Au オードリー・タン の商品レビュー
オードリー・タンのこれまでに迫りながら、1990年代から現在までの台湾のインターネットと社会の歴史も同時に知ることのできる本。 巻末の「特別付録 台湾 新型コロナウイルスとの戦い」も、現在の台湾を知ることが出来て面白い。不安や恐怖に陥れられたときの人間から出てくる狡さや不満はど...
オードリー・タンのこれまでに迫りながら、1990年代から現在までの台湾のインターネットと社会の歴史も同時に知ることのできる本。 巻末の「特別付録 台湾 新型コロナウイルスとの戦い」も、現在の台湾を知ることが出来て面白い。不安や恐怖に陥れられたときの人間から出てくる狡さや不満はどこの国にも大きな差はなくて、どのようにその問題を解決していくかなんだろうなと思った。
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【我は通さない】 読書量が半端ではないことがよくわかりました。 天才であるが故に悩みも多い。
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とても繊細で優しい方なんだなと思いました。天才というより、美意識が高く、「どんな人にも自分にしかない輝きがあると、存在すべきはIQより美である。」とても強いメッセージが印象的でした。こんな素敵な人が日本の国の政治家にいたらなぁ〜。
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ものすごい天才の伝説的武勇伝のようなものを期待して読み始めたのだけど、読み終わりにはその思慮深さや穏やかさといった人柄に魅了されて、信者のようになった。 人生の喜びを多くの人々と共有するため、クリエイティブにあれ、ダウンロードだけでなくアップロードせよ、そして楽しめ! 多様性と透...
ものすごい天才の伝説的武勇伝のようなものを期待して読み始めたのだけど、読み終わりにはその思慮深さや穏やかさといった人柄に魅了されて、信者のようになった。 人生の喜びを多くの人々と共有するため、クリエイティブにあれ、ダウンロードだけでなくアップロードせよ、そして楽しめ! 多様性と透明性がもたらす未来に期待したくなりました。
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オードリーの半生について、2人のコラムニストが丹念に調べて書いていた。 オードリーの著書を読んだ後だったので、より詳しくオードリーのことを知ることができた。 著者のアイリス・チュウが、オードリーにインタビューした記事「Q&A唐鳳召喚」が面白かった。質問に対して自分の答え...
オードリーの半生について、2人のコラムニストが丹念に調べて書いていた。 オードリーの著書を読んだ後だったので、より詳しくオードリーのことを知ることができた。 著者のアイリス・チュウが、オードリーにインタビューした記事「Q&A唐鳳召喚」が面白かった。質問に対して自分の答えをはっきりもって答えられる素晴らしさ。それだけいつも考えているということであろう。オードリーの名を挙げているネットユーザのコメントや意見で、パソコンをぶち壊したくなるようなコメントに対し、どのように感情を管理しているかと言うことも面白かった。聴いたことのない音楽をかけたり、飲んだことのない味のお茶を入れたり。怒りを覚えたら、自分が楽しいと思うことをすると、感情がシフトするというコンセプトでこの方法を行っている。するとすぐに怒りが愉快な気持ちに変わると言うのだ。そうなれば、コメントを残した人に対し、実に即した対応ができるになる。 新しいことを学ぶときの秘訣は、「新しい習慣を作る」ことを習慣にすること。普通は新しい習慣は1度に1つ作れば良く、いっぺんに多くの習慣を作ってはいけない。「禁断症状」が出てなかなか成功しなくなるから。新しい習慣を1つ作るには一般的に約2ヶ月かかるし、難しいように思えても、決心して実行すれば、1年で6つの新しい習慣を作ることができる。オードリーは、徒歩での通勤を新しい習慣として身につけた。 子供たちがプログラミングを学び始めたが、大切なコツは、興味のある問題見つけて、解決することである。まだ小さな子供であれば、先にデザイン思考に触れてから、計算論的思考を学ぶことを勧めている。デザイン思考とは、主に様々な考えを持つ人々に、何らかのシステムについての想像を聞いて、その後だんだんに共同の願望えと集約させさせていくもの。計算論的思考はどちらかと言えば、すでに共同の願望を持った上で、どのように実践してその願望を各人のもとに送り出すかということ。「デザイン」が先、「プログラム」が後であるべき。 台湾の先住民族のコミュニティーが植えたサボンソウから、ブランディングを得てアヴェダに似た優れた質感のコスメ製品「Blueseeds」!使ってみたい。
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天才が抱える闇を光のある方へ導き、傾聴し、寄り添う先見の明を持った理解者が周囲に居たことが、オードリータン最大の幸運のように思う。 彼女が埋もれていたら、台湾の今すら変わっていたかもしれない。 数学と哲学を軸とした台湾IT界の先駆者でありながら、文学や音楽を愛し、ビジネスでも実...
天才が抱える闇を光のある方へ導き、傾聴し、寄り添う先見の明を持った理解者が周囲に居たことが、オードリータン最大の幸運のように思う。 彼女が埋もれていたら、台湾の今すら変わっていたかもしれない。 数学と哲学を軸とした台湾IT界の先駆者でありながら、文学や音楽を愛し、ビジネスでも実力を発揮する、天上人のようでいて、身近に感じられる稀有な存在。 時代の先を生き、時代が彼女に追いつこうとしているよう。 ユーモアにあふれた彼女の魅力や辛い過去と異色な経歴、さらに台湾の情勢までが分かりやすく表現されており、飽きさせることなく一気に読了。
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まず、オードリー・タンという人物についての理解が深まりました。未来の世界を想像して行動するというのがどういうことなのか。そして社会に貢献することの必要性や楽しさも感じました。基本的に優しい人なんでしょうね。思考の流れについても参考になる部分が多かったです。インターネットを駆使して...
まず、オードリー・タンという人物についての理解が深まりました。未来の世界を想像して行動するというのがどういうことなのか。そして社会に貢献することの必要性や楽しさも感じました。基本的に優しい人なんでしょうね。思考の流れについても参考になる部分が多かったです。インターネットを駆使してよりよい社会を構築しようとしている姿に心を動かされました。
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かなり詳しくオードリー・タンの半生がわかる内容です。 ユーモアのセンスや懐の深さがわかるエピソードも。 オードリーの姿をアザラシに見立てて、ピンバッジを作り、その売り上げを台湾の防疫のために寄付しようとした人が、オードリーに許可を求めたら 「それはアザラシですから、私の同意はい...
かなり詳しくオードリー・タンの半生がわかる内容です。 ユーモアのセンスや懐の深さがわかるエピソードも。 オードリーの姿をアザラシに見立てて、ピンバッジを作り、その売り上げを台湾の防疫のために寄付しようとした人が、オードリーに許可を求めたら 「それはアザラシですから、私の同意はいりません。」って、なんてナイスな答え! 天才なのに気難しくない。人柄も魅力的。 こういう人は滅多にいないでしょうね。
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テレビでオードリー・タンさんのことを知り、もっと知りたいと思い、本を読み始めました。 とても賢い方で国民からも支持されている方ですが、波瀾万丈な人生を歩まれていました。でもその過去があっての今があるのかなぁと思いました。 台湾という国に行ってみたくなりました。
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コロナ関連でオードリータンさんを新聞で見かけるようになって早1年。一年遅れでやっとこの本を読むことができた。 短い記事で取り上げられる時、彼女について書かれるのは天才で中卒でトランスジェンダーだという点。なのだが、何がどう今の台湾にとってすごかったのかという点や、どういう人柄な...
コロナ関連でオードリータンさんを新聞で見かけるようになって早1年。一年遅れでやっとこの本を読むことができた。 短い記事で取り上げられる時、彼女について書かれるのは天才で中卒でトランスジェンダーだという点。なのだが、何がどう今の台湾にとってすごかったのかという点や、どういう人柄なのかというのがいまいちわからなかった。 この本では、天才であるが故にどういう幼少期を過ごしたのか、学校に馴染めない子に両親はどういう対応をしたのか、という点が丁寧に描かれ、皆が同じでなければいけないという学校教育に息苦しさを感じる人には非常に役に立つ内容になっている。分野は全く違うが、少し「変わった」子供を世間から守り子供を信じたという点で、このお母さんとさかなクンのお母さんに通じるものを感じた。オードリーさんのお母さんの活躍は台湾の教育改革につながるまでに外にその経験を昇華させるのだから本当にすごい!母親になった女性の活躍シーンを見るに、自分の子供の健康/福祉→公共の福祉の向上へと幅を広げる場合がよくあるが、このお母さんもまさにそうで憧れる。 またオードリーさんが実際にどう台湾の民主化やコロナ禍への対応に貢献したのかという点もしっかり書かれている。彼女の情報通信における才能はもちろん非凡なのだろうが、すごいのは、例えば「ひまわり運動」にしても「マスクマップ」にしてもそれを最初に主導したり開発したりした人は別にいたわけで、それぞれの萌芽に自分がどう貢献できるか、良策を見つけ出してシェアできる状態に持っていく才能があるという点で、そこには感心せざるを得ない。共感共作そして貢献! ちなみにこの本を読んでいると、感化されやすい私は、自分もプログラミングやら語学やら、できるような錯覚を持ってしまうのだが、会議の前日に資料をパラパラとめくって睡眠中にその短期記憶を長期記憶に変換させるという手法を読んで、「あ。そうだ自分は天才じゃなかった」と思い出した。 おりしも、日本ではコロナ対策のアプリの不具合が放置されて糾弾されている。コロナ対応で多忙を極める担当官が、(おそらくそんなに詳しくない)アプリの外注とそのフォローという業務に追われた挙句に批判されているかと思うと、気の毒で胃の痛む思いだが、そこに台湾のようなオープンに民間の意見を反映させるシステムがあればどれだけ救われたのだろうか。オードリーさんファンになると同時に、そんなオープンで民主的な台湾のことをもっと知りたく、住んでみたくなる本でもあった。
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