいた時に出会ったのがこの書籍です。書籍がかなり大きいため、電子書籍で購入しました。 大全というタイトルに相応しく古今東西の様々な独学のアプローチが記載されていました。人によって学び方のスタイルは異なると思いますが、全...

新年の様々な新しい目標を立て、では実際にどう学んでいくか悩んでいた時に出会ったのがこの書籍です。書籍がかなり大きいため、電子書籍で購入しました。 大全というタイトルに相応しく古今東西の様々な独学のアプローチが記載されていました。人によって学び方のスタイルは異なると思いますが、全員が少なからず自身の学びに実用出来るものがあると思います。 あくまで独学とは自身との対話であって万人共通の手法はありません。この本を参考し自身の最適な独学とはなりかを常に模索していきたいと思います。 「独学の一番大事なポイント」 まず始めること、そして続けることが最も重要である。 どれほど効果のあるやり方も、持続可能でなければ何の意味もない 「自身の独学に取り入れたいと感じた箇所」 学習内容を、すぐにできるぐらいに小さな単位に分割する(1/100プラン) 制限された中でも、その中でできることを拡張すること、そしてこの時間の質を高めること(グレー時間クレンジング) 既に確立している習慣を新しい習慣を形成する(習慣レバレッジ) 古典とは、多く注釈が書かれてきた書物のこと 事実と誤打ちしない信念は避けた方がいい。事実と合致しない信念を取り組むと、その信念と合致しない他の信念を持つことが辛くなってくる。 意思が強そうに見える誰かは、自分の外に意思を支える仕組みを持っている(ゲートキーパー) 再読に値しない本は、最初から読まない方が時間も人生も有効に使える。

Posted byブクログ

2021/01/09

説明文にある通り「独学者のバイブル」。 先生とお弟子さんのやりとりの部分のみ、自己啓発みがあるが、それ以外は独学のHOWTO。 日々の学びの中で直面する壁と、それを乗り越えるための方法が実に細かく書かれており、”独学のパートナーとなる百科事典”という感じ。 不要な箇所は読み飛ば...

説明文にある通り「独学者のバイブル」。 先生とお弟子さんのやりとりの部分のみ、自己啓発みがあるが、それ以外は独学のHOWTO。 日々の学びの中で直面する壁と、それを乗り越えるための方法が実に細かく書かれており、”独学のパートナーとなる百科事典”という感じ。 不要な箇所は読み飛ばしたけれど、実用的ですぐに活かせる内容ばかりだった。 分厚いが、索引があるので必要な箇所にサッと出会えて有難い。 2021年一番めに読んだ実用書がこちらだったおかげで、年初から独学モチベがぐんとアップ。 こちらをお供に、本年は学びを深めようと思う。

Posted byブクログ

2021/01/06

 使い方としては辞書的に使う道具箱、とされているが、頭からお尻まで読み通してみました。個人的な結論としては、一通り順番に目を通すことで、道具箱としての効果が最大化できるものと感じます。  分厚いのでビビりますが、どの単位(全体構成、章、文章の構造)でも、論理的に整理されている感じ...

 使い方としては辞書的に使う道具箱、とされているが、頭からお尻まで読み通してみました。個人的な結論としては、一通り順番に目を通すことで、道具箱としての効果が最大化できるものと感じます。  分厚いのでビビりますが、どの単位(全体構成、章、文章の構造)でも、論理的に整理されている感じで、「よくわからない」と感じるところがないので割と楽に読み通せます。本書自体に紹介されているポモドーロをつかいながら。。。  読み終わって、まず独学がしたくなりました。そして、著者のリズムのおかげか、すごく頭がスッキリして、賢くなったような気分です。冷めないうちに、実際に独学に取り組み、道具箱を自分のものにしたいと思います。

Posted byブクログ

2021/01/06

書店で平積みされているのを見かけたときから、装丁も格好良くて気になっていたもの。でもボリューム感が半端なくて、なかなか手を出せずにいた。年末ランキングでも取り上げられているのを見かけ、”辞書的に、気になったところを捲れば良い”みたいなコメントに背中を押され、いよいよ入手。実際には...

書店で平積みされているのを見かけたときから、装丁も格好良くて気になっていたもの。でもボリューム感が半端なくて、なかなか手を出せずにいた。年末ランキングでも取り上げられているのを見かけ、”辞書的に、気になったところを捲れば良い”みたいなコメントに背中を押され、いよいよ入手。実際には、余白が多く、図表も豊富なので、見た目ほどのボリュームはなし。それもあり、当初は辞書的に気になったところを、と思って着手したものの、全てを順番に読了することとなった。どこから読んでも良い、これからの独学を前提とした本書だけど、本書自体が大いなる学習でもあり、やっぱり順に通読するのがしっくりくる。自分の今の心境がそうであるように、少なくとも何かを学び始めたいという、かなり強力なモチベーションにはなる。

Posted byブクログ

2021/01/09

度肝を抜かれた 似たような本が多いので最初敬遠していたがTwitterのわたしのタイムラインであまりの絶賛に手にしたら類書とはレイヤーが違った 厚い本だが著者が完全に頭の中で整理済みなので構成・文章とも読みやすい 素晴らしいの一言

Posted byブクログ

2021/01/03

『独学入門者がまず最初に独学すべき本』 おもしろい本だと思う。師匠と弟子の対話パートだけ読んでもいいくらい。この部分は自己啓発として読める。 突き放す系の師匠と泣きつき系弟子のやり取りが非常にコミカルに描かれている。まるで漫才を見ているような感覚。 学習というと、どうしてもお...

『独学入門者がまず最初に独学すべき本』 おもしろい本だと思う。師匠と弟子の対話パートだけ読んでもいいくらい。この部分は自己啓発として読める。 突き放す系の師匠と泣きつき系弟子のやり取りが非常にコミカルに描かれている。まるで漫才を見ているような感覚。 学習というと、どうしてもお堅いイメージを持ってしまうような独学入門者に、この手のユーモアが効くのは想像に難くない。というわけで、本書の分厚さに尻込みしてしまったなら、まずは対話パートだけの読了を目指そう。 基本的には必要な部分だけ読んで実践する、いわゆる「辞書型」の本になっている。だから、何も一気読みなんてする必要はない。どうせ一気読みしても、書いてある事を実践するのには慣れるまではかなり時間がかかる。だから、無理に一気読みしようとして挫折するくらいなら少しずつ読み進めよう。 難しく考え出すと結局すべてが面倒になってしまう。そして、何一つ達成できなくなる、というのが人間という生き物であると思う。 問題に直面したときに本書を思い出せたなら、気楽に開いてみるといい。そして、とりあえず何も考えずに実践してみる。その際、あのテクニックが使えそうと思いつくために、ざっと通読だけしておけば万全である。 そして、どんな時に使えそうかだけ、自分の言葉に直して目次に書き込んでおくのもおすすめしたい。 独学が以前より一層大切になってきていると感じる現代において、一人一冊備えておくべきまさに『大全』の名に恥じぬ一冊だと思う。

Posted byブクログ